2020.01.24

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

RM的台湾・台中鉄道見聞録 その1 「ゼロから始めるはじめての海外旅行」

日本人に大人気の台湾は、鉄道ファンにも人気

 手軽に出かけられる距離に温暖な気候と美食、そして親日家が多いことから、日本人観光客に人気の台湾。2020年お正月休みの海外旅行先ランキング(阪急交通社調べ)でも第1位になるなど、その人気は衰えることを知らないようだ。そんな台湾に、「ちょっと取材に行ってみませんか?」と声がかかった。実は筆者、台湾はもちろんのこと海外自体に行ったこともなく、「いつかは……」と虎視眈々としていた中でのお声がけに、二つ返事でOKしたのは言うまでもなかった。

 実は台湾は、日本の鉄道ファンの間でも人気のスポットだ。その理由は、在りし日の日本の鉄道を思い起こさせる車両や設備、そしてロケーションが点在していることに加え、台湾の鉄道会社や鉄道ファンが、日本の鉄道や鉄道ファンをよく理解して暖かく歓迎してくれるからだという。このような話を知人友人からよく聞いていたので、初めて海外に行くなら台湾!!と、密かに心に決めていたのである。

 何はともあれ、今回の旅で筆者が皆様にお伝えするのは、台湾中西部の都市・台中市の見どころだ。鉄道系ライター&フォトグラファーの目で見た台中市の鉄道スポットと、食をはじめとする鉄道以外のさまざまな見どころを、じゃんじゃん紹介していきたいと思う。また、初めての海外に不安を抱いている方々に向けた、「台湾ならなんとかなるよ」という体験記的な内容にもなっているので、お役立ていただければ幸いだ。

初めての海外、パスポートの取得から出発まですべて一人ぼっち!

 前述の通り筆者は、海外旅行は初めて。よって取材の依頼を受けて、初めてパスポートを申請した。これはどうにか出発前にGETしたが、一番の不安は現地空港出口まで一人で行かなければならないことだった。実は今回の取材のコーディネーターさんと通訳さんとは現地で合流するという手はずで、それまでは完全な一人ぼっち。はたしてたった一人で、国内線にはないさまざまな難関(搭乗手続き&出国・入国審査etc)を突破できるのか? 出発当日まで、数多あるインターネットな情報サイトと睨めっこしてシミュレーションし、ついに当日を迎えるに至った。

 まずは搭乗便が出発する成田空港第2ターミナルへ向けて、日暮里から京成スカイライナーに乗車。在来線最速の160km/h運転は実に爽快で、近年は20分ごとの高頻度運行も実現し、成田空港への利便性が益々増したといえる。そして空港第2ビル駅に降り立ち、いよいよ空港のチェックインカウンターへ。ちなみに今回乗ったのは台中空港直行便だ。

 日本から台湾への航空便は数多く就航しているが、その大多数は台北行き。よって従来、日本から台中へ行くには、台北(桃園or松山空港)から台湾高速鉄道(台湾新幹線)に乗って移動するのが常套手段だった。しかし2018年6月から待望の成田~台中直行便が就航し、利便性が大幅に向上した。つまり今回は、この就航したての直行便を利用した(実は台湾新幹線に乗るのを密かに楽しみにしていたので、個人的には少々残念だったのは内緒だ……)。

 運航会社は台湾を本拠地とするマンダリン(華信)航空で、チャイナエアラインの子会社である。そのためマンダリン航空のチェックインカウンターはチャイナエアラインと同居しており、台湾語も北京語もわからない筆者は、初めてのことにドキドキしながらカウンターの女性係員の前へ。しかし係員は日本人だったため、予約済み航空券の発券から荷物預けまで国内線と全く同じくスムーズにあっさり終了。続く保安検査場での手荷物検査とボディーチェックも国内線同様で、最後の出国審査も自動ゲートの機械にパスポートを置いて本人確認をするだけで、終了。これで出国手続きはすべてOK。緊張して挑んだのに、あまりの呆気なさに気が抜けてしまった。

日暮里からスカイライナー23号に乗車して空港第2ビルへ。"旅感"が高まる……!!

アウェイ感満点の機内と入国のハプニング

 こうして搭乗した便は、12時30分発の台中行きAE267便。機材はブラジルのエンブラエル社製190型で、小さいながらも高い快適性を誇るということで期待が高まる。しかし機内に入ると、乗客はほぼ全員台湾人で、客室乗務員もすべて台湾人。台湾好きの日本人が多く乗っていると淡い期待を抱いていただけに、そのあまりにアウェイな雰囲気に心細さが倍増してしまった。しかし機内放送は日本語も流れ、日本語が堪能な客室乗務員もいたため、はじめの不安は徐々に解消。機内食の配膳時にも、あらかじめ日本語併記のメニューを用意してくれるなど、高いホスピタリティに感心した。そしてその機内食の、まるで台湾の駅弁のようなビジュアルと美味しさに感激したことも付け加えておこう。

 台中空港の到着は15時50分だが、10分前になっても降下する気配がない。遅れているのかな? と、少し気をもんでいたが何のことはない。日本と台湾では1時間の時差があって、15時50分とは現地時間のことだったのだ。つまり日本時間の16時50分が到着時間であり、実質的な飛行時間は4時間20分。「事前にもっと勉強しておけよ」と言われそうだが、なかなかの長距離フライトだったというわけだ。

 こうして現地時間15時50分の定刻に、無事台中空港に到着。いよいよ最難関の入国審査だ。ネットで事前に調べたときは、飛行機内で入国カードが配られると書いてあったが、なぜかこの便では配られなかった。よって、入国審査ブースの前にあるカウンターで入国カードの記入を行なう。そしてカードとパスポートを持ってドキドキの入国審査へ。機械に指紋を読み込ませ、顔写真の撮影を終えて通過しようとしたら「待て」の指示。どうやら入国カードに宿泊先を書かなかったことが原因のようだ。といっても、実は台中での宿泊先や行動スケジェールは事前に知らされておらず(!!)、すべては現地コーディネーターが頼りだったのだ。

 審査官に日本語と英語を織り交ぜて事情を説明したが納得してもらえず、刻々と時間が過ぎていく……。幸いにも審査官は優しい方で、片言の日本語でなんとか理由を理解しようと努力してくれて、筆者が携帯電話で会社に確認の電話をしようとすると、「電話代すごく高いからやめた方がよいですよ」と引き留めてくれたり、親日国の台湾らしい、実に和やかで優しい対応であったことは付記しておく。

 そしてそして、最後の手段として招待元の事業者名が入った書類を見せてみると、ようやく訪問先と事情を察してくれたのか、笑顔でゲートオープン。いやぁ、大変ご迷惑をおかけしました。そしてこういうときは色々とあがいてみるものであると、海外スキルがワンランクアップしたような気分に浸りながら、台湾の地への第一歩を踏み出した。

 いよいよ次回からは、台中の様々な名所を練り歩いてご紹介するのでお楽しみに!

台中行きマンダリン航空AE267便は、成田空港第2ターミナルから出発する。機材はブラジルのエンブラエル社製の双発ジェット機190型。

機内から望む台中市。中央に見えるのは、台中高速鉄道の高架橋。残念ながら、台湾高鐵700Tには遭遇できず。

フライト時間4時間20分。ようやくたどり着いた台中空港。

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