連載でここしばらくユタの話を掲載させてもらっているが、今回はソルトレイクシティ市内にあるここならではのアウトドアショップを紹介しよう。ユタ州のアウトドアブランドといえば!……と、パッと思い浮かぶ人は少ないかもしれないけど、実は玄人好みのあのブランドの本拠地があったりするのだ!
フィルソン好きなアウトドアズマンならきっと気に入ってくれるであろう、ここならではの4店をピックアップした。
読者の皆さんはバックカントリー.comをご存知だろうか?
海外から個人輸入でギアを購入したりいるような玄人の読者ならご存知かもしれないが、これはアメリカの大手アウトドアEC。
同社のWebサイトでは、ハイキングやキャンプ、自転車、ロッククライミング、釣り、ウィンタースポーツ、ウォータースポーツ、トレイルランニングなどなど、あらゆるアウトドアアクティビティのウェアやギアを販売している。価格帯も手頃なものからハイエンドなものまで揃えられていて、とにかくバリエーションの豊富さが彼らのウリだ。
そんなバックカントリーが本拠地を構えているのは、何を隠そうここユタ州。オフィスはソルトレイクシティ郊外のパークシティーにあるのだが、在庫管理と発送を行っている倉庫に併設される形で、ソルトレイクシティ市内には唯一のリアルショップが存在している。
広い店内には様々なジャンルから選りすぐりのアイテムが陳列されており、取扱商品の現物を実際に手に取ることができる。Web上で見ただけでは購入に踏み切れない人達の背中を押してくれているわけだ。
倉庫のような大きな店とはいえ、それでも全ての在庫を店内に並べきれていないというのだから、取扱商品の多さに恐れ入る。
このリアルショップの面白いところは、実際の物を見た後、購入する際は店内にあるPCを使って注文を確定する点。リアルショップだからと言って陳列された商品それぞれに個別の値札をつけることはせず、店内に並ぶPCでお客自身に値段やディティールを確認させるというのはIT企業らしい無駄のない戦略だと感心する。
また、バックカントリーの凄いところは高品質なオリジナルアイテムを作っている事。ただロゴを貼り付けただけのキャップやTシャツといったアパレル雑貨でなく、ゴアテックス社のファブリックを使ったシェルジャケットや最新の技術を用いた、本格的で実用的なアイテムも展開されていた。
ショップに足を運ぶ人の中には、ほかでは売っていないバックカントリーオリジナルの実物を見るためにやってくる人もいる。地元企業であるブラックダイヤモンドとのコラボアイテムやアメリカのアウトドアブランドに別注をかけたアイテムもあるので、ただのアウトドECだと侮ってはいけない。
【Information】
Backcountry.com Retail Store
Address:2607 3200 W, West Valley City, UT U.S.A.
営業時間 10:00〜20:00(月曜〜金曜)、10:00〜17:00(土曜)、11:00〜17:00(日曜)
https://www.backcountry.com/
山屋にはおなじみのブランド ブラックダイヤモンドが本社を構えているのも、実はソルトレイクシティ。創業者はパタゴニアの創業者としても知られるイヴォン・シュイナードで、元々はカリフォルニアを拠点としていたが、前身のシュイナード・イクイップメントからブラックダイヤモンドとして独立した1989年よりソルトレイクシティに拠点を移した。
世界最大の登山用品メーカーである同社のオフィスは、ヨーロッパ風のチューダー様式。そんな可愛らしい見た目の建物の中の1つはショップになっていて、聖地巡礼にやってきたブラックダイヤモンドのファンが立ち寄れるようになっている。
クライミング、トレッキング、ウィンタースポーツのギアとアパレルに特化したブラックダイアモンドの商品が何でも一通り購入できる直営店。
本拠地のショップだから何かソルトレイクシティ店オリジナルアイテムがあるのでは? と思って店員さんに聞いてみたものの、残念ながらそのような商品はないという回答だった……。
うーん。さすが世界中で同一のものが買える、統率の取れたグローバルな企業。
観光客的に行った人からするとお土産グッズが売られていないのは少し残念な気がしたが、地下の階にはアウトレットコーナーが広がっていた。前シーズンのウェアやバッグ、ギアが手頃な値段で販売されていて、40%オフのものもちらほら。本社併設のリテールショップの強みはここにあり。
日本と比べたら信じられない値段でアイテムをゲットできるかもしれない。
【Information】
Black Diamond HQ Store
Address:2092 E 3900 S Salt Lake City, UT U.S.A.
営業時間 10:00〜19:00(月曜〜金曜)、9:00〜19:00(土曜)、11:00〜17:00(日曜)
https://www.blackdiamondequipment.com/
充電式のLEDランタン「フォレストランタン」はブランドの代名詞。手軽に調光できるLEDの利点を活かしつつも、レトロなデザインと暖色系の明かりを備えているのでキャンプの雰囲気を盛り上げてくれる。
2012年、彼の地で創業したベアボーンズ・リビングは、アウトドアの質の向上を目指し、モノづくりを始めたブランド。
デザインはクラシカルでかつモダンで、洗練されたイメージ。日本でも数年前から販売されているので、感度の高いキャンパーにはすっかりお馴染みだろう。
ソルトレイクシティのダウンタウンにあるこの店は、アメリカでも唯一のベアボーンズの直営店。隣は同社のオフィスになっているだけあり、展開する全アイテムが販売されていて、お客さんとブランドをつなぐ場として営業しているようだった。時には店内でワークショップが開かれるので、テーブルが並んでいてどこかカフェのような雰囲気もある。
8インチの小型のスキレットからダッヂオーブン、自立させられる足つきのオーブンまで、鋳鉄の鍋類も充実。ハンドルが持ちやすい形状になっていたり、熱分散性を高めるため少し薄手の仕上がりになっているなど、他メーカーとは違うアプローチで調理のしやすい鍋を作っている。鋳物の鍋の内側は三度に渡って研磨して滑らかに仕上げられているので、焦げ付きにくく汚れにくいという特徴もある。
ホウロウの食器類やナイフ、カッティングボード、ワイングラスなどが並んだテーブル。彼らのアイテムはアウトドアだけで使うには勿体なく思えてくる、愛着がわくものばかり。
竹のハンドルとブラックのステンレスで作られたガーデニングツールも渋くて他にない雰囲気。人間工学に基づいて設計されているので、疲れにくく効率よく作業ができるそうだ。スマートなのは見た目だけでない。
日本で見た事のない商品や、店独自にセレクトしたお菓子やコーヒー、書籍も一緒に陳列されているのでお土産を買うにも最高だ。
【Information】
Barebones Living
Address:1215 Wilmington Ave #140, Salt Lake City, UT U.S.A.
営業時間 10:00〜17:00(月曜〜金曜)、土日定休
https://barebonesliving.com/
1986年創業のライフタイムは、ユタ州バーデールに本社を構える世界最大のプラスチック家具メーカー。商品はアメリカ国内の自社工場で作られているのにもかかわらず驚くほど安く、日本でも一部商品が販売されているので、ご存知の方も少なくないだろう。
同社の直営店「ライフタイム・ストア」はアメリカ国内でも数えるほどしかないのだが、その1つがソルトレイクシティ郊外にあった。
ルックスはホームセンターのような雰囲気で屋外にも商品が並んでおり、店に入る前から幅広い商品ラインナップが窺い知れた。
日本のアウトドアズマンの多くはテーブルのイメージが強いと思うが、実は家庭用のバスケットボールゴールからその歴史は始まったらしく、現在もバスケットボール用品も展開。イメージとしてはアメリカのガレージや庭で使うようなアウトドア用品全般を製造販売している感じだ。
シンプルながら天板から足まで頑丈に作られたテーブルは$20程度から展開。長さや高さ、形や色も様々あり、当然だが日本のコストコで見るより圧倒的に種類が多かった。テーブル、椅子、小屋、カヌー、クーラボックス、何でも頑丈なプラスチックをベースに作られている。
定番のテーブルにはコンロが置けたり、シンクになるタイプも存在。アメリカは広い庭を持っている家庭が多いので、こういうものを使ってホームパーティーを開催するのだろう。
大振りなサイズながらフォールディングできたり、サイズ調整ができるようになっているのは合理的なアメリカらしい。
また、多くの家具は屋内のみならず屋外でも使える仕様で、UVプロテクションが施されているのも特徴。プラスチックだけど日光による経年劣化が起こりにくいようになっているのだ。
ウォータースポーツ系でいうとSUPもお手頃価格で展開。カラーバリエーションも豊富だ。
また、プラスチック製のシットイン・カヤック、フィッシング用のシットオン・カヤック、カヌーなども様々なタイプから選べる。何より$200以下からカヌーが買えちゃうなんて夢のようだ。
【Information】
Lifetime Store
Address:745 N, Warm Springs Rd, Salt Lake City, UT U.S.A.
営業時間 10:00〜18:00(月曜〜土曜)、日曜定休
https://www.lifetime.com/
☆FILSON商品の問い合わせ
Filson Tokyo Store
Tel:03-6416-0768
Website :https://filson.jp/
Instagram:@filsontokyostore (リンクはコチラをクリック)
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