LIFE STYLE

2020.07.14

ポルシェ993RSと暮らす、大胆デザインの白い館! 賃貸併用の超モダンガレージハウスの内部に迫る

モダンなデザインかつ緻密なガレージハウスを設計することで定評がある『スタジオインデックス』松本敏治さん。今回は大阪市に住むTさんが、同社に依頼し完成させたポルシェと住むガレージハウスを紹介させていただく。
 
今回紹介するガレージハウスの建築計画が持ち上がったのは2年前。計画予定地は、古い母屋と庭に樹木が生茂る150坪の土地であった。空冷エンジン最後のポルシェ993RSを手に入れたTさんは、このクルマを大切に保管するためのガレージを切望し、ガレージハウスの構想を巡らせる。当初のプランはこの土地の中に1棟を自分のポルシェ993RSを入れるガレージハウス、もう1棟をガレージ付き賃貸住宅として貸すというものであった。
 
その後、計画を住宅メーカーに見積もってもらったところ、予算を軽くオーバー。そこで地元大阪の『スタジオインデックス』にコンタクトしたところ、すぐに現地を確認となり、提案の段取りとなったという。
 
Tさんの懸念点は計画土地の形状が傾斜していること。傾斜を気にすることなくクルマの出し入れができることも大きな要望のひとつで、シンプルモダンな設計を手掛けている松本さんの作品が気に入ったこともあり、希望が予算内で叶えられればと打ち合わせを進めていった。
 
そこで松本さんは2棟を合理化させ1つの建物としてプランニング。シャッターと玄関を分けることで別の所帯とし、細かな部材に輸入材を使いながらも予算を調整し提案。また新居の裏に、Tさん家族が住む家があるということで、新しいガレージハウスで大胆に別荘気分が体感できるという使い方を提案。リビングとガレージに間仕切りをいれず、クルマを飾るショールームのようなアイデアを盛り込み、そのプランで実際に施工することとなったのである。


 
ガレージとリビング床をフラットにし、断熱にも工夫がなされる

完成したガレージハウスは、インテリアには螺旋階段を導入することで、リビングからのよいアクセントとなっている。住宅メーカーではあまり提案しないであろう、デザイン優先のプランニングもTさんが松本さんに依頼をきめたポイントのひとつだ。ガレージ床の仕上げ方にも妥協はない。

一般的にはリビング床に断熱処理が必要なため、ガレージや土間から床面を立ち上げ空気層を作るのが一般的。しかし、T邸ではガレージとリビングをデザイン上、段差をなくしフラットにしている。リビング、ガレージともにコンクリートを敷き詰め、その上に断熱材を施工。その上にまたコンクリートを施工し10mmのタイルを敷き詰めることで、段差も温度差が出ないような工夫がされているのだ。
 
懸案の土地の傾斜については、クルマの車高を計算しながら、段差のないなだらかなアプローチに。スマートなデザインのLIXIL製カーポートを導入したほか、配管なども目立たなくしてモダンな外観となったため、付近の隣人からは「高級レストランでもオープンさせるのですか」とよく言われたという。
 
細かなディテールの積み重ねにより、シンプルモダンでありながらもコストバランスに優れたガレージハウス。夢は「ポルシェ993 RSを眺めながら、ウイスキーを飲むこと」と語るTさん。イタリアから輸入したソファも到着、少しずつ好きなものを足し、時間をかけて新居を楽しんでいる最中だという。



【Architect】

設計・監理:一級建築士事務所・

スタジオインデックス

http://www.studioindex.net/

photo / Keigo KIMURA(木村圭吾) text / Jun ISHIHARA(石原 淳)

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