2018.02.14

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

ハンドメイド イン 横浜のカバン「横濱帆布鞄」

歴史ある横濱の帆布で作られるハイカラなハンドメイドバッグ

その昔、横浜には造船所があり、それ伴い造船に関連する会社で街は栄えた。また、帆布を取り扱う商社、横濱帆布株式会社も戦前まで存在し、最盛期には綿帆布の海外輸出量の70%を一社で占めていたという。USMC(Up Stert Merchant Corporation=成り上がり商会の意)社長の鈴木幸生さんはその歴史に鑑みて、今再び横浜から帆布鞄を世界に発信しようと、2011年に『横濱帆布鞄』のブランド名でバッグ作りを開始。現在は横浜の万国橋の袂に工房兼ショップを構える。
 
同ブランドが使用するのは、毛色の違う二種類の帆布。一つは、地元横浜で戦前から続く、森野帆布船具工場のビニロン艦船帆布。耐光・耐塩・防炎処理が施されたもので、海上自衛隊の船舶でも使用されている。元々ミルスペック好きな鈴木さんは、この布に感銘を受けてブランドの立ち上げを決意。防水素材のバッグを作り上げた。そしてもう一つの帆布は、倉敷はタケヤリ(旧 武鑓織布工場)の帆布。創業100年になる同社は、かつて横濱帆布株式会社の生産基地として稼働しており、世界に認められた日本の帆布作りの技術を、連綿と受け継いでいるのである。『横濱帆布鞄』では、ハイカラな横浜を表現しようと、ブルーやオレンジ色を使った綿帆布鞄も意識的に展開している。
 
「ハイスペックでデメリットはない」とは鈴木さんの言葉。ハンドメイドイン横浜を掲げながら作られたバッグは、シンプルではあるが、とにかく機能的。素材選びもさることながら、一つ一つのデザイン、縫製にもこだわりが見えるのが『横濱帆布鞄』なのである。

USMCの代表、鈴木幸生さん。クルマ、バイク、キャンプ、カメラ、時計、ミリタリー、日本刀……。趣味は多岐にわたり、その遊び心が鞄にも反映されている。

近隣の卸し先へは、レトロなFUJI HOPEの自転車にリアカーをつけて納品に。リアカーのステンシルもシブく、道行く人は皆振り返る。

固い帆布や、レザーを縫う為のミシンや、特殊加工が出来るミシンなどを駆使して製品を作り上げる。

防水性をいかした、「土バッグ」は、植物のポットを入れたり、花瓶を入れて花を飾ってほしいと生まれた商品。端材などを駆使して細かな雑貨が作れるのは、自社で工房を持つからこそ。

工房では月に400~500個のバッグを作っている。現在作っているのは、ビニロン素材のアビエーターキットバッグ。デザインソースは鈴木さんの好きな軍物にある。

「細部の仕様にこだわった 去華就実の意欲作」タケヤリ製のポリエステル帆布8号と、栃木レザー製の天然鞣しレザーを組み合わせた、横濱帆布鞄初となるバックパック。 これは鈴木さんがバイクでキャンプに行く際、バイクに荷物を括りつけたくないとの理由から生まれたもので、大きな荷室が特徴的だ。70年代のバックパックを元にした、質実剛健でクラシカルなデザインだが、背負った時すっきり見えるよう、後方にかけて底面が上がる等、モダンに設計されている。W330×H450×D150mm M15C7T Field BackPack ¥35,000(税抜)

ショルダーの接合部分は、縫いとめるのでなく、特注のステンレスピンによる割ピン留めにすることで、生地に負荷をかけずに済み、背負う人の肩にフィットする。

この春、オリーブグリーンとベージ ュが新色として加わり、全四色展開となった

サイドのファスナーポケットを開閉しやすいよう、レザーの持ち出しが付いていたり、ロングツールを固定出来たり、バッグのフラップ部分がサイドファスナーの収納になっていたり。細かなギミックが光る。

045 USMC Weekend Shop
address:神奈川県横浜市中区海岸通4-24 #104 tel:045-323-9655 営業時間:11:00~19:00 土日祝日のみ営業
http://www.045usmc.com

photo:Takayuki Haneta text:Junpei Suzuki

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