大型水槽に多彩な水草がレイアウトされた、本格的なアクアリウムがこちら!
左右にサイズの異なる水草のまとまりをつくり、中央部分に広い空間をあけた谷型の安定した構図で︑明るく清々しい水中世界を演出している。
水槽サイズは幅120㎝で、奥行きと高さは45㎝流木と石でレイアウトの骨格を形づくっているが、そのほとんどが見えなくなるほど、水草が元気に繁茂している。
水草の種類はグリーンロタラやロタラ・ロトンディフォリア、パールグラス、ウォーターウィステリアなどの有茎種をメインにしたレイアウトだ。
それぞれが状態よく生育し、ちょうどよいバランスを保っている。
葉の形状や色彩、伸びかたなど、それぞれに個性がある水草たちを、全体的にうまくまとめて観賞価値を高めている。
【写真19枚】水草水槽と魚の詳細を見る 主役の魚はカージナルテトラ

数ある淡水魚の中でももっともカラフルな種類といえるカージナルテトラ。この水槽の主役。
この水景の主役となる魚は、あざやかな色彩が魅力のカージナルテトラ。たくさんの個体が群れをつくって泳ぐ様子は美しい。
そのほか、ラミーノーズテトラ、ブラックファントムテトラ、ネオンドワーフレインボーなどを織り交ぜ、水草水槽によく似合う混泳を行っている。
このアクアリウムは、水槽レイアウトのデザイン・レンタル・メンテナンスを行うアクアモードの代表、助川浩之さんが手がけた作品で、クライアントの事務所に設置されているものだ。
クライアントの後藤一方さんは7年前からオフィスに水槽を設置している。もともと90㎝水槽で楽しんでいたが、約半年前にこの120㎝水槽にリニューアルした。釣りが趣味という後藤さんは「やはりアクアリウムが職場にあるだけで心が和みますね」と話してくれた。
120㎝水槽を立ち上げるうえで、後藤さんから助川さんに対する要望は「とにかく緑いっぱいの水槽にしてほしい」ということだった。水槽全体のレイアウトデザインや水草の育成・管理はすべて助川さんが行い、魚のセレクトは後藤さんが行っているという。
水草レイアウトは、魚を飼育する舞台! 「水草レイアウトは、魚を飼育する舞台です。いかに魚が美しく見えるレイアウトをつくるかが腕の見せどころです」と助川さん。
見た目の美しさはもちろん、魚にとって居心地のよいレイアウトをつくるということをモットーにしている。
実際、水流の強さや向き、光の強弱によっても、魚の泳ぎかたは大きく変わる。取り入れる魚の特性を理解して、どこにどのように魚を泳がせたいかを考えてレイアウトしているという。
魚はいろんな種類を入れすぎず、主役を決めて選ぶとまとまりのある水景になるそうだ。
現在、水草の管理は生長した有茎草のトリミングがメイン。
一度にたくさんの種類をカットするのではなく、種類を決めて順番にトリミングすることで、景観を大きく損ねずに維持することができる。
System DATA
水槽◎ 120×45×45㎝(アクアデザインアマノ)
照明◎ソーラーI×3(アクアデザインアマノ)、スポットLED×2
フィルター◎エーハイム 2217×2(カミハタ)
底床◎水草一番サンド(ジェックス)
CO2 ◎アドバンスシステム(アクアデザインアマノ)
魚◎カージナルテトラ、ラミーノーズテトラ、ブラックファントムテトラ、ネオンドワーフレインボー、マツブッシープレコ
水草◎タイガーバリスネリア、レッドルドウィジア、グリーンロタラ、ハイグロフィラ、テネルス、ブリクサショートリーフ、クリプトコリネ・ウエンティブラウン、南米ウィロ ーモス、アンブリア、ニューパールグラス、パールグラス、ウォーターウィステリア、ロタラ・ロトンディフォリア、アンブレアプラント、オーストラリアンクローバ
【AquaStyle編集部】