OUTDOOR

2020.11.17

【LIFE with FILSON】 新世代のフライフィッシャー「杉坂兄弟」 魚を育て、釣り人を育てる

国内外のフィルソンの愛用者やショップを紹介している企画 LIFE with FILSON。 今回登場するフィルソンガイは、フライフィッシング好き界隈では有名な杉坂友大郎さん、杉坂渓亮さんの二人。

連載第2回目では杉坂兄弟にとって特別なフィールドである「岡崎トラウトポンド」での釣りと、彼らの釣り場に対する想いにフォーカスを当てる。

釣り人に開かれた、山の細道を抜けて


ようやく森の地面に陽の光が落ちた遅い午前中。シンとした林の間、車幅ギリギリの細いポイントもある未舗装路を、手慣れた感じで進んでいく。

ガタゴト車体を左右に揺らし、渓亮さんの車が山道を駆け上がっていく。アメリカ仕様を意識してカスタムしたハイラックスがたどり着いたのは、愛知県岡崎市の中心街から車で30分程度の山林の中にある管理釣り場「岡崎トラウトポンド」だった。

30年前からこの地で営業を続ける同管理釣り場は、アマゴ、ニジマス、ブラウン、ホウライマス、サツキマスと、様々な魚種が楽しめるのが特徴。秋から春にかけてのみ開かれるフライマン、ルアーマンの憩いの場でもある。


フライフィッシング界のレジェンドが始めた管理釣り場だけあり、利用者の多くはフライを使用。基本的には会員制の管理釣り場だが、会員以外もビジター料金で釣りを楽しめる。

杉坂兄弟の父である杉坂研治さんが立ち上げた会社であり、二人も所属している「KenCube」が目指しているのは、“フライフィッシングの可能性を日々研究し、良い釣りを伝えて、より良い物を開発する”こと。

「何より釣りが大好きで、釣りのために何かがしたいっていうのが根本にあります。僕たちのブランドである『K・Bullet』はまさに研究の末に生まれているフィッシングギアですし、それらを販売する『ワールドワイドアングラーズ』ではフライをするのに十分な道具を提供。そして『岡崎トラウトポンド』というフィールドを用意して、思う存分楽しんでもらう。僕たちの会社はローカルで完結するという事も考えながら、フライフィッシングを広めているんです」

杉坂兄弟も腕を磨いた、身近な遊び場


桟橋や土手からキャストをする管理釣り場では、街でいつも着ている服にフィルソンのフィッシングベストを羽織るだけ。そのぐらいの気軽さで釣りを楽しむ。Mackinaw Wool Anorak ¥63,800、Foul Weather Fly Fishing Vest ¥42,900、Logger Cap ¥7,150

「僕は中学生の頃から父に連れられてトラポン(トラウトポンドの略)に来て、週末になるとフライを投げていました。……と言っても高校以降は他の遊びに夢中になって、再び来るようになったのは大学卒業後ですが、とにかく原点と呼べる場所でもあります」

岡崎市から対象魚がいる自然のフィールドに行くには車で2時間3時間かかってしまう一方、トラウトポンドは中心部から30分くらいの場所にあるので、釣りを日常の延長のように身近に感じてもらえる。そう自分自身の経験を振り返りながら渓亮さんは語る。


タックルはK・Bullet。ドライ、ウェット、ストリーマーと全てをこなせる11ftのスイッチロッドはバンブー柄。自然に馴染むクラシックスタイルながら、実は高性能なハイカーボン製。

スキーやスノーボードで言うなれば、渓流や湖、海などの自然のフィールドはバックカントリー、管理釣り場はゲレンデ。

ただでさえ釣りの中でも難しいと言われているフライ
フィッシング、ハマって貰うには、まずは魚が釣れる管理釣り場での成功体験が重要だというのが二人の持論だ。

初心者は管理釣り場で釣り方や魚の扱い方を学び、それから自然のフィールドに行くことで、より釣りの楽しみ方がわかり、結果として魚との関わり方、道具の扱い方を理解することに繋がるという。


日常からアウトドアシーンまで幅広く着れるのがフィルソンの魅了。ウェストバッグは必要十分な道具を機能的に収納してくれる。Feather Weight Down Vest ¥41,800、Vintage Flannel Work Shirts ¥24,200、Ripstop Nylon Waist Pack ¥31,900


今回は小さな水生昆虫を模したドライフライを浮かべて釣る、いわゆるミッジングで魚を誘う。指先が出たニットグローブは、細かな作業を伴う釣りのシーンでも活躍。Fingerless Knit Glove ¥6,050

魚と向き合える、大切な場所


フライにつられて水面までやってきたウブなブラウントラウト。パクリと咥えるその瞬間まで観察し、ドキドキするのがドライフライの醍醐味だ。

「管理釣り場はとっつき易いぶん軽視される人もいますが、実は難しいし、奥がすごく深いんです。自然と違う釣り方もありますし、どうやって魚が出るか、どんなアプローチをしたら良いか、新しい発見ができるんです」

フライのプロフェッショナルである杉坂兄弟にとってさえ、管理釣り場は何度訪れても飽きず、楽しめるフィールドであるという。


トンボが飛び始めた肌寒い秋の日、竿を降るたびに一喜一憂。小さいながら良く走る元気な一匹がかかり友大郎さんもニンマリ。




放流は毎週行われていて魚影が濃く、杉坂兄弟風にいうなら「ボッコボコ」に釣れる。20cm強のものから、大きいものでは大切に育てられた50cmを超える大型のニジマスが放たれることも。

他のお客さんと同じく、魚を引っ掛けたら声をあげて喜び、あわせ損ねたら笑いながら悔しがるふたり。その姿は付き合いの長い友人と戯れるような無邪気な顔を見せていた。

美しい魚が泳ぐ釣り場を目指して


二人の仕事はショップや商品企画が中心。トラウトポンドの業務をすることは少ないものの、時々ヘルプに来てはエサをあげたり、お客にフライの指導をしているという。

管理釣り場でありがちなのが、傷がついていたりヒレが丸くなった魚ばかり釣れること。

それが
苦手で管理釣り場に足を運ばないという釣り人も少なくないが、彼らは美しい魚を釣ってもらいたいという願いも込めて、トラウトポンドに放つ魚は、自分たちの養鱒場で丁寧に育てたもののみだという。

自前のフィールドの為だけに、卵から成魚、そして更に大きくなるまで育てるということは、経営上コストパフォーマンスの良いことではない。それでも自分たちで美しい魚を育てるのは、ひとえに力強いファイトを演出してくれる魚を、お客さんに楽しんでもらいたいという目標のため。

「全てはフライフィッシングという遊びのためですね。魚を育てるところから始まり、場所や道具も作って、一から十まで楽しめるようなことを全てサポートできる会社。僕らはそういう集団でありたいと思って活動しています」


釣り場の空気感を伝える、イメージムービー第二弾

前回のエピソードでも好評だった、杉坂兄弟の撮り下ろし釣り動画。今作では岡崎トラウトポンドでの和気藹々とした二人の様子と、外遊びと日常に溶け込むフィルソンのウェアに注目だ。




【Information】

杉坂兄弟Youtube:SUGISAKA Brothers

Instagram(友大郎さん):@yutaro_sugisaka

Instagram(渓亮さん):@keisuke.sugisakabros


岡崎トラウトポンド


Address:愛知県岡崎市池金町

営業時間: 8:00~17:00 (10月中旬~5月末まで営業)

https://k-bullet.com/trout-pond/


FILSON商品の問い合わせ


Filson Tokyo Store

Tel:03-6416-0768

https://filson.jp/

Instagram:@filson_tokyo_store

Movie:Good Feeling

Photo:Daisuke Akita

Text:Junpei Suzuki


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