OUTDOOR

2021.03.02

「大人のキャンプ」にはクラシックな 「スプリングバー キャンバス」の「テント」がよく似合う! 【HUNT】

クラシックなキャンプスタイルが人気の昨今。

テントも昔ながらの無骨なコットンキャンバス地のアイテムに注目が集まっている。

ここで紹介するのは、ソルトレイクシティで長年テントを作っているメーカー「スプリングバー・キャンバス」

昔ながらのアメリカのモノづくりを続けながら、新しい提案を行っているメーカーである。


独自のテントフレームである”スプリングバー”を用いた、いわゆる家型テントを得意とするスプリングバーは、リブランディングをきっかけに再び人気が高まって来ている。

我々は工場を一新しリテールショップの準備している彼らを訪ね、今後のビジョンを伺った。


今のスプリングバーに至るまで

まず彼らのブランドのことについて説明をしておいた方がいいだろう。アウトドアやキャンプ好きな人でも、スプリングバー・キャンバスなんて聞いたことがないぞ? という方もいるかもしれない。


2018年に「Karkham’s(カーカムス)」というそれまでのブランド名から「スプリングバー・キャンバス」となったこのブランド。

日本ではクラシックな高級キャンバステントとして、A&Fが取り扱っていたことでも知られている。

ファクトリーの紹介の前に、まずは簡単に「スプリングバー・キャンバス」の歴史を辿っていこう。

同社の前身となる「AAA Tent & Awning」はキャンバス製品の販売と受注を行う店として1944年にオープン。

当時は馬具や幌、タープ、テント、ティピを取り扱う店であった。

ただ、テントやタープと言っても当時はまだ個人で行うレジャーのキャンプはメジャーでなかったという。


彼らのビジネスに変化が訪れたのは、次第にレジャーとしてのキャンプ需要が増えてきた50年代後半。

市場が変わって来たことに目をつけた創始者のジャック・カーカムスは自社のキャンバス製品の他にストーブやクーラー、スリーピングバッグの取り扱いを始め、アウトドア用品へと業態をシフトしていったのだ。

そして1961年に新しいフレーム構造のテント「スプリングバーテント」を開発したことにより、その後事業は本格的にキャンピングテント屋にシフト。

Springbarブランドのテントが主力商品となった。

アウトドアショップとして事業が大規模になった際に社名を「AAA」から「カーカムス」に変更したのである。

【写真10枚】スプリングバーテントの詳細を拝見!

スプリングバーとはルーフの骨部分に当たるフレームの事を指し、このフレームがバネのようにしなる事により生地に張りを与えている。

スプリングバーフレームはルーフ部分を高く設定できて広い居住空間を確保し、かつ頑丈な構造を持つのが特徴だ。

また、1人でも簡単に設営ができる事も支持を集めた理由。透湿防水の軽量な化繊生地が当たり前の現代において1人でテント設営というのは造作もない事だが、この時代は重いキャンバス生地のテントが当たり前。

この構造は画期的なものだったという。

テントのルーフとウォール部分に使われているコットンダックキャンバス生地は、昔から付き合いのあるジョージア州のメーカー製。

撥水や防カビの加工が施されている特別仕様であった。

昔から使われている一番ベーシックなカラーはブルーグリーン。

昔の工業製品の多くは同じような色をしていて、キャンバスも生成り色と並んでこの色が主流だったそう。

確かに昔からの工場にあるような鋳物の機械にはこんな色に塗られている気がする。

コットンキャンバスの生地はユタの自然とも相性がよく、風が強い日も、雨の日も、蒸し暑い日も、冷え込む朝方も、いつでも快適な空間を作り出す。

地元のボーイスカウトに参加していた人たちの中では、カーカムスのスプリングバーテントはおなじみだったらしく、彼らにとっては昔からの相棒というイメージがあるとか。


さて、それではスプリングバーが昔から全米で知られていたかというと、そうとも言えず、どちらかというとユタのアウトドアマン御用達というローカルブランドであったらしい。


しかし、時代は進んで化学繊維のテントが主流の時代になってでも、唯一無二のテントは廃れることなく使われ続け、最近また注目を集めることとなっている。

特にアジア圏からの人気は右肩上がり。

日本ではA&Fが取り扱いをはじめ、キャンプブームでいろんなキャンプスタイルが認知され、カーカムスのスプリングバーテントは日本でも知られるようになっている。

さらに韓国でも人気に火がついているようで、キャンプイベントも開催されているそうだ。

そして2018年、独自構造のフレームを全面に押し出す形で社名を「スプリングバー・キャンバス」に変更。

リブランディングが始まった。


スプリングバーの新たな改革

父から事業を受け継いだジャック・カーカム Jr 氏。今は会長職をしながら日々キャンプに明け暮れているとか。

スプリングバーフレームのテントが誕生して以降、50年以上に渡って変わらずキャンバステントを作り続けている同社。

中でも2020年は1つの変革の年で、様々な変化が起こっているという。最も大きな変化はファクトリーのリニューアルとリテールショップのオープンだ。

今後の展開について、スプリングバーの未来を担う2人に工場を案内してもらった。

セールスとマーケティングを担当するピースさん(左)とデザイナーのジョーダンさん(右)。FILSONのジャケットは街でもアウトドアでも活用されている。Sherpa Fleece Jacket ¥28,600 、Ultralight Jacket ¥31,900

「2020年は新たなスプリングバーのイメージを打ち出していく重要な年だと考えています。テント事業に乗り出す前からの『カーカムス』としての総合アウトドアショップを2019年まで続けていましたが、リニューアルしてスプリングバーのフラッグシップ・ショップにする事にしたんです。新しい店はファクトリーに併設するので、より私たちの熱が伝えられるような店になる予定ですよ」

yas tsuchiya

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