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2020.09.23

ミニ&ラビットを収める同潤会アパート風ガレージ! ヴィンテージ好き建築家の住宅はリビングもオシャレ! 【ガレージライフ】

ミニ・クーパーS・カブリオレとイームズのシェルチェア、奥にラビットスクーター。テラコッタタイル貼りの床がおしゃれなガレージ。

黒い建物のガレージに収まる白いミニ・クーパーS カブリオレ、奥には鉄スクーターのラビット。どこか懐かしさを感じさせる3階建てガレージハウスは建築家、谷津敏弘さんのご自宅である。
 
谷津さんは、簡単に壊されていく建物を見ながら、何とか生かせないものだろうかと常日頃から考えていたという。そんな折、解体予定という鉄筋コンクリート3階建ての中古ビルを知り、興味を覚える。躯体の状態や設備配管の劣化状況などを調べ、築20年の割には劣化が進んでいないことがわかり、リノベーションすることにしたのだ。
 
谷津さんは、仕事でも個人の趣味でもビンテージな建物やインテリアが好きで、今回のリノベーションでは、大好きな同潤会アパートメントをモチーフにしようと考えた。また、使える物は使い、いかに躯体をいじめないで改修するかということもテーマにして設計、工事に着手したのである。
 
旧型ミニのグリーンでレトロモダンな印象
 
外観は旧型MINIのブリティッシュグリーンで統一し、一部黒を使いアクセントを出した。躯体調査で強度が確認できたので、新たに屋上をFRPで防水施工して新設。NYのSOHOで見かける幅の狭い鉄製の外付け階段も設置している。
 
1 階のガレージは、奥行きを出すためにあえてルーバーシャッターとし、玄関の鉄の扉は元あったものを塗装も青のかすれたままの状態で使用。もちろん、随所に新しい部材を使っているのだが、違和感のないよう年配の職人さんにいい風合いに仕上げてもらうようにしたという。
 
2階リビングの床は、廊下と続きのハンドメイドテラコッタ貼りに加え、一部パインフローリングを組み合わせた。2室に仕切られていた3階は、ワンルームとして広いベッドルームに改装。大好きな旧き良きアメリカの雰囲気に、天井もNYのアトリエのようにむき出しの電気の配管として、ビンテージにこだわった仕上げになっている。
 
こうして、自分なりのレトロモダンな住居ビルが完成。ビルの購入代金は約800万円(建物自体の値段はほぼ0円)で、リノベーション費用が約500万円。建物・土地購入費用と合せても1300万円で、新築一戸建と同等かそれ以下の予算で実現できたのだ。
 
「中古住宅に価値が見出されない今の時代、それらを活用するためにもこのようなリノベーションがもっとあっていいと思います。自分の夢をリーズナブルな予算で実現する方法のひとつだと思います」と、谷津さんは語る。

古い雰囲気を生かしつつ、モダンに改修するリノベガレージハウス。ミニとラビット、そしてアラジンのストーブが、全体の雰囲気にとてもよく似合うガレージであった。


GarageLife 別冊 ガレージのある家 Best 100より掲載

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