MOBILITY

2020.10.02

伝説のフェアレディZ(Z33)全日本GT優勝車を再現! チョイ古&無骨「ザナヴィZ」は今見ても新鮮! 【モデルカーズ】

ザナヴィ・ニスモZ ◉タミヤ1/24 ◉作例制作:Ken-1

2004年、スーパーGTの前身となるJGTC(全日本GT選手権)のGT500マシンとして、日産が新たに投入したフェアレディZ(Z33型)。
 
ここで紹介するのは前年のチャンピオンを表すカーナンバー「1」をつけ、2004年シーズンを戦ったザナヴィNISMO Zを1/24で再現したものだ。1号車は開幕戦と第6戦で優勝したのをはじめ第3、第5戦では3位入賞。見事ドライバー&チームでシリーズチャンピオンとなった伝説のマシンである。
 
当時このマシンはスカイラインGT-Rの後継機で2987ccV型6気筒ツインターボエンジン、トランスアクスルタイプのミッション、足まわりなどはGT-Rのメカニズムを奢っていた。
 
ボディは空力に優れたもので、スタイリングは前後のバンパーが延長された限定販売モデル「Type E」がベース。直線だけでなく、コーナリング性能も優れたマシンとして当時のJGTCを席巻したのであった。
 
16年前のマシンということで、若干無骨な感じが逆に力強さを感じさせるザナヴィZ。このマシンをビルダーのKen-1氏が当時発売されたタミヤ1/24キットベースで製作したので、その制作過程をご本人に解説いただこう。
 
賛否あるダイキャストシャーシをそのまま制作
 
このザナヴィZは、当時のタミヤの新しいチャレンジとして、ダイキャストシャーシが採用されていました。じつは僕自身、ダイキャストシャーシのキットを制作したのは過去一度だけ。
 
色々賛否があるようですが、個人的にはその特徴を理解できてなかったりしたので、そういう意味で新鮮な作例制作となりました。当初はこのシャーシ、他から流用してプラパーツに交換してみては? とも考えたのですが、あえてそのまま制作しています。
 
キット自体の構成は、最大の特徴・ダイキャストシャーシと、それに合わせるためネジ止めのサスや内装パーツがやや大味に感じるものの、ボディや室内の構成パーツなどは、通常と変わらぬハイクオリティぶり。
 
確かにシャシー周りには、プラモデルというよりミニカーを組んでいくような違和感を持つのも事実ですが、確実に合わせてビスをねじ込んでいく作業は、それはそれで確実性があり新鮮です。
 
しかし、塗装ずみのダイキャストパーツは、何となくボヤッとした感じなのも事実。この辺りは通常のプラパーツと同じく、面出し&再塗装をしっかりやればネガは消えます。その重さからくる存在感も、なかなか所有欲をくすぐってくれます。
 
完成時の姿には、どこか不思議とプラモ感が消えている気がします。金属素材に、加工へのハードルと“とっつきにくさ”を感じてしまうのも仕方ないですが、基本的な作業はプラ素材となんら変わらないので、少しシャープにすれば見違えるような存在感となります。
 
フロントマスクを実車同様に修正
 
作例としては当初、素組み+αとして進めていたのですが、途中でどうもフロントマスクに違和感が……。よく見ると、フロントライトユニットの開口部がかなりでかく、ライト自体も大きい。
 
当初は目力があってカッコイイと思っていたのですが、違和感として嗅ぎ取ってしまうと、逆に違うクルマのように見えてきてしまい、我慢できず修正することに。応急的な処理ではありますが、それでもZらしい精悍なマスクになったと思います。
 
想定外だったのはデカール。見た目は悪くはなかったのですが、やはり15年程眠っていたこともあり、耐久力が落ちているようで割れが多発し、思った以上に苦戦させられました。
 
それでもなんとか完成しましたが、今回はタミヤ指定のカラーを使うことで、上手くリカバーできたのがポイントです。しかし、やはりデカールは生き物だなと再認識。可能ならフレッシュなものを用意すると無用なトラブルを回避できるでしょう。
 
以上、賛否両論あるこの時代のキットをあえてそのまま仕上げてみましたが、上手く特徴を生かせれば、ダイキャストシャーシも悪くないと思えました。この時代のタミヤの狙いが見えた気分です。皆さんもその重さの魅力を感じてみてはいかがでしょうか。(Ken-1)
 
modelcars vol.281

photo:Yoshihiro-HATTORI(服部佳洋) text:Masashi-HATA(秦 正史)

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