LIFE STYLE

2021.02.03

コンセプトは「ワイルドスピード」!? 240SX仕様の「シルビア」が眠る、和モダンガレージハウス【ガレージライフ】

1991年式日産・シルビアをベースにパーツをアメリカの240SX仕様にコンバートした JDM仕様が愛車。トランスミッションもガレージで乗せ換えるとのこと。

栃木県のとある住宅地に、コンパクトな設計でありながら家族の距離感がじつに心地いいSさんのガレージハウスが建築された。

設計を担当したのは『飯田亮建築設計室』の飯田亮さん。


設計を依頼したSさんは、飯田さんが手がけたオープンハウスのパンフレットを馴染みのカーショップで見つけ、友人と見に行ったことがきっかけでガレージハウスを依頼したという。


施主のSさんは、昔からクルマやドリフトが好きなクルマ好き。

現在は1991年式の日産シルビアを北米の240SX仕様にしてカーライフを楽しんでいる。

かつてはアパートに住みタイヤやオイルの交換、トランスミッションの載せ替えまでも、屋根のない駐車場で行っていたというSささん。

ただ、ある時友人がガレージのある家を建てると聞き、自分もガレージハウスを建てようと決意。

予算もある程度決め、オープンハウスに参加し、そのまま設計を相談したという。

何より飯田さんの、スケールに関係なく上質な住まいを提案するというコンセプトが、とても気に入ったということだ。

【写真10枚】木の香り漂う! シルビア専用ガレージ!

ガレージの希望はワイルドスピードのような家?

Sさんの要望は、カーアクション映画「ワイルドスピード」に登場するような、メンテンスができるガレージ空間。

そして、アメリカ人が日本の文化を取り入れて建てたイメージを持つ、和モダンな家であった。

設計依頼してきら探した土地は約100坪で、三角形という特殊な形状を持つ場所。

ただ、ここは周囲に建物がなく、隣人を気にすることがないほか「コンパクトな設計にすることで鈴木さんの予算内で建てられる」などメリットが多かったのだそうだ。


S邸のそのほかのコンセプトは、素材のグレードを落とすことなく上質な生活を楽しめること。

無垢の床材や杉の外壁などを使うなど、木材にこだわることで、高級感が漂う。

インテリアもホワイトを貴重に無垢材とのコントラスが、シンプルで心地よい。

窓ガラスにはカーテンでなく、葦簀、障子を使うことでいろいろな表情を空間に持たせ、開放的だ。

椅子ではなく、床での暮らしを意識して天井高を一般的な高さよりも30cm低くし、ライトの設置も低く設計。

ただ、まったく狭く感じないのは設計士の腕前というところであろう。

窓も視線を遮るものをなくすことで圧迫感がないように設計されている。

ガレージとキッチンの距離が近いのも特徴

階段の壁面はライティングにより昼間と夜のイメージを変える設計に。

リビングとキッチンの床材はあえて別とし、収納を多くしたことで、家具をレイアウトせずに、シンプルな暮らしができることを重要視している。

また、1階の縁側や、2階の大きなバルコニーなども部屋の延長として感じるのも鈴木家の特徴である。


ガレージは、スペアパーツやタイヤの保管ができるスペースを考慮している。

「今までクルマの作業は日が暮れると中断せざるを得ず、気候にも左右されていましたが、ガレージができたことで時間に関係なく作業に没頭できいいですね」とはご主人。

ガレージ横にはキッチンがあり、奥様との距離感も近いものになっている。

排気ガスを嫌うことが多いなか、ご主人と奥様、そしてリビングで遊ぶ子どもたちの距離感が保たれているのが鈴木邸の特徴である。


素材にこだわりながらも価格を抑えたポイントは、建坪24坪とコンパクトな設計にしてバランスを取ったことだ。

和風なのにモダン!

北米仕様のシルビアがとてもよく似合うガレージハウスであった。


Garage Life 

写真:近藤浩之

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