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2020.07.28

ポルシェとパンダが収まる雰囲気抜群の木製ガレージ。セルフビルドに挑戦する? それとも出張建築をお願いする?

サーキットの狼に憧れて、今から29 年前に1970 年式ポルシェ911Sを購入したSさん。これまではクルマを1台用のスチールガレージで保管していたが、いつかは大きなガレージを所有したいと思いをめぐらせていたという。すると、自宅に隣接する土地が入手できることとなり、ガレージ用に土地を購入した。

インターネットで思い描くガレージを検索していくうちに、あらかじめ木材がパーツごとにカットされ、自分で組み立てることも可能な木製キットガレージを建てることに決定。具体的には木製キットガレージメーカーでは有名な『ジェイスタイル・ガレージ』の24×26フィート木製ガレージを建築することとなった。
 
『ジェイスタイル・ガレージ』が販売をしているシダーガレージはカナダ製レッドシダーの無垢材を輸入し、日本の工場で加工したもの。サイズも豊富でバイク用(61 万円)からクルマが1台~4台まで入れられるサイズまで様々なタイプを用意している。構造はシンプルなトラス式だ。

このトラス式とは三角形を組み合わせた骨組みが外観上の特徴で、外力に対する抵抗が強く、形が崩れにくいという特性がある。また、太く重い梁などの構造材を使用しないので、材料コストの低減を可能にし、工期短縮や精度の向上など数多くのメリットがあるのだ。
 
こうしたキットガレージを自身でセルフビルドする方もいるということだが、今回Sさんは『ジェイスタイル・ガレージ』のスタッフに東京から出張してもらうというオブションを選び、約2週間かけてガレージを完成させた。サイズは24フィート×26フィート。このサイズであれば2台のクルマを入れてなおスペースに余裕がある。
 
大工さんの影響でDIYに開眼! ガレージ内デッキを自作


 
2週間でガレージが完成し、東京から出張していただいた大工さんにもアドバイスを受けたことで、今までDIY に無縁だったSさんは電動ノコギリ、や各種工具を揃えてDIY にチャレンジ。ガレージ内に約9㎡の木製デッキを完成させた。ネットでサイズを指定すると、あらかじめカットされたデッキ用の部材が届くというECサイトで購入したところ、初めてでも順番通りに作業することで、サイズの狂いもなく素敵なものが完成したという。
 
ガレージ内のデッキは約30cmの高さがあり、その床下にはスペアタイヤ、ジャッキなどを保管。今まで母屋で保管していた雑誌約500 冊はデッキの上の本棚へ移し、デッキ上にソファを置いてクルマを眺めるスペースとしている。コレクションしていたポルシェのレアパーツやミニカー約200 台を保管する収納ケースなどもディスプレイしているほか、工具も使いやすいようパンチングボードを利用して収納している。
 
ガレージ床は赤のフロアタイルを100 枚以上購入して市松模様のアクセントを入れたほか、ガレージに3か所にはクリアファイルで自作したステンシルプレートと缶スプレーでロゴをペイント。ガレージ内で快適に過ごすことができるように大型のエアコンやサーキュレーターも導入している。
 
週末になると友人や知人と楽しく充実した時間を共有しているSさん。将来はポルシェの工場でエンジンを1年かけてレストアしたという愛車を息子さんにドライブしてらいたいと語る。クルマのほかDIY の楽しみも増えたSさん。自由度の高い木製ガレージは、これからも棚などが造作され大きな宝箱のように変化していくに違いない。ちなみに、Sさんが頼んだガレージのキット価格は253万円。時間と体力のある方はセルフビルドに挑戦してみてもよいかもしれない。



GarageLife vol.75より掲載

photo/Keigo-KIMURA(木村圭吾) text/Jun-ISHIHARA(石原 淳)

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