モーターサイクル、サーフ、ファッションを主軸とするオーストラリア発のブランド、デウス・エクス・マキナ。弊誌vol.2でもオーストラリアの本店を取材しているので、ご存じの方も多いであろう。じつは彼ら、自分達の手で作り上げたアイテムを、販売しているだけのブランドではない。
アイテムを使って楽しめるイベントも開催し、自分たちも大いに楽しむことで、そのカルチャーを世にアピールしている言わば一つの媒体なのだ。
そんな彼らが今年10月中旬、「スライトーバーフェス」というイベントを開催するというので、インドネシア・バリ島まで向かうことにした。この大会はモトクロスとサーフィンの祭典で、簡単に言えば世界中からワールドクラスのプロやハイアマチュアを集めて、技術を競いながら楽しむ、和気あいあいとしたイベント。
大会のロゴは、サーファーが頭に乗せているボードの更に上に、バイクが乗っているのだが、まさにこのロゴのとおり。ユニークでデウスらしいイベントである。というのも、参加者はサーファーでもありライダーでもある。チューブライディングも、ワンハンダーもできる遊びの達人がバリに勢揃いしたのだ。
さて、まずは読者も気になったであろうモトクロスバイクレースが行われた一日。朝チャングーにあるデウスのショップに集まった参加者たちは、入り組んだバリの街をバスに乗ってダートトラックコースまで移動する。バリ島の北側の山間部までいくのかと思いきや、予想が外れて市街地デンパサール方面へ。
そして住宅街の間に表れたのはなんと、この為に作られたであろうオフロードトラック! バリの住宅をバックに飛び跳ねるバイクたち。その組み合わせはなんとも不思議で趣があった。
ルールは1レース3周、男性、女性、子供、ヴィンテージバイクの4クラスに分かれたトーナメント制。大会参加者はデウスが用意したカスタムバイクの中から好きな車種を選び、デウスのジャージを着用すると、甲高いエンジン音と砂煙上げながらウォーミングアップを始めた。
日がすっかり昇り、30度を超える炎天下の中、いよいよレースがスタートした。アップ時にはジャンプしながらカメラに余裕の笑みを浮かべる参加者もいたが、勝負は勝負だと、みんな本気を出して大人げなくトップを狙う。
大事に至るハプニングもなく大会が進み、途中、ボロボロに錆びついたホンダCB50でコースを走りだし、更にボロボロになって帰ってくるなど、このイベントらしいおふざけも。当日はバリの住宅街にエンジン音が鳴り響き、近隣の住民とともに、大いに盛り上がった。
サーフィンに精通していなくても、その名前を一度は聞いたことがあるであろう超有名人も含め、世界トップレベルのサーファーが40人も集まったサーフィンデイ。
ここまで気合の入ったメンバーが揃ったのは、大会で優勝してやるぜ!という野望よりも、参加者同士で交流して、この空気を楽しみたいというスタンスの方が多かったからであろう。デウスの事だから、きっと面白いイベントにしてくれる。そう期待されていたのだ。
前日、大会説明ついでにショップで開かれたパーティでは、お酒を飲みながらバリの伝統的な踊り、ケチャダンスのパフォーマンスを見たり、久しぶりの友との再会で話し込んだり、皆、我々の知る限りでも相当遅くまで遊んでいたように思う。
しかし、夜が明けて会場のビーチを訪れると、参加者たちはもう海に飛び込んで波に立ち向かっていた。
ビルダーが手塩にかけたショート、ロング様々な種類のボードの中から一枚選び、サーフシャツを着て競技をする。
まさにデウスの世界観で統一されたイベントで、サーフィンをしにやって来た人々がオーディエンスとなり、波の上で繰り出されるトリックに歓喜の声をあげていた。
陰山惣一
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