MOBILITY

2020.09.06

マスタングのEVレーサー、コブラジェット1400がNHRAで8.27秒、1502馬力を達成! ドラッグレースも電動化の時代!?

フォードマスタング・コブラジェット1400プロトタイプ

アメリカのインディアナ州、インディアナポリスのルーカスオイルレースウェイで9/3〜6まで行われている、NHRA(全米ホットロッド協会)ドラッグレースの全米選手権にフォード製電気自動車のドラッグレーサー、オールエレクトリック・フォードマスタング・コブラジェット1400プロトタイプがデビューする。そのテストで叩き出したタイムは、1/4マイル(約402m)を8.27秒、最高時速168マイルで走り、最高出力は1502馬力に達成したとした。
 
コブラジェットはNHRAで勝利した記念として、1968年に428コブラジェットエンジンを搭載するマスタング428コブラジェットを発売。フォードのハイパフォーマンスエンジンやクルマの称号としてコブラジェットのネーミングは現在まで続いている。ドラッグレースから生まれた称号を電気自動車に与え、ファニーカーやトップフュエルといったドラッグレーサーたちが戦うNHRAで披露するというのは、まさに2020年という時代の転換期を示しているといえそうだ。
 
電動SUV、マスタング・マッハEは今月デリバリー予定


 
ガソリン、オイル、スピードと爆音! 古き良き究極のガソリンレースの象徴ともいえるドラッグレースだけに、モーター音が静かなEVで果たして会場が盛り上がるのかという気もするが、テスト時の動画を見ると、その今までに聞いたことのない金切り声のようなモーター音はなんとも迫力がある。
 
フォード・パフォーマンスは今月末よりデリバリー予定の電動SUV、マスタング・マッハEをベースとしたレース車両、マスタング・マックE1400プロトタイプも発表したが、この両車はEVテクノロジーにおけるフォードの技術的能力を実証するために製造されたものだ。
 
フォードパフォーマンス・モータースポーツディレクターのマーク・ラッシュブルック氏は「2台のプロトタイプEVを公開して以来、私たちはその微調整を続けており、ドラッグレース用の設定をすることでガソリン車の記録を更新できるかもしれません」と語っている。

コブラジェット1400プロトタイプは、電力を4つのインバーターから4つのモーターに提供し、モーターは毎分最大10,000回転で回転。モーターあたりの最大出力は350kW(約476馬力)としている。そのパワーは最新のマスタングGT、V8エンジンを3つ以上、組み合わせた出力に相当するのだそうだ。

フォード・パフォーマンスは、こうした強力なパワーを管理するために、ソフトウェア・キャリブレーションを担当するAEM-EVとコブラジェット1400に固有の制御アルゴリズムを特徴とした、高度なデータ制御システムを開発したとのこと。
 
クルマの電動化をモータースポーツにどうフィットさせていくか


 
コブラジェット1400プロトタイプとマスタング・マッハE 1400を開発したフォード・パフォーマンスは、世の中のモビリティが電動化されていくにつれ、今後のフォード製EVで何が可能なのか? NHRAと協力して、クルマの電動化をどうモータースポーツの一部にしていくか? さらには観客にコブラジェット1400を披露することに非常に興味があるとし。これは世界の排気ガス規制が進展するにつれて当然の流れとしている。
 
コブラジェット1400プロトタイプのドライバーは、フォードのNHRAファニーカードライバーのボブタスカ氏で、対戦相手はファニーカーチャンピオンを2度経験しフォックスのブロードキャスターでもある、トニー・ペドレゴン氏となる。
 
「ドラッグレースは、常にデトロイトが最も先進的なパワートレインを証明する場所でした」と語るのは、販売担当副社長兼最高開発責任者であるブラッドガーバー氏。
 
「ファンはあらゆる形態のクルマのパワーに魅了されており、コブラジェット1400プロトタイプのような電気自動車の象徴は、フォードモーターカンパニーの革新が止まらないことを示しています。まさにドラッグレースにおけるマシンの電動化の未来。コブラジェット1400を見て、フォードとの議論を続けることを楽しみにしています」
 
フォードモーターカンパニーは電動SUVのマスタング・マッハEを今月からデリバリーする予定。NHRAでのコブラジェット1400のお披露目はフォード電動化のよいアピールの場となる。

E マガジン編集部

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