2019.09.13

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本当のところは? 買う前に "本音"が知りたい!①「EVオーナー192人に聞きま...

欧州や中国のEVシフトが進んでいることから「ついに電気自動車時代の到来か」と注目度が高まっている。しかし2010年前後には三菱i-MiEV、日産リーフが相次いで発売され、かつてEV先進国だったはずの日本には、すでにEV歴10年近い一般ユーザーがたくさん存在しているのだ。EVオーナーの本音をアンケートで聞いた。

Q1:電気自動車を買ってよかったと思いますか?

 この企画を担当する三軒茶屋ファクトリーのウェブサイト上に専用アンケートフォームを開設し、SNSなどで告知したのが2019年2月24日のことだった。最初は「100人集まればいい」と思っていたが、予想以上に多くのEVオーナーが協力してくれて、予定よりも早く回答を締め切ること(だって、これ以上集まると集計作業などが締切に間に合わない!)になった。ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

 さて最初に紹介するのは「EVを買ってよかったと思う?」という質問だ。回答は「はい」と「いいえ」の二択とした。結果は「はい」が190人で、「いいえ」は2人だけ。なんと99%のオーナーが、EVを買ってよかったと思っていることがわかった。デビュー当時、i-MiEVやリーフは車格の割に高かった。また、後述の項目で紹介するが、オーナーの中には所有するEVに100%満足していない人も多い。でも、EVの魅力や可能性を体験したオーナーたちは、EVの「良さ」に気づいているということだ。

Q2:電気自動車購入を決めた理由は?

 続いては、「EVを買った理由」についての質問。選択肢は「乗り心地が気持ちいい」「環境に優しい」「燃料代不要など経済的」「車種が魅力的」「その他」の5項目、複数選択可とした。

 結果は「経済的」が125名(約65%)でもっとも多く、「気持ちいい」「環境に優しい」がそれに続く多数派となった。「車種の魅力」を選んだ人は、BMW i3やテスラなど輸入車のオーナーが多かったが、搭載電池容量が小さい三菱 i-MiEVの「M」を所有する人にも「車種の魅力」を選んだ人が少なくなかったのが印象的だった。EVの魅力は航続距離や先進装備だけでは語れないことの証左といえる。

 「その他」と回答した人には、記述式でその理由を記入してもらった。「加速が良い。音が静か」(kkss)「EV特有のトルク感とシームレスな加速性能」(kumasan)「加速レスポンスが良いので、人車一体感が嬉しい」(シーザー・ミラン)など、気持ちいいにも通じるEV特有の運動性能の魅力、また、「災害(停電時)に非常用電源として使える」(すとじ096)「動く蓄電池として使いたかった。太陽光だけで走らせたかった」(わたなべあきひこ)など、すでにV2Hを実践するツールとしてEVを活用している人もいた。

 「ガソリン臭いスタンドに行かなくてもいい」(KAKU)「日常の使用ではガソリンスタンドに行かず、充電器に接続するだけで済むから」(伊織☆)など、ガソリン車と比較した使い勝手も購入理由となっている。「年式のわりに中古価格が下がっていて、お得に感じた」(てんぱんち)も納得のできる購入動機。次第にEV人気は高まりつつある。

Q3:特に「良い」と感じている点は?

 EVを買ってよかったと回答している人に「特に良いと感じている点」を質問。選択肢は「気持ちいい」「エコロジー」「エコノミー」「その他」の4択で複数回答可。

 結果は「気持ちいい」が139名(約73%)とダントツで「エコノミー」97名(51%)が2番目。加速や走り、アイドリングがないなどの気持ちよさ。また、給油やオイル交換が不要だったり、税制面での優遇措置などの経済性は、買ってみればますます実感できること。エコロジーであることが強調されやすいEVだが、実際のユーザーとしては、EVがエコロジーであるのは当然のことであり、ことさらに魅力として意識されてはいないということではないかと思われる。

 「その他」の記述式回答をいくつかピックアップしておく。「加速がいい。ハンドリングが素直」(かくだのてるやん)「夏のエアコン使用時でもエンジン車のようなパワーダウンを感じない」(よこよこ)「駆動エネルギーを自給できる」(吉田全作)「社会参加している実感がある」(石川淳哉)「手間がかかる子どもみたいで可愛い」(電動車伝道者)「回生ブレーキが楽しい」(kazutake)「車に乗る楽しさを思い出させてくれた」(K.Minami)「内燃機関車より疲れがずっと少なくて済む」(カール)など、EVへの愛着が伝わる言葉がいっぱいだった。

192人が236台の電気自動車を所有。

 回答者192名に、所有するEV車種(複数所有の場合はすべて)と、自分自身が「アーリーアダプターか?」「電気自動車ファンか?」を尋ねてみた。

 192名が所有するEVの台数は236台。中には、i-MiEV4台とテスラモデルSの計5台(割菊屋店主)や、リーフ3台(じろう)、ミニキャブMiEV4台(takaji3)を所有する猛者もいた。

 累計販売台数はそれほど多くはないはずの三菱 i-MiEVとミニキャブMiEVを合わせると、日産リーフ(102台)に迫る88台となったことも印象的だ。軽自動車(現在の新車は軽ではなくなったが)のMiEVオーナーには電気自動車を強く愛する人が多いことが伺える。このアンケートの記述式設問でも、MiEVオーナーの熱い回答が目立っていた。

 自分を「アーリーアダプター」と認識している人は60%。「電気自動車ファン」を自認する人は60%。「電気自動車ファン」を自認する人は91%。今回は設問しなかったが、実際に太陽光発電やV2Hを実践しているオーナーも多く、現在のEVオーナーが電力を軸とする社会改革の先駆者となり、またEVエバンジェリストとしての本格的なEV時代の到来を後押ししていくことが推測できる。

 
 
Text:Yoshinori Yorimoto
媒体:『E MAGAZINE』 Vol.2

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