LIFE STYLE

2020.11.06

「ハッセルブラッド907X 50C」で試し撮り! クラシックな高級デジカメは60年前のカメラにも合体可能【ヴィンテージライフ】

左/1980年代のハッセルブラッド500CM。右/ハッセルブラッド907X 50C

ハッセルブラッド・ジャパンから発売されたばかりの中判ミラーレスデジタルカメラ「907X 50C」を使用し、実際にVINTAGE LIFE WEBの取材で使用してみたのでレポートさせていただこう。
 
この907X 50Cは、最新のデジタルバックであるCFV II 50Cと真新しいカメラボディの907Xで構成されたもの。

中判5000万画素CMOSセンサー(43.8 x 32.9 mm)を備えたCFV II 50Cデジタルバックは、1957年以降に製造されたほとんどのVシステムカメラで使用できるということで、今回は1980年代の500CMも借りて、試写してみることに。
 
ヴィンテージと最新デジタルとの融合、今までのボディやレンズが使用できるということで、ハッセルブラッドファンにはたまらない注目の製品である。
 
筆者も、かつて500Cにプラナー80mmでスナップを楽しんでいたことがあるが、デジタルが主流となり売却。Vシステムを使うのは7年ぶりである。

ハッセルブラッド「907X 50C」の詳細と作例はこちら!
 
クラシックな佇まいとスナップに最高なボディ!


 
まずはこの、CFV II 50Cを、ハッセルブラッド史上最小の中判カメラボディ907Xと組み合わせて使ってみる。
 
コロンとしたクラシックな佇まいは、まるでハッセルブラッドSWCのよう。ヴィンテージ自転車のイベントで取材カメラとしてスナップを撮っていると「お! ハッセル使ってるんですか? 」いいですねー! 」と古いモノ好きおじさんが話しかけてくることが多々あった。
 
「じつはこれデジタルカメラなんですよ」と応えると、みなさんさらに驚いた様子で「そんなカメラが出たんですか? 古いVシステムも使える? それはすごい」と、2度ビックリされる。
 
装着したレンズはXCD 3.5/45mm。35mm換算で35mmという、スナップでは使いやすいサイズだ。
 
いきなり本番の初使用ということで、絞り優先AEでバシャバシャ撮影していくが、これがとにかく楽しい!


 
CFV II 50Cのチルトスクリーンは3.2インチ2.36Kドットの鮮明なものなので、昼間でも撮影対象がくっきりと見える。
 
また、アナログのVシステムと同様、ウエストレベルの撮影スタイルとなるため、かつて所有していたハッセルの思い出が蘇るのだ。
 
液晶も見やすく、シャッター位置もクラシックなVシステムと同様、クロームエッジボディの質感もよいので、被写体を探してはどんどんと撮影してしまう。
 
驚きの画質! Vシステム譲りの操作性
 
ハッセルといえば、Vノッチがついた正方形の画角でなければ! と思い込んでいたが、撮影してみるとそのような思い込みはどこかに飛んでしまう。
 
スクエアフォーマットがよければ、トリミング前提で撮影すればよいのだと、写真のセレクト時にあらためて感じたほどだ。
 
すでに発売されているX1D II 50Cは、通常のカメラと同様、ファインダーをのぞいて撮影するため、どうしてもスナップ的な速写がしたくなるが、そのスピードにAFがついていかず、正直いうとワンテンポ遅れる感じがした。
 
今回のCFV II 50Cは、もともとハッセルのVシステム自体が「じっくりと構えて撮影するもの」という頭があるため、AFスピードも気にならず、むしろじっくり狙って撮りたくなるカメラだと感じる。
 
また、驚くのがその画質である。試しに自宅で飼っているネコとイヌを撮影してみたが、適当に撮影しただけなのに毛の一本一本、その毛を構成している要素までズームを重ねても表現されているのには驚き!
 
このあたりは、さすがに中判デジタルカメラのハッセルブラッドならではといえる。


 
古いハッセルとの組み合わせは慣れが必要
 
そして、次にデジタルバックのCFV II 50Cをヴィンテージの500CMに取り付けて撮影を試みてみた。
 
フィルムのマガジンがチルトスクリーンのついたデジタルバッグに変わってもなんら違和感はなく、クラシック感はそのまま。
 
古いカメラがデジタルになるなんて最高! と撮影してみるが、こちらは露出もピントも手動となる。
 
シャッターも一回一回、ワインディングクランクをまわさないと、シャッターが降りないというのが、不思議なうれしさがあるが、907Xでのサクサクとしたスナップ感になれてしまうと、さすがに使いにくさを感じてしまった。
 
画角もファインダーの構図より狭くなるため、古いボディとレンズを使う場合は、フォーカシングスクリーンが必須であろうが、これを使いこなせたら、かなりスタイリッシュではないだろうか。
 
個人的にはSWCとともに、再度CFV II 50Cにチャレンジしてみたいと思った。
 
東京・原宿のハッセルブラッド ストア東京では実機の展示もあるので、私のようにフィルム以来、ハッセルブラッドから距離を置いていたという方には、是非手にとってご覧いただきたい。

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