2019.09.11

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

クルマを風よけに走った自転車のスピードってどのくらい?「時速240キロへの挑戦」

 自転車がクルマを風よけにして走ったら、どれ程のスピードを出せるのか? その疑問に答えるべく、「単独走行による最高速度チャレンジ」が、かつて開催されていた。ドミフォンと呼ばれる競技車両は、先導車に近づくために小径の前輪を持ち、フロントフォークすらオフセット。まさに最高速度に的を絞ったスペシャルマシンであった。

 1978年の8月23日、ジャン−クロード・ルードというプロサイクリストがVWのテストコースに到着した。先導車はポルシェ935。実に800hpを叩きだす怪物のボディには、マルティニレーシングチームによって巨大な風防が取り付けられており、そのエアロカバーが作り出すスリップストリームの中をルードが走るという作戦であった。

 実際のチャレンジでは、170㎞/hに到達した頃に、ルードと935が軽く接触。リアタイヤがスリップし、危うく転倒しかけるというアクシデントが発生したが「まるで腕利きのスキーヤーのように」ルードがバランスを立て直してチャレンジ続行。やがて、200㎞/hの大台を超え、最終的には240㎞/hオーバーという大記録が打ち立てられた。

1962年、メルセデスベンツ300SLを先導車にしたホセ・メイフレットが200㎞/h超えを達成。1995年のボンネビルでは、アラン・アボットが268㎞/hを記録している。

 
 
Photo:PORSCHE 
Text:Yoshiro Yamada
媒体:『VINTAGE LIFE』 Vol.21

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