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2020.08.06

ハワイをイメージした住宅とシボレー・シェベルワゴン。アメリカ製のスチールガレージが雰囲気満点!

1964 年式シボレー・シェベル・ワゴンが収まるスチールガレージ

カバードポーチが備わる淡いアイボリーの母屋、そこに添えられたガレージの内外には2台のアメリカ車。家の周囲を子細に観察しなければ、N邸を海外の住宅だと勘違いされる方も少なくないだろう。
 
ガレージに収まるのはシボレー・シェベルの2ドアワゴン。数多くのボディバリエーションを持つシェベルシリーズの中でも極端に生産台数が少なく、それが今となっては希少価値を生んでいる激レア車だ。今までにシェベルのクーペ、4ドアワゴン、そしてピックアップトラックであるエルカミーノなども所有してきたということからも、Nさんがこのシリーズに並々ならぬ思い入れがあるのがわかる。
 
そんな愛車が収まるのは、『アメリカンスチールカーポート社』製のスチールガレージ。ベージュのエクステリアにホワイトの縁取りがなんともアメリカっぽい雰囲気を醸し出している。ガレージ内部にはメンテ用工具と共にラジオフライヤーやMOONEYES のアイテムもディスプレイされ、こちらもよく海外のTVドラマで見かけるようなガレージらしさに満ち溢れている。

ハワイへの想い入れを念願の戸建て住宅に


 
施主のNさんは長年アメリカを愛し、アメリカンカルチャーに親しんできた。特にハワイには一方ならぬ想いがあるようで、結婚後は奥様と、お子さんが生まれてからはご家族で、度々彼の地を訪れ、現地の人々の生活や文化に触れる機会を作ってきたのだそうだ。
 
「大らかで温かい雰囲気が好きなんです。日本で暮らしていながらあんな生活ができたらと、ずっと思い描いていました」そう語ってくれたN さんだが、マンション住まいを卒業し、実際に念願の戸建て住宅を建てるとなると、そう思い通りにはいかなかったようだ。
 
「当初は何社かのハウスメーカーを訪ねましたが、“ハワイの家”と言っても、まず理解してくれる人がいませんでした。写真を見せながら希望を伝えると、すべてがオプションとなるためコストはうなぎ登りになりまして……」
 
「ただ、私がリフォーム関連の仕事をしていることもあって、最終的には知り合いの設計事務所さんに相談することにしました。担当の方もハワイの家について詳しいわけではありませんでしたが、一所懸命勉強してくれたようで、イメージの共有がどんどん進んでいくのがうれしかったですね」



当時をそう振り返ってくれたNさん。個人の好みと効率やコストは反比例することが多く、担当者がどれだけ親身になってくれるかは重要なポイントだ。
 
母屋に目を向けると、内開きにこだわったというリビングに通じるドアは家族用で、来客用の玄関は別に設けられている。ハワイの住宅ではスタンダードなリブが貼られた壁、籐のソファ、奥様お手製のハワイアンキルトがかけられたテーブルといった具合に、至るところにご夫妻のハワイアンハウスへの想いが存分に込められている。一方で随所に見受けられるアメリカ以外のアイテムも、年代や色合いのセレクトが絶妙なのか、雰囲気を壊すことなく盛り込まれているのが印象的だ。
 
「構想だけで5年ほどかかりましたが、とても楽しい時間でした。サニタリールームなどの珪藻土は休日に自分で塗りましたし、来客用玄関を入ると見えるキルトも家内の手作りです。子どもたちも喜んでくれているようですし、この子たちの成長と共に家がどんな風合いになっていくのかも楽しみですね」とはNさん。
 
夏が似合うN邸だが、ここだけは四季を通じてハワイの風が吹き抜けていることだろう。


奥様こだわりのキッチンは、輸入品と思いきや『toto』製をベースに造作収納によってリファインされたもの。使い勝手やコストを考慮した結果なのだが、“ひと手間”の効果がとても大きいのが分かるだろう。『ヤマゼン』のマントル型フードもベストマッチング。

Garage Life vol.71より掲載

photo/Keigo-KIMURA(木村圭吾)  text/Shunsuke-OHBUCHI (大渕俊輔)

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