MOBILITY

2020.07.14

「V2X」に「ニューラルネットワーク」!? ヒューマンホライズン社のEV「HiPhi 1」で実現する!? 中国、5G時代のAI内蔵電動SUV

7/9〜11まで上海で「インテリジェント・コネクティビリティ」をテーマに世界人工知能会議(WAIC 2020)がオンラインで開催された。

このカンファレンスは、世界の最も影響力のあるAIの科学者や起業家、政府の指導者が出席し、技術の最前線や業界の動向について話し合う場で、Microsoft、Amazon、Alibaba、Tencent、SAICなどという知られた企業など550社以上のAIテクノロジー企業が参加。Covid-19の大流行により今年はオンライン会議となった。
 
その中の自動運転フォーラムで、ヒューマンホライズン社のCTO、マーク・スタントン氏が、VIC(Vehicle-to-Everything)テクノロジーについて基調講演行い、同社で開発中のEV「HiPhi 1」についても説明がされたようだ。

内容はモビリティのアプリケーション、トレンド、AIで顧客により良いサービスを提供する方法など。具体的には、AIによる輸送安全性のサポートと5G-V2Xが近い将来モビリティの変化にどのように影響するかについて説明したという。
 
マーク氏は「クルマ、バス、トラックを含む陸上輸送のメーカーとサプライヤーは、道路事業者とともに、V2X通信のメリットを引き出す最初の段階にあり、新興のワイヤレスサービスとアプリケーションは、輸送の安全性とモビリティに大きな影響を与える」
 
「また新しいV2Xアプリケーションは限られた周波数帯域内で共存させる必要があるとともに、V2V通信は、モビリティに組み込まれるセンサーを強化することで、衝突予測機能が正確になり、安全性を大幅に向上させる」と語る。
 
ちなみにV2VはVehicle-to-Vehicle「クルマとクルマ同士の通信」で、V2XはVehicle-to-everything「クルマとモノとの通信」全てを総称している。
 
ヒューマンホライゾンズ社は、この技術を最初の製品であるHiPhi 1で提供し、自動運転レベル3を今年、そして2021年の顧客へ届けるそうだ。


中国のEVベンチャー、ヒューマンホライズン社とは?



 
 
ヒューマンホライゾンズは、中国を拠点とする新しいEVベンチャーで、プレミアムオールエレクトリックスマートブランドHiPhiを発表。最初の量産EVはHiPhi 1を予定している。

HiPhi 1は、世界初のヒューマンオリエンテッドアーキテクチャ(HOA)を導入。これは自己適応型であり、ユーザーエクスペリエンスを向上させる多様なソリューションをAIで学習。

その「ニューラルネットワーク」は、4つの「スーパーブレイン」ドメインコントローラーと6つのコンピューティングプラットフォーム(MPU、マイクロプロセッシングユニット)で構成。1Gイーサネットで接続され、車両は大量の情報を分析して意思決定を行うことができる。

また、強力なデータ分析エンジンを備えたクラウドコンピューティングを利用して、インテリジェントなモビリティを実現するのだそうだ。



インテリアには、TeslaのModel SやModel Xを彷彿とさせるセンターディスプレイを含む、いくつかの大きな画面が特徴。エクステリアデザインは、モデルXのようなルーフドアが特徴的となっている。

パワートレインに関しては、約640kmの航続距離を可能とする容量にして96 kWhのバッテリーパックを予定。モーターはわずか3.9秒で0〜62 mph(100 km / h)の加速が可能なデュアルモーターを採用されるらしい。

クルマの製造はこれまで中国の合弁会社が使用していた自動車工場を買収し、HiPhi 1の生産を開始するとのことで、グローバルな展開も予定しているとのこと。
 
生まれては消えていく中国EVベンチャー、2021に実現できるかどうか楽しみだ。

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