MOBILITY

2020.07.17

クラシックバイクも楽しめる! 雰囲気満点の旧車レースイベント「サイドウェイトロフィー」の魅力

1962 Matchless G50 マルチシリンダーが台頭したWGP界で、シングルシリンダーながら奮闘した美しいスタイルを持つ傑作レーサーである。

自動車もオートバイも“クラシック”には、どこか通じる魅力がある。筆者自身を振り返ってみても、自動車以外は専門外ではあるものの、一時期トライアンフT100タイガーを手に入れるなどクラシック・バイクに熱を上げていた時代があったが、2輪も4輪も愛するというエンスージァストは多い。

しかしながら、グッドウッド・リバイバル・ミーティングに代表されるように、2輪、4輪の垣根を隔てたクラシック・イベントが数多く開催されている海外とは異なり、なぜか日本においては各々がカテゴライズされてしまっていて、一同に介して行われるイベントは非常に少ない。そういう意味でもフェスティバル・オブ・サイドウェイ・トロフィーはクラシック2&4が揃う貴重なレース・イベントということができる。
 
ここでは、2019年に開催されたサイドウェイ・トロフィーの中から2輪系の4つのカテゴリーを紹介したいと思う。まずは350cc以上の排気量のモデルを対象とした“サラブレッド・グランプリ&ゴールデン・エラ・トロフィー&プロダクション・トゥーリスト・トロフィー”。こちらは1962年以前のプロダクション・モデルをベースとしたシングルGPの“サラブレッドGP”と、1950年以前のマシンを対象とした“ゴールデン・エラ・トロフィー”、そして1960年代のプロダクション・モデルを対象とした“プロダクションTT”3クラスの混走となる。


“サラブレッドGP&ゴールデン・エラ&プロダクションTT”で総合3位に入った、1956年製 BSA DBD34ゴールドスター。

2つ目は1960年から69年までの350cc以下のモデルを対象としたヴィンテージ・トゥーリスト・トロフィーで、こちらも125cc以下のクラス1と125cc 以上のクラス2の混走で競われた。本格的なレースプログラムはこの2つだが、サイドウェイではもうひとつ“ブルックランズ&フレディ・ディクソン・トロフィー”というレースも行われている。これは戦前の4輪車による“ブルックランズ・トロフィー”とサイドカーの“フレディ・ディクソン・トロフィー”を合わせたものだが、フレディ・ディクソン・トロフィー”はクラシックではなく、100ccまでの空冷2ストもしくは110ccまでの4スト・エンジンを搭載したクラシック風のサイドカーによって行われるサイドウェイ独自のカテゴリー。自由度の高いレギュレーションもあって個性的なマシンが多いうえに、若者、女性の参加も多い注目のプログラムと言える。


1936 Norton 40M “サラブレッドGP&ゴールデン・エラ&プロダクションTT”にエントリー(残念ながら決勝DNS)していたノートン40M。350cc単気筒OHCユニットを搭載するモデル40インターナショナルをベースに、当時のワークス・スペックに準じて仕立てられた1台だ。


1964 Cotton Telster “ヴィンテージ・トゥーリスト・トロフィー”にエントリーしていたコットン・テルスター。独自開発のシャシーにヴィリエ・スターメイカー247cc 2ストローク・ユニットを搭載したロードレーサーで1964年の250cc英国国内選手権ではワークスから参戦した“The Mint”が優勝している。

VINTAGE LIFE vol.22より抜粋

取材協力:サイドウェイトロフィー
https://sidewaytrophy.com

Text : Yoshio Fujiwara photo:Soichi Kageyama

RECOMMENDED


RELATED

RANKING