2018.06.18

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

小屋フェス ~たかが10㎡、されど10㎡の小さな家たち~

受付と会場へのエントランスを兼ねた小屋は、子どもの頃に誰もが憧れたであろう秘密基地のような趣きがある。

家は一生で一番大きな買い物。だからこそ、アレもコレもと欲張り過ぎてしまいがちだ。けれど、家を身軽にできれば、きっと日々の暮らしはもっと楽しく 豊かになるんじゃない? という、小さなおうちの提案がこの「小屋フェス」だ。

「大は小を兼ねない」。

 こっちの方が、最近はしっくりくることが多いように思う。クルマにせよ、バックパックにせよ、テレビにせよ。迷ったらとりあえず大きい方を選ぶってのは、もはやあまりスマートじゃない。

 どうやら家もそうらしい。無駄な空間や部屋があると、つい荷物が増えたり、反対にスペースを使い切れなかったり。限られた広さをどう使うか頭をひねらせる方が楽しい。
 
 2015年7月25日から8月2日まで開催された「小屋フェス」は、その名の通り小屋がたくさん集まったお祭り。緑豊かな空き地に建てられた16軒の小屋は、ほとんどが敷地面積10㎡以下、わずか6畳だ。だが多くの小屋は高さを上げることで開放感を得ており、ロフトスペースを設けたりもしているおかげで、たかが6畳とは思えぬほど居心地がいい。
自宅の離れとして、別荘として、一人暮らしに。暮らし方と想像力が試される。編集部にもひとつ、欲しい……。

HUNT vol.9

その日に集まった人たちで、地元で間伐した生木や古いトタンを番線で結んで1日1つ小屋をつくる。番線を外せば、材料は完全に元通りになる。

BinO Master's 「AzitO」:3.64×2.73m、6畳の広さにロフト、シャワールーム、トイレ、薪ストーブなどを詰めこんだ小屋。床下をストレージとして活用することで、スペース効率を高めている。定住も可能なほどの高い完成度を誇っている。

ハーミットクラブ「DRESSLODGE_壊せるハナレ」:母屋とは別に離れをつくろう、という古くて新しい提案。小屋フェスでは約10㎡の小屋をウッドデッキで繋ぎ、家族の距離感を適度に保つコンセプトを提案。ライフスタイルの変化に応じて、壊しやすくつくられているのもポイント。

INSPIRATION by YADOKARIミニマルライフを提唱するウェブサイト「YADOKARI」がプロデュースしたスモールハウス。海上用コンテナサイズを元に設計された6×2.4m、約13.4㎡のスペースには、 シャワー、トイレ、キッチン、簡易収納を備えている。

宮坂畳商事+Design Pot'sじゃぱみのこや:床と天井に畳を敷き、可動式の壁は畳にも使われるイグサで、縦方向に編まれているだけなので風を通す。 壁を閉じると、室内はほどよく静謐な空間となる。住む家というよりは落ち着いた時間を過ごす空間。

モコホーム・マルス建築舎mocoYA-1:敷地面積は2,730×2,730mmだが、4,102mmの高さを確保することで開放感を演出。ウエスタンレッドシダーの外壁も相まって、見た目にかわいらしさがある。逆側には大きな窓が備わり、子ども部屋、ペットとの部屋など想像が膨らむ。

リゾートメンテナンスchibig:釘や金物を一切使わない伝統工法で建てられた10㎡の小屋。焼杉を外壁に使うなど日本らしさを重んじつつも遊び心あふれるデザインに仕立てている。井戸水をロフトに設置したタンクに貯め、 キッチンやトイレに使う仕組みに。

photo&text:Yoichi Sakagami

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