2020.03.02

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

台中の春水堂(チュンスイタン)で 元祖タピオカミルクティーを味わう

タピオカミルクティー発祥の店として知られる、春水堂(チュンスイタン)。ブームの効果もあって日本にも支店が次々オープンしていますが、やっぱり発祥の地・台中で本場の味を味わいたい! ということで、台中市内にある春水堂 大墩(ダイトン)店を訪れました。

とその前に、春水堂の歴史をおさらい。1983年、台中市政府近くの四維街に第1号店をオープンしました。当時は「陽羨茶行(ヨウケン茶屋)」という名前で、のちに春水堂に改名しています。創業者の劉漢介氏は、幼い頃より父親からお茶の薫陶を受け、各時代の中国茶芸、日本の茶道、台湾の工夫茶などの研究を重ねていました。

当時の台湾ではお茶は屋台で飲むもの。それが不満だった劉氏は、宋朝の茶館をイメージした店舗に西洋風のバーカウンターを入れ、台湾で初めてカクテルシェイカーを使い、スノーカップに入れたバブルティー(泡沫紅茶)」を提供。伝統のホットティーの常識を覆す、冷たくて甘い、画期的なアイススイートティーを開発し、一躍話題となりました。

そして、春水堂は「パールミルクティー(珍珠奶茶)の元祖」といわれています。この国民的ドリンクが生まれたのは1987年。店長を務めていた当時20歳の青年・林秀慧氏が、タピオカをミルクティーやレモンティーに入れて、店員たちに振る舞ったのが始まりだそう。

おいしく、飲みやすかったことから、のちにタピオカを「パール(真珠)」と名付けて売り出しました。多様で味わい豊かなこのドリンクは、すぐに台湾中で人気を博し、台湾を代表するドリンクとなりました。2013年7月には日本にも進出しましたが、パールミルクティーが日本でも大人気となったことは周知の通り。

また、時代に合わせた革新的なお茶の飲み方を開発し、お茶の文化継承と味への追求を行うため、スタッフ教育にも力を入れています。ドリンクを作るためには「お茶マイスター」認定制度に合格しなければなりません。

専門的なお茶の知識はもちろん、毎回同じ味を出すためには、お茶の色や香り、味、温度の変化、茶葉の量の見極め、ショ糖の濃度などといった、正確な判断力と訓練が必要だからです。お茶の淹れ方から始まって、茶葉の知識、味覚、嗅覚がテストされます。

安全性と風味にもこだわり、使用する茶葉はすべて無添加。香料、フレーバー、防腐剤は一切使っていないそう。店舗では常に品質を重視し、毎日気候や茶葉に合わせたお茶の仕込みを行い、オープン前にテストドリンクを作成して試飲し、お茶の品質を日々細かく調整するという徹底ぶり。シェイクの回数は33回、ボトルの振り方、グラス上層の細かな泡の部分の高さは4.5cmといったところまで、細かく決まっています。タピオカは天然のキャッサバ粉を使用し、オリジナルにブレンドしたシロップ作りも自社で手掛けています。

さて話を戻して、台中でも一番にぎやかな精明一街の入口にある大墩店は、3階建てで中国の伝統的な造り。インテリアもシックで落ち着いた雰囲気です。店の外にはテラス席もたくさんあるので、テイクアウトでもゆったりとドリンクをいただくことができます。

また、大墩店では名物パールミルクティーの手作り体験ができる約50分のコースを開催しています(要予約)。ブラックティーやパールミルクティーの歴史についての説明から、専門スタッフがおいしい作り方を伝授。最後にはコース修了証と記念シェイカー1個を持ち帰ることができるそう。

台中市内だけでも19店舗あるので、街歩きに疲れた時は春水堂でひと息入れましょう!
 
 
Text:Mari Sawaki
 
 
https://chunshuitang.com.tw/

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