OUTDOOR

2020.10.30

【LIFE with FILSON】新世代のフライフィッシャー「杉坂兄弟」紅葉の湖に立つ。

アメリカ・シアトル発のアウトドアクロージングブランド「フィルソン」。

これまでIN THE LIFEでは「LIFE with FILSON」と題した企画にて、毎年アメリカ本土に赴きフィルソンの愛用者やショップをご紹介してきたが、今回は日本に場所を移して取材を敢行。

今回登場するフィルソンガイはフライフィッシング好き界隈では有名な「杉坂兄弟」の二人。これから3回に渡り、杉坂兄弟のライフスタイルと、そこに溶け込むFILSONのアイテムを紹介する。記事の最後には撮り下ろしムービーを掲載したので最後までお見逃しなく。


日本の将来を担うフライフィッシャーマンに密着!


日差しが波打つ湖面に反射し、キラキラと輝く段戸湖の朝。平日でさえ近県の釣り人がやってきていた。

四季の移ろいを日々感じることができる、淡水での釣り。

河川での釣りが9月いっぱいで禁漁になり、渓流釣り師たちは竿を納めて来シーズンに備えたり、釣り足りない人々は湖や管理釣り場に足を運び始めた頃。杉坂兄弟もまた、北海道に行ったり、夏とは違う場所で竿を出していた。

川や湖、海とフィールドを問わず、世界中でフライを投げ続けている杉坂兄弟の今日のフィールドは、愛知県設楽町の段戸湖。

二人が暮らす愛知県岡崎市からは車で一時間半。トラウトが釣れる大きな湖へは岡崎市からでは三時間以上車を走らせる必要があるそうだが、そんな中でも気軽に釣りを楽しむためにやってくるのがこの場所なのだという。


標高900mの場所に位置する段戸湖。色づいた木々が取り囲むワインディングを、V8エンジンの鼓動が通り抜ける。

段戸湖は、かつて農業用のため池として使われていたものを利用し、町が運営している管理釣り場。

40年以上前から地元の人々に愛されており、隣接する原生林「きららの森」と共に、特に紅葉の季節は釣り人ならずとも訪れたくなる場所となっている。


ダンディなヒゲと眼鏡がトレードマークの兄・友大郎さんは、明るめのシャツにつばの長いフィッシング用のキャップを合わせて登場。Duckbill Cap ¥6,380、 Alaskan Guide Shirt ¥20,900

友大郎さんの愛車であるフォード・クラブワゴンで颯爽と現れた兄弟は、受付を済ませるや否や、二人を知る釣り人たちから早速声をかけられていた。

最近では釣り雑誌はもとよりBSの釣りチャンネルや地上波のTV番組に出演したり、自身で発信しているYoutubeを通して露出が増えているため、二人は幅広い世代のフライマンから知られる存在となっている。


準備をしていた釣り場のお客さんたちとの談笑を終えたら、自分たちも釣りの準備。豪快に積まれた道具の中からウェーダー取り出す二人。傍には釣り場での着替えを入れているフィルソンのドライバッグの姿も。Dry Bag Large ¥17,600


渓流など釣り場まで距離の時に活躍するストラップ付きのロッドケース。竿を藪で引っ掛けたり、体重をかけて折ってしまうなどの万が一の事態から防いでくれる。 Ripstop Nylon Rod Tube ¥26,400



「何よりも段戸湖の魅力は自然の美しさにあります。街から離れた場所にあるので車の音も電車の音も聞こえません。自分の釣りに没頭できる場所が近くにあるというのは嬉しいことです。また、管理釣り場でありながらウェーダーで水の中に入っていけるので、ダイナミックに竿を振ることができるのもポイントですね」


杉坂兄弟が目指すもの


杉坂ファミリーの会社「Ken-Cube」がディストリビューターとなっている「AQUAZ」のウェーダーを履き、浅瀬から立ち込む。聞こえてくるのは木々が揺れる音と、ラインと竿が風を切る音だけ

ところで杉坂兄弟は、フライフィッシングを愛する者ならば誰でも知っている、日本のレジェンドフライフィッシャーのひとり杉坂研治さんの息子でもあるが、その存在は決して親の七光りなどではない。

彼らは揃って20代のうちから米国FFI公認のフライキャスティングインストラクターの資格も取得し、実釣ではもちろん、様々な大会での受賞歴も数え切れないほど。誰もが頷く実力派なのである。

そんな彼らが活動を通して目指すのは、ただ釣果を求める釣りのプロファッショナルではなく、フライフィッシングの楽しさを人々に教えることの方にあるのだという。


ダブルハンドロッドを使い、40mほど先まで投げてストリーミング。遠投競技の大会で優勝した経験があるだけあって、そのキャストは完璧。Swiftwater Rain Jacket ¥33,000、Fly Fishing Guide Vest ¥51,700

「僕たちが本格的にフライフィッシングを始めた十年前、同年代の仲間が全くいなくて。だから僕たちは、雑誌やメディアに出ていく中でフライフィッシングの楽しさやかっこよさを伝えたり、釣りではなくアウトドアという大きな括りの中で、多くの人にフライフィッシングを広めています。その為にアウトドアフェスに参加したり、Youtubeを始めたり、インスタグラムなども活用しているんです」。と友大郎さんは語る。


まずはフローティングラインにソフトハックルをつけて魚を誘惑、表層を探る。

「僕たち自身も日本でフライフィッシングを始めましたが、やっているうちに北米でのカルチャー、南米のカルチャーなど、いろんな情報が入ってきて、フライってすごいかっこいいものなんだなということに気がついたんです。そういう文化を日本で広めたい、そういうのを取り入れれば若い人たちも楽しめるかな? と思ったのが今の活動のきっかけでモチベーションですね」。と渓亮さん。


杉坂兄弟の道具選びと釣りのスタイル


使用するのは自社ブランド「K-Bullet」シングルハンドでもダブルハンドでも使えるスイッチロッドに、軽量な防水アルミリール。フライラインまでもオリジナル。

「10年前にフライフィッシングを始めた時から、道具は釣りのことだけを考えてやってきて、使っているのは常にその理想系。道具に関しては、どうやれば魚が釣れるかというのを追い求めています。一方でファッションは自分たちが釣りをするより前に好きだったこと。自分たちのルーツになっているようなことをミックスして楽しんでいます」


「フィルソンのガイドベストは沢山ものが入って、どんな釣りにも不足がない、全てを持ち運べる釣りに一番便利な一着です」

ファッションと釣り方、道具選びには別々の考えを持っているという杉坂兄弟だが、いま若い層から注目を浴びている理由は、彼らのスタイルにこそあるように思える。

子どもの頃はアメリカのおもちゃと共に育ち、中学校高校は古着に没頭し、アメリカで青春時代を過ごした二人。そんな彼らだからこそ自分のスタイルを見い出し、自分たちらしいフライフィッシングとの付き合い方ができているのだろう。


自分の巻いた毛ばりで魚を騙す。フライフィッシングの楽しさを突き詰めた先には、自分がデザインしたタックルで釣りをするという未来が待っていた。

「フライを始めた当初は、フラットビル(つばがフラットなベースボールキャップ)を被って、サーファーみたいなサングラスに偏光レンズを入れて。その当時、アメリカではサーフィンと釣りが交わったようなブランドが立ち上がっていたこともあり、アメリカのフライフィッシングのビデオで見るようなものから影響を受けた事もあり、自分なりに好きなものを取り入れていました」


友大郎さんのガイドベスト。右のポケットにはフライボックス、左にはフロータントやティペット類など全て定位置が決まっていて、このベストさえ持ち出せばいつでも釣りができるようになっているという。Fly Fishing Guide Vest ¥51,700

「フィルソンは歴史があって、素朴な、昔ながらのものづくりが魅力です。リバーランズスルーイットで出てくるベストとか、映画の中で登場するようなアイテムがずっと変わらずそこにある。そんなところにビビッときたというか。実用的だしアメリカらしい。僕たちの釣りの思想ともファッションの思想とも重なる部分が大きいので、フィルソンのアイテムはよく使っているんです」



釣り人はロマンチストの夢追い人とも揶揄される事があるが、フライフィッシングはその最たるもの。あえて釣れない方法を選ぶ逞しい人たちだからこそスタイルにこだわる人も多いとも言える。 そんな中で杉坂兄弟の存在は、皆の憧れとなる新世代の旗振り人、もとい竿振り人とも言えるだろう。


マラブーを使った小魚のアクションで釣り上げた、40センチ強のニジマス。「川からの流れ込みに魚がいるのが見えたので、魚の目の前に通すようにしたら食ってくれました(笑)」Hyder Quilted Jac-Shirt ¥41,800、Foul Weather Fly Fishing Vest ¥42,900、Twin Falls Travel Hat ¥13,200


段戸湖でのイメージムービーもチェック!



この取材の様子、現場のライブ感を伝えるべく、今回はイメージムービーを撮り下ろした。杉坂兄弟が見ている風景、フィルソンのアイテムを使っている様子をとくとご覧あれ。

【Information】

杉坂兄弟

Youtube:SUGISAKA Brothers
Instagram(友大郎さん):@yutaro_sugisaka Instagram(渓亮さん):@keisuke.sugisakabros

段戸湖ルアー・フライ管理釣り場

Address:愛知県北設楽郡設楽町田口字辻前14
営業時間: 8:00~日没まで (3月中旬~12月中旬まで営業)

FILSON商品の問い合わせFilson Tokyo Store
Tel:03-6416-0768
Website:https://filson.jp/
Instagram:@filsontokyostore

Movie:Good Feeling
Photo: Daisuke Akita
Text:Junpei Suzuki



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