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2020.10.06

マークII三兄弟「GX71クレスタ」後期スーパールーセント、GTを純ベタ系で仕上げた! イグニッション モデルの傑作【モデルカーズ】

Toyota Cresta (GX71) GT TWIN turbo 1/18レジン製ミニカー ◎価格:各¥27,500(税別)

イグニッション モデルと言えば、国産旧車、しかも日産のイメージが強いが、ここのところトヨタ車のリリースが相次いでいる。ここではそんなトヨタ旧車のモデルの中でも、昨今は実車も同じく人気上昇中のハイソカーの雄、71系クレスタを紹介させていただく。
 
後にも先にも、“ぽっと出の姉妹車”がこれほどまでに急速に認知度を高め、確固たるポジションを得たことはないかもしれない。ぽっと出の姉妹車とはクレスタのことであり、マークII三兄弟を形成することになる、その末弟とでも言うべき存在だ。

トヨタ・ビスタ系列のフラッグシップ クレスタ
 
1968年に登場したマークII、そのバッジ・エンジニアリング車として1977年にデビューしたチェイサー、そしてクレスタは1980年にトヨタ・ビスタ系列のフラッグシップ車として発売された。
 
当時は各自動車メーカーが多数の販売チャンネルを持っており、それに合わせて外観の意匠を少し変えただけのモデル、いわゆる姉妹車を細かく作り分けるのが常で、今や名前すら忘れ去られてしまうようなマイナーモデルも多数存在した。
 
そうした姉妹車の中には無理やり差別化するために、片方のモデルは自然な意匠を採用しているのに、もう片方は改悪とも言える不自然なデザインの外観でリリースされることもあり、それでも販売チャンネルの縛りで、不自然なデザインのクルマを売らざるを得なかったセールスマンの苦労が偲ばれる。

マークIIを食うほどのハイソ感
 
しかし、少なくともマークII三兄弟に関してそうした、販売チャンネルのための差別化によるネガはほとんど感じられなかった。コロナからクラウンまでの橋渡しをするための保守的なマークII、スカイラインをライバルに見据えたスポーティなチェイサー、そして下手すればマークIIを食ってしまうほどのハイソ感を演出したクレスタ、3車の個性は上手く棲み分けが出来ていたのだ。

いや、むしろ、クレスタのハイソ感はトヨタ本体として想定外で、マークIIを乗り継いだユーザーがクレスタに乗り換えるケースも少なくなかったと訊く。
 
クレスタの人気は中古車になってからも衰えることを知らず、ハイソカーの筆頭として、当時の若者にもこよなく愛された。それを象徴するのは漫画『シャコタン☆ブギ』で、ナンパキャラのコマちゃんの愛車がクレスタだった、といったことを例に挙げるまでもないだろう。

GX71系にフルモデルチェンジ
 
そんなマークII三兄弟が3車種揃ってGX71系へフルモデルチェンジしたのが1984年のこと。もはやこの時点ではスポーティであるべきチェイサーもハイソカー路線に舵を切ったこともあり、逆にその影は薄くなり、長男マークIIと末っ子クレスタがハイソカーの覇権を争うような構図となった。
 
マークIIはセダン、4ドアHT、ワゴンと幅広いボディバリエーションを有していたが、クレスタはこの代に4ドアHTから改められた端正な6ライト・セダンのみだったが、そのハイソ感は圧倒的だった。
 
当時は非常に抽象的な表現で恐縮だが、ハイソ(高級感)感の演出というものが日進月歩で進化しており、それは例えばボディを一周取り巻くモールの色をブラックからゴールドに変える、あるいはフォグランプの存在を際立たせるといったことだったのだが、マイナーチェンジの際にハイソ感を格上げすることがセールスを大きく左右していたことは事実であろう。
 
そうした意味において、GX71系の1986年のマイナーチェンジの際のウィナーはクレスタだった。角目4灯のシールドビームから異形4灯ライトに変更され、バンパー内にフォグランプを収めたそのマスク、そして全体を淡いゴールド&シルバーのトーンでまとめたモール類などは、ハイソ感の演出にあまりにも有効だった。
 
総じて人気の高いGX71系クレスタだが、昨今の同車のファンの間ではマイナーチェンジ以降の後期型人気が圧倒的で、基本的なメカニズムはほぼ変化ないことを考えても、外観や内装の細かな意匠や配色などがハイソカー好きの心を捉えてやまなかったと言っても過言ではない。

イグニッション モデル 1/43に続く1/18の自信作
 
すでにイグニッション モデルでは、GX71系のクレスタは1/43で前期型をリリースしているが、 1/18ではトップバッターを後期型としているあたりに、実車のトレンドに敏感な同社のセンスを感じる。モデルとしては、ボディ周りは完全にファクトリーストックを尊重しながら、タイヤ&ホイール、車高だけをちょっとヤンチャにアレンジした“純ベタ系”のスタイルで仕上げている。

モデルは抜群の端正なプロポーションを巧みに捉えて、後期型の特徴である異形4灯へッドライト、フォグ内蔵フロントバンパーなどディテールの作り込みも確かなものだ。また同じ後期型ではあるが、スポーツグレードのGTツインターボと、一番人気グレードのスーパールーセントをシートやステアリング、シフターといった細部まで作り分けている。

人気車でありながら、1/18としては史上初のミニカー化となる本作、「昔、家に同じ色のクレスタがありました」などと言う方も多いであろうことが予想されるが、ファースト・イグニッション モデルに1台いかがだろうか。
 
取材協力:ティーケー . カンパニー

modelcars vol.285

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