MOBILITY

2021.03.02

DIYでメンテ! ?「クラシック・ランドローバー」の遊び方を「英国」のカリスマに聞いてみた【ヴィンテージライフ】

1974 Land Rover Series 3 Soft Top 亜鉛メッキをほどこした新しいシャシーに換装する「リ・マニュファクチャー」をされたシリーズ3

「ランドローバーでもレンジローバーでも、わたしのおすすめは70年代までのものですね! その年代までのクルマなら、スパナが使える人なら誰でも自分で直せますから」

と輝くような笑顔で説明してくれるピーター・ガーサイドさん。

1980年代までのランドローバーとレンジローバーがおそらく世界で最も充実しているクラシック・ランドローバーショップ「ランドローバーセンター」のオーナーだ。

「ちょっと勉強すればホントに直せるようになりますから。パーツ? それはうちから即日でどこへでも発送しますよ!」!!

ピーターさんは学生時代に最初のランドローバーを手に入れて惚れ込み、すぐにパーツ取り用に2台目を購入。

以来自分で修理をしたり、余ったパーツを近所の農家に供給したりしているうちにニーズを感じて起業、事業を広げてきたという。

「戦後の鉄不足の時代に作られたので、ランドローバーはボディに戦闘機からとったアルミが使われました。なので屋根付きガレージ保管でなくても大丈夫」

「しかもインテリアはプラスティックだから、ジャブジャブ水をかけて丸洗いできる」とはピーターさん。

「こんな楽しいクルマがほかにありますか?」

【写真21枚】希少なランドローバーだらけのショップを拝見!

シャシーナンバー1番の希少なモデルも!


「ランドローバーセンター」の前に並ぶ、クラシックランドローバーたち。


ランドローバーのヒットに呼応してローバー社が1970年に売りだしたのがレンジローバーである。

「レンジローバーは登場と同時に大人気となりました。田舎紳士に向けた、これで昼間は農作業をして夜は観劇にも行けるというのがコンセプトでしたが、農作業など関係ない都会派の人にも大ヒット、いまのSUVの先駆けになりましたね」

ショールームには、1970年に試作品として生産されたシャシーナンバー1番という記念すべきレンジローバーも飾られている。

20年前にケント州で見つけ、5年かけて「ナット&ボルト(ボルト1つまでの意味)」のフルレストアをほどこしたものだ。

ペイントも試作品当時のオリーブグリーンに戻された。

希少な2ドアレンジローバーのカッコ良さ!


1972 Range Rover 2 door classicをドライブするオーナーのピーターさん。1970年に登場したレンジローバーの謳い文句は「ラグジュアリーカー、パフォーマンスカー、エステートカー、クロスカントリーカーの4台が1台に」というものだった。このトスカン・ブルーの1台は「サフィックスA」と呼ばれる初代。ボルト1本までレストアという意味の「ナット&ボルト レストレーション」済み。ここまで程度のいい初代モデルはかなり希少とのこと。

ランドローバーセンターでは、フルレストア以上の「リ・マニュファクチャー(再製造)」という表現で、シャシーから新しいものに入れ替えたレストア車両を扱っている。

ランドローバー、レンジローバーともに基本が農耕車なので、30~40年でどうしても下回り、とくにシャシーが傷んで寿命が来てしまうことが多いという。

そこで亜鉛メッキをほどこした新しいシャーシに換装し、古いルックスをそのままに「ほぼ新車」レベルまでリフレッシュさせる。

リ・マニュファクチャーしたものはいうなれば新車なので、これから50年は乗れるという。

お値段もものによっては日本円でおよそ800万円などそれなりに張るが、 50~70年代の美しい「ほぼ新車」を眼前にすると安いように思えてさえくる。

ランドローバー系のこのブランドにおいて、ランドローバーセンターが扱っているクラシック車種には憧れているという人は少なくないはずだ。

英国でも、少なくなってきたとはいえ、まだまだ路上でその姿を見かける。

いつかは……と思っているうちに博物館でしか見られなくなっているのではという不安もあったが、ここに来てその不安は吹き飛んだ。

アメリカからの引き合いが多いが、日本にも時々送っているとのこと。

まずはスパナの使い方の復習から始めておいてはいかがだろう。

【写真21枚】2ドア レンジローバーのディテールもチェック!

「BRITISH VINTAGE LIFE」 より掲載

写真:陰山惣一 文:青木陽子

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