LIFE STYLE

2020.07.20

007「私を愛したスパイ」の海洋基地に影響を受けた、フランス製のフローティング・エコ・ロッジ

世界初のオフグリッド・フローティングロッジ アンテニア。©ANTHENEA

007シリーズ「私を愛したスパイ」では、ロジャー・ムーア扮するジェームズ・ボンドが、潜水艦に変形するロータス・エスプリを操縦するシーンで覚えている方も多いだろうが、悪役が拠点とする海上基地「アトランティス」も当時としては圧巻であった。このドーム型の基地は1975年開催の「沖縄海洋博」で登場した浮遊式構造物「アクアポリス」にヒントを得たそうだが、そんな007のシーンに魅せられたフランスの建築家が、世界初のオフグリッド・フローティング・ロッジを実現した。
 
海洋建築家のJean-Michelは地球温暖化が問題となる昨今、人間が地球に負荷をかけずに暮らす方法を考えており、その解決策として水上で生活するという方法を構想。アンテニアというフローティング・ロッジを現実のものとしたのだ。
 
アンテニアは、環境に優しく、最新設備を備えたオフグリッド型のフローティング・スイート・ロッジで、イメージは観光客のための遊牧船だそうだ。大きさは約50㎡で、内部にはリビング、寝室、ラウンジ、360度のソラリウムをレイアウトしている。

360°のガラス窓でパノラマビューを実現し、水中展望台と簡易キッチンを完備。ベッドルームには、ラウンドしたキングサイズベッドと、真水を備えた円形のバスタブを装備。海を見下ろすソラリウムエリアでは、最大12名が同時にリラックスできる大きさだという。建築に使われるすべての素材はリサイクル可能なサステイナブルな構造物で、幅広い温度範囲(-30°C〜+ 40°C)に適応し、バラストにより船酔いも防いでくれるとのことだ。

エコ・ラグジュアリーな新しい海の楽しみ方!


©ANTHENEA

球形のデザイン形状は、自然界で観察される表面張力の原理に基づいて設計。南面に配された5つのソーラーパネルと2つの電気推進ポッドで、水上でも無音かつ快適に過ごすことが可能だそうだ。

電源は太陽光発電のみで、消費する分だけのエネルギーを発電。排水も船内で浄化されたものだけを放出し、中央に設けられた給水設備は海中展望台や自然空調システムとしても機能。1Fでは潜水艦のように海中を望むことができるほか、屋外の風向を計算、自然換気を促進する電動サンシェードなど、すべての設備とデザインに自然の力を最大限取り入れる工夫がなされている。

アンテニアはエコラグジュアリーホテルとしての利用のほか、リゾートホテルのスパ&マッサージ棟、オフィスとしての活用も期待されている。海中や海岸で建築工事を行う必要がなく、環境負荷もかけないメイドインフランスの海上拠点。エコラグジュアリーな新しい楽しみ方、どのような活用方法があるか今後が楽しみである。

ANTHENEA

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