OUTDOOR

2020.07.29

ロンドンの老舗ローカル自転車店「Brixton Cycles」、MTB、ピストにBMX、飾らないカッコ良さが魅力的!

サウスロンドンには老舗の自転車屋がある。その名は街の名前をそのまま冠した「Brixton Cycles」昔も今も変わらず、地元の人をサポートする熱きショップだ。
 
サウスロンドンはBrixton。ジャマイカ系やアフリカ系の移民が数多く住み、ひと昔前ではドラックディーラーが道を行き交う、危険なエリアとして知られた街である。現在では以前に比べてだいぶ治安も改善されたというが、街のいたる壁で数多くのタギングを見ることができ、ダークシティの面影はいまだ色褪せていない。
 
しかし、自転車やスケボーなど何かの拍子でローカルたちとコミュニケーションがはじまれば、みな一様にジェントル。郷に入れば郷に従え。という古くからのことわざがあるが、ルールに反したことさえ起こさなければ、ほとんどのローカルが温かい目を向けてくれる。
 
そんなBrixtonには街の名前をそのまま冠した「Brixton Cycles」というショップがある。1983年の創設当時から、ずっと地元のサイクリストたちをサポートしてきた、ローカルによるローカルのための老舗自転車屋なのである。

FIXED、BMX、MTB、ローカルのニーズをすべて満たす


 
そしてショップに足を踏み入れれば、モノ、モノ、モノ!! FIXEDにロード、BMX、MTB、パーツやアパレル。同店のラインナップの広さはとにかく尋常じゃない。それもそのはず、Brixtonに住むあらゆるローカル・サイクリストのニーズを全てカバーしなければならないのだから。
 
「俺らは自転車に関するモノなら何でも扱うんだよ。アレはやらない、コレはやるなんてセレクトなんてしていられないんだ。だってそうだろ、ローカルたちは俺らを頼りにしているんだから。彼らの要求にはすべて応えたいと思っているんだよ」
 
そう答えるのは同店でスタッフとして働くジャマイカンのLincoln。自慢のドレッドを揺らし、ジョークを交えながら、こちらの質問に丁寧に答えてくれる。なるほど、ともすればローカルに根付くというのは、こういうことを言うのだろうか。
 
そんなふうにLincolnと話していると、Brixton Cyclesのすぐ脇にあるストックウェル・スケートパークから聞こえてくる「Hey, Lincoln!!」の声。どうやらパークでセッションをするローカルたちに呼ばれているようだ。そして彼は「続きはまた後で(笑)」と言い残すと、BMXにまたがりパークへと向かっていった。
 
Respect & Support your Local !!


「Brixton Cycles」の顔ともいえるドレッドヘアが特徴のLincoln。BMXをパークでも駆るが、最近はSURLYの1×1で泥遊びをするのが愉しいのだとか。シンプルなブラックで統一された彼のバイクには、使いこまれた美しさがある。またボブ・マーリーを意識!? アディダスのジャージにシューズとファッションセンスもピカイチだ。

Brixtonをホームとするロンドンのローカル・バイシクルブランドEMER。同ブランドの24インチSWIFTのプロトタイプと映るのはBrixton CyclesのスタッフであるBillyだ。彼はEMERのライダーも務め、日夜ストックウェル・スケートパークでスキルを磨いている。

PEDALSPEED UKより掲載

Photo : Soichi KAGEYAMA Text : Kota ENGAKU

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