2019.08.21

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

ギャラリーのようなエントランスを抜けて。「UNION GARAGE」

 後日ご紹介するコミュニティーガレージ「マキナ・サイクルズ」を利用している仲間の1人が、近くでクールな店の店長をしている、そんな情報を聞きつけてやって来たのは、「ユニオン・ガラージ」というモータサイクルアパレルショップだった。コロンビアストリートウォーター・フロントディストリクトは、倉庫が立ち並ぶブルックリン南部の港町。元々倉庫だったレンガとモルタルで作られた建物をリノベーションした建物で、280平米もある店内はレンガの壁とインダストリアルな設えとなっている。THEブルックリンという感じを受けるが、それでいながらスタイリッシュ。

 店内の所々にノートンやBMWのヴィンテージ・モーターサイクルも展示されていてまじまじと見つめてしまうことになるが、それはあくまで展示品。主役はシックな什器に並んだジャケットやシューズといったアパレル、バッグやヘルメット等のバイク用品である。ここでは世界中でリスペクトされる良品のみを厳選し、カッコ良くプレゼンテーションしているのだ。

エントランスはソリッドなステンレスの壁。クールな写真も掲げられた、ギャラリーのような空間だ。

店内はバイク屋にありがちな、ごちゃごちゃした感じとは無縁。さりげなく飾られている看板はヴィンテージだ。

NYの洒落者ライダー御用達

 ブルックリンで見かけるバイク乗りは総じてお洒落。思い返してみると、アメリカ人のバイカーのテンプレート通り、オープンフェイスのヘルメットにサングラス、フリンジやチーム名のワッペンが付いた革ジャンかジージャンを羽織って、ジーンズとエンジニアブーツを履いてハーレーに乗っている……なんて人をニューヨークで見かけることは少ない。

 アメリカン乗りは、街とは逆方向に行くから見かけないのだと思うが、とにかく街で見かけるのは近頃トレンドが続いているストリートファイタータイプやスーパースポーツ、次いでモトクロッサー、ヴィンテージ、カフェレーサーといった具合。Tシャツでスニーカーのライダーも多いけれど、今っぽくカッコ良くいたい。そんな意識があるように見えた。

 世の中のライダーズウェアの中には、モーターサイクルに乗る為に理にかなっているけど残念なデザインのモノも多い。しかし、ユニオン・ガラージにあるのはダンディなアパレルばかり。ジャケット一つとっても、化繊系よりレザーやオイルドファブリックなど天然素材のものの方が多く、大人なライダースタイルを提案していることがわかった。こちらでひと揃え出来たら、間違いなくかっこ良いライダーになれるだろう。

 行くだけでテンションが上がり、モーターサイクルカルチャーに再び憧れを抱かせてくれる。そんなショップはそうそう無い。

ユニオン・ガラージがバンソンに別注したオリジナルジャケット。ライディングを快適にするギミックが追加されている。

展示されているBMW R80GSも現役でオフロードに繰り出している車輌。新しいパニアバッグが入荷したときなどは、これに装着して展示販売することもある。
 
 

朽ちたような内装がかっこいい店内。天井も高く解放的で、商品もゆったり陳列されているから居心地が良い。スタッフとお客さんがバイク談義で盛り上がっているのがいつもの光景。

ショップのオーナーはカリフォルニアでバイク雑誌を編集していた人物。研ぎ澄まされたの審美眼を持って選ばれたアイテムに、ニューヨーカーも釘付け。スタイリッシュなモーターサイクルの世界をこの一店舗から発信している。

 
 
UNION GARAGE
 Address:103 Union St, Brooklyn, NY U.S.A.
 Tel:+1 718-594-7093
 営業時間:12:00~19:00 (平日)、11:00~18:00 (土曜)、12:00~18:00 (日曜)  
 http://uniongaragenyc.com/
 
 
Text:Junpei Suzuki
媒体:『VINTAGE LIFE』 Vol.21

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