MOBILITY

2020.10.12

世界に1台! ランボルギーニ・イオタSVRを軽自動車で自作! レプリカのためガレージまで自作した達人ガレージ【ガレージライフ】

ランボルギーニ・イオタSVRレプリカの入るガレージ!

軽自動車をベースとしたスーパーカーレプリカが国内に何台ぐらい生息しているのか分からないが、筆者の知っている限りでは、特に有名なクルマが2台ある。
 
一台はスバル・サンバーをベースとした、イエローのサンバルギーニ・コカウンタック。もう一台は、今回取材したスズキ・キャラをベースとしたイオタ号(ランボルギーニ・イオタSVR のレプリカ)だ。
 
この2台、別々の好事家が製作したのだが、以前、群馬でコカウンタックを撮影した際にイオタ号が千葉から駆けつけてくれたことがあった。しかし、その際にイオタ号オーナーの連絡先を聞かなかったこともあり、以後ちゃんと取材することができず、ただただ長い月日が経過してしまった。

軽自動車で作ったランボルギー二・イオタの写真を見る!
 
ところが、である。今年に入ってから事態が急転した。急転ではなく、好転といったほうがいいかもしれないが、とあるレース取材で赴いたサーキットにてイオタ号と遭遇し、ラッキーなことにオーナーの連絡先を入手することができたのだ。そして、今回のガレージ取材と相成ったのである。

AZ-1ではなくスズキ・キャラがベース
 
プロポーションが秀逸なイオタ号は、オーナーであるKさんがコツコツ自作したモノだ。これほどまでに完成度が高いスーパーカーレプリカを造れるのだから、ガレージも間違いなく自分で造っちゃったんだろうな、と、日程調整をしている段階から勝手に予想していたが、これがビンゴだった。
 
K邸に到着してみたら、筆者が予想していたとおりのガレージが構築されていたのでウレシクなってしまったが、聞けば、この車両保管スペースは歴史ある建物だった。
 
「自宅を建てたのは28年ぐらい前のことです。いまイオタ号を置いているガレージは、もとから駐車スペースだったのですが、以前はフェアレディ280Zの2by2や妻のフェスティバを入れていました。その後、愛車のラインナップがいろいろ変わった、というか、いろんなことがありましたが、スズキ・キャラを買って、公道から見て左側にだけポリカーボネートの波板で屋根をつけたんですよ」とは、ペンキ屋さん(塗装職人)を生業としているKさんの言葉だ。
 
現在は駐車スペース全体をポリカーボネートの波板が覆っているが、よく見たら左右で経年劣化ぶりが異なっていた。Kさんが言うとおり、公道から左側のほうが古く、右側のほうがポリカーボネートの透明度がわずかだが高かった。
 
ほぼ新車だったというキャラは1994 年式で、1995 年に屋根を造ったとのことだったので、一度も交換していないという古いほうのポリカーボネートは実に23年モノということになる。金澤邸にて、その耐久性の高さを見事実証しているのであった。

フロント、リアもチルト!
 
Kさんは現在57歳で、40歳になるまでは、いつの日にかランボルギーニ・ミウラかイオタSVRを買おうと本気で思っていたという。その後、やっぱりダメだなと一念発起。
 
40代の前半からステージ1と呼ばれる初期モデルを造り始め、リアを延長して、チルトするフロントカウルを持つステージ2を50歳で完成させた。リアカウルまでチルトする現在のステージ3は52歳のときに入眼したとのことで、カウルの製作期間はフロントが2年、リアが2年半ほどかかったそうだ。
 
「カウルは全部自宅で造ったんですよ。まず発泡ウレタンを削って型を造って、FRP で形を決めて、表面を削っていったわけです。とにかく大変でした」
 
自作したガレージで、憧れの存在であるイオタSVR のレプリカをこれまた自作してしまったという往時のエピソードを語ってくれたKさんの横顔は、どこか誇らしげだった。
 
これからもKさんとイオタ号はココをベース基地としながら、世のクルマ好きを歓ばせていく。

GarageLife vol.78

photo/Yoshiaki-AMADA(雨田芳明) text/Hidenori-TAKAKUWA(高桑秀典)

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