MOBILITY

2020.07.18

小さい頃に憧れた、タミヤRCカーワーゲンオフローダー。1/24ビートルをベースにディテールまで忠実に再現!

1/1 WAGEN OFFROADER

クルマ模型の専門誌、modelcars vol.283「特集 Let’s Play VW」より、モデラーが情熱を込めて創りあげた一台を紹介。ここではかつて人気を誇った田宮の1/10 RCカーワーゲンオフローダーを、1/24ビートルのプラモデルキットを改造した作例を紹介。ないパーツをすべて自作して作り上げた一台を、制作にあたったモデラーの吉田さんよりご紹介いただく。
 
何年か前、タミヤオープンハウス(タミヤ本社が見学できるイベント)に行った際、私はあるクルマの前で動けなくなってしまった。そこには、かつて1/10RCカーで発売されていたワーゲン・オフローダーの実車が、ひっそりと佇んでいたのであった。白と水色の綺麗なカラーリング、そびえ立つエギゾーストパイプ、ハミ出したぶっといタイヤ等々、その実車はRCカーの特徴を見事に再現しており、それに加え、実車だからこそ感じられるスチールやラバーといった実際の素材感も合わさり、心を奪われずにはいられない程の素晴らしさだったのである。恥ずかしながら、無我夢中で100枚以上シャッターを切ってしまった。

ワーゲン・オフローダーと言えば、私が小学生時分、件のRCは模型店の一番上段の隅に箱が立てて陳列されていた。当時、ワーゲン・オフローダーに限らず、組立式のRCカーはキット、バッテリー、プロポ等を別々に揃えなければならないため、それらを合計すると、小学生にはとても手の届く物ではなかった。それゆえ、当時の私は「欲しいけどどうせ買えないしなー」と半ば諦めてワーゲン・オフローダーを見るだけで、時が経つにつれその存在すら忘れてしまっていた。それが、実車ワーゲン・オフローダーを目の前にした途端、幼き頃の淡い想いが爆発してしまったのだ。
 
ないパーツはパテやバラ板、3Dプリンターなどで自作


 
今回はその幼き日の想いをぶつけるべく、1/24でワーゲン・オフローダーの作例を制作することにした。ビートルのキットはIMC、グンゼ、ハセガワ、タミヤ、アオシマ(旧イマイ)等々様々なメーカーから発売されており、選びたい放題という状況であるが、ここはタミヤのRCカーを再現した実車を再現するということで、タミヤのビートルをベースにしている。

制作についての詳細は工程レポートを参照して頂きたいが、基本的にはベースキットの素性が素晴らしいので、ネット等で見かける実車用バハ・バグ改造キット(フェンダー、ボンネット、フロントマスク、リヤフードのキット)の内容をそのまま反映させてやれば、概ね再現できると思って問題ない。それらの造形については簡単と言える部類のものではないが、とりあえずやってみる系の行動派モデラーであれば、パテやプラ板といった材料を元に、形にすることが出来るだろう。それより一番の問題は、リヤの特徴的なパターンのサンドタイヤで、今回はそのものズバリの物を提供して頂きそれを使用したが、手に入らない場合は3Dプリンターで製作するしかないだろう。
 
かくして完成した今回の作例だが、「RCカーを再現した実車をプラモで再現した」ということになり、文章にすると少々難解であるが、対象物をスケールダウンして手元に再現するという行為はプラモデルの醍醐味みたいなもので、やはり楽しい。いや、待てよ! ? ひょっとするとタミヤのRCカーの元になった実車が存在したのでは?


①②ボディはまず前後をカットする。写真のようにカットラインを描き込んだ。前後フードはボディとは別パーツなので、テープで仮留めしている。③前後フェンダーもマーキングした箇所を切除⑥フロントフードはプレスラインが変わるので、0.2mmプラ板を貼り付けて新造。⑦⑧フロントマスクはプラ板の箱組みを基本に、シアノンDWを盛り付けて造形した。

作例制作:吉田優 写真:服部佳洋

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