MOBILITY

2020.09.21

約90年前のフォードを格納したガレージ! 老後も考えた平家の間取りは、床下収納などで工夫も【ガレージライフ】

’32年式フォード・5ウィンドウ クーペが収まるガレージ。エンジンはコルベットのエンジンLS-1がスワップされ、オーナーの手によりチョップトップされた。

アメリカ・カリフォルニアを連想させる木造平屋住宅。青い芝生で子どもが楽しく遊ぶ姿は映画のワンシーンを見ているかのようだ。そんな憧れのアメリカン・ガレージライフを手に入れたのは、都内でカスタムバイクショップ『Katies Customs』を経営する田崎さん。
 
ガレージに停まる愛車は’32フォード・5ウィンドウクーペ。映画“アメリカングラフィティ”でもおなじみのクルマである。
 
友人にアメリカンハウス建築を依頼
 
アメリカの郊外にありそうなTさんのガレージハウス、建設コストはかなりかかっているのではと思ってしまうが、その金額は1150 万円とのこと。クルマもバイクもアメリカンな田崎さんだが、彼の住宅を手がけたのは、注文住宅を設計、施工している『土方建築設計』の土方氏であった。
 
土方さんは学校時代の先輩で、昔から田崎さんのライフスタイルや、趣味・好みなどを理解しており、マイホームの建築を決意したときに真っ先に相談したのだそうだ。
 
2 人はアメリカのクルマ雑誌をめくりながら、写真の片隅に映っている住宅を研究。お気に入りは芝生の庭と玄関アプローチを持った木造平屋の家であった。土方氏いわく「日本では最近の住宅事情からして、木造平屋を注文するオーナーは珍しい」とのこと。田崎さんの要望に沿ったプランニング、設計はおよそ1ヶ月かけ行われたという。
 
施主自ら作業することでコストダウン


 
建築に使用された木材はそれぞれ、使う場所や特性、耐久性を考慮して使い分けていったが、柱、梁、桁にはアメリカから輸入したスギ材、ロフトには割れにくいパイン材、ベランダは強度を考えてツゲ材が使用された。3ヶ月にわたって行われた建築作業は、コストダウンを図るためオーナー自らも参加し順調に作業が進行したという。

ポイントは床下収納と老後に対応した間取り
 
完成した田崎さんのガレージハウスでポイントなのは、床下収納。平屋住宅のデメリットは充分な収納スペースを確保できないということなのだが、床下収納は収納するのが簡単なうえ、大きなものを収納できるようにしたために使い勝手がよいのだそうだ。奥様も「この収納スペースがなかったら、うまく部屋が片付かなかった」と話していた。
 
家族4人で暮らす田崎さんだが、平屋にこだわったのにはほかにも理由があった。それは老後の生活。まだ若い2人だが、平家なら階段の昇降もなく、広すぎる家よりも過ごしやすいと考えたとのこと。時間があれば増築を自分でやってみたいとDIYも視野に入れている田崎さん。クルマと一緒に歳をとり、何年経ってもこのガレージでカスタムを楽しんでいるに違いない。


GarageLife 別冊 「ガレージのある家 vol.36」より掲載

photo / Junichi OKUMURA(奥村純一) text / Jun ISHIHARA(石原 淳)

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