MOBILITY

2020.09.05

5代目、日産スカイライン「ジャパン」の赤バッチ、マニアックな4気筒モデル「TI-E・Sタイプ」をモデルカーで再現!

日産スカイライン・ハードトップ2000TI-E・Sタイプ ◉アオシマ1/24 2000GT改造 ◉作例制作:森山琢矢

日産スカイラインの中でも走りに特化して特別なグレードGT-R。エクステリアで印象的なのは、どの時代も走りのグレードを示す“赤バッジ”。しかし、赤バッジを与えられたスカイラインはなにもGT-Rだけではありません。ここで紹介するのは赤バッチスカイラインで、しかも4気筒モデルです。
 
スカイラインの5代目(通称ジャパン)4気筒モデルはTI(ツーリング・インターナショナル)として編制され、従来のようなファミリー向けだけでなく、「GTでは大きすぎる」というユーザー層に向け、GTと同じグレード展開がなされました。
 
すなわち、ベースグレード(ただのGTと同じくただのTI)、装備を充実させた「-L」タイプ、更に豪華装備のトップグレード「-X」タイプ(途中追加)、そしてスポーティな「- S」タイプの4グレードで、セダン/HTともに設定。TIエンブレムもGTのそれに倣って色分けされ、Sタイプには赤バッジとなり、4輪ディスクブレーキとリアスタビライザー付き強化サスペンション、そしてリアワイパーを装備。1600と1800のバリエーション中1800EGI(インジェクション)エンジン車にのみ設定されたものの、動力性能的には他グレードと変わりなく、もちろんスポーツイメージとしてはGTの方が強力であることもあって、販売面では厳しかったようです。


 
そうした状況に忸怩たる思いは開発陣も抱いていたようで、マイナーチェンジ翌年の6月、GTにターボが追加された流れで、インジェクションの2リッター・エンジン、Z20E型を、新設定のベースグレードTI-E、そしてTI-E・Sに、1800からの仕様変更として搭載し、さらに、このエンジン専用でリアサスペンションをGTと同じセミトレーリングアームとすることで、高い走行性能を手に入れた訳ですが、残念ながら4気筒車=ファミリー仕様とうイメージは拭いきることができなかったようです。
 
とは言え、GTとほぼ遜色のない動力性能を持ち、はるか軽くホイールベースが短い事から回頭性に富み、ハンドリング面で優れていたことから、隠れた名車とも言えるのではないでしょうか?今回はそんな2000TI-ESを制作いたしました。
 
アオシマ前期型をベースにフジミからシャシーを流用


 
実はTIそのものは新車登場当時にLSとアリイからHTでキット化されていました(ボディはGTと共通だったりする……)が、いずれも現在入手困難。今回は現在入手可能なアオシマ前期型をベースに制作しています。このキット、元はイマイから後期GTターボとしてリリースされたもので、同社廃業後に金型がアオシマへ移管、お色直しで後期GT限定車などとして展開され、さらに前後グリルや純正アルミを付けて前期型としてもリリース、現在はザ★モデルカー・シリーズから販売中です。
 
当時のほとんどのキットに当てはまることですが、ボディの横幅が広く採られており、1/24の実寸に近かったのは東京マルイだけ。近年のキット化にはフジミ製セダンがありますが、これは実寸通りです。なので、私が以前作ったTIセダンと並べるには気が引け、またシャシーをフジミから流用する都合もあって、横幅を詰めることとしました。
 
ですのでTIへの改造だけでなく、普通にGTを作るに際しても「横幅が気になる」と言う方や、シャシー周りをフジミに交換してリアルに作りたいと思う方の参考になればと思います。(森山琢矢)


フジミ製セダン(右)との比較。このHTの方が明らかに幅広。寸法はフジミが67、8mm、アオシマ/イマイが約71~2mm。それぞれ一番幅が広そうなフロントフェンダー部で測定、実車サイズは1625mmで、1/24換算では67.7mmと、フジミの方がが正確ということになる。そこで、まずルーフ両端を2mmずつ切り詰めることからスタートした。

modelcars vol.285 特集「2020年のスカイライン愛」より掲載

photo:Yoshihiro-HATTORI(服部佳洋) text:Masashi-HATA(秦 正史)

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