2020.02.17

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

チーム横浜チャレンジ&青木拓磨選手、ジャガー I-PACEのレース初戦...

 FIA選手権FormulaEのイベント「ePRIX」を誘致すべく、その足掛かりとしてFormulaEの前座であるジャガーI-PACEのレース「eTROPHY」に参戦すると発表した、チーム横浜チャレンジと⻘⽊拓磨選手。青木選手はeTROPHYの第3ラウンドであるメキシコ戦が初戦となったが、なんといきなり表彰台に上がった。

 場所はメキコシティーのオートドローム・エルマノス・ロドリゲス。青木選手は25分+1ラップのレースで総合5位、プロクラス3 位の表彰台を獲得。障害を持ったドライバーとして、国際EVレースで初めての入賞者となった。

事故で下肢障害者となったあとも、ダカールやルマンに参戦

 1998年の事故によって下肢障害者となった⻘⽊拓磨選手は、1974年生まれの45歳。もともとはWGPを戦う国際ライダーとして名を覇せており、1997年に世界最⾼の500ccクラスで5位の成績をおさめたことは、あまりにも有名である。

 事故後もモータースポーツに対する情熱は冷めることなく、これまでにも⼿動ドライブ装置を装着したマシンで、さまざまなカテゴリーで活躍。2009年にダカールラリーに参戦、2016年にはアジアパシフィックラリーに、また今年はプロトタイプのレースを戦っているフランスの障害者だけのチーム"SRT41"からル・マン24時間レースに参戦と、いくつものレースシリーズを戦っている。

改造したI-PACEの運転席に乗った青木拓磨選手。

足を使わずにドライブできる改造I-PACEで参戦!

 青木選手が駆るチーム横浜チャレンジのI-PACEは、JLRの特装部⾨SVO、イタリアのハンドドライブ装置メーカーのGuido Simplex、そして英国の有名レーシングチーム「M Sports」によって改造が施されている。

 去る2月6日(木)の発表会では、青木選手が実際にこの改造I-PACEに乗り込んで操作する様子を見せてくれた。基本的には右手がステアリング、左手のレバーでスロットルとブレーキを操作るとのこと。ただ、このレバーは、直接ペダルに繋がっているのだが、⼤きな⼒がないと作動せず、強⼤な上半⾝の⼒が必要となる。

 幼い頃からRCカーが好きだったという青木選手は、リニアに反応するEVの魅力、速さ、変速機がないことで改造すれば下肢障害者でもレースができるという素晴らしさを発表会で説明。eTROPHY参戦への熱意にあふれていた。

FormuraEの大クラッシュで予選キャンセル&最後尾からの出走

 ePRIXのメインレースであるFormulaEは、2月15日(土)の朝⼀番でフリープラクティスが行われたが、⼤きなクラッシュがあり、安全バリアや路⾯の修復という事態が発⽣し、eTROPHYの予選自体がキャンセルという不運に見舞われることに。

 そのため、グリッドは前日に⾏われたeTROPHYのフリープラクティスの結果となり、⻘⽊拓磨は最後尾の11番⼿からの出⾛になった。しかしレースでは、スタート直後に2台を追い越し、何台かのクルマが順位を落としたためにさらに上位に⾷い込み、その後Baptista選⼿を抜いて総合5位、プロクラス3位を確保。初レースで表彰台という偉業を達成することとなった。

 ちなみに、同日FormulaEではPanasonic Jaguar Racingで参戦のミッチ・エバンスが首位になり、Jaguar Racing Teamにとっては喜ばしい1日となった。

「今回のこの素晴らしいリザルトは、⼀番うしろのグリッドからスタートしただけに本当に嬉しいです。今回私は初めてこのレースに臨むこととなり、EVのレースもまた初めて、このサーキットも同様です。しかし、チーム横浜チャレンジのスタッフが一丸となって、私が早くこのマシンや環境に馴染めるよう、尽力してくれました。でなければ、このような結果を得ることは出来なかったと思います。また、単に私が運転できるようにクルマを改造してくれただけでなく、トップポジションを狙えるようなクルマに仕上げてくれたSVO、Guido SimplexそしてM Sportsに、心から感謝しています」

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