MOBILITY

2020.11.20

BNR32「スカイラインGT-R」を再現! 微細なバランスの調節が生む実車感をデビュー当時のイメージで【モデルカーズ】

日産スカイライン2ドア・スポーツクーぺGT-R ◉タミヤ1/24 ◉作例制作:清水正幸

1980年代後半から、日本国内ツーリングカーレースの最高峰JTC(全日本ツーリングカー選手権)はもちろん、海外のツーリングカーレースにいたるまで、その主流はグループA規定の車両であった。
 
グループA規定は、ベースとなる車体への大幅な改造は認められておらず、また排気量ごとに最低重量が決められ、タイヤサイズの制限もあったため、ハイパワーなエンジンはもちろん必要ではあるが、それだけでは勝てる車にはならない。
 
日産はHR31型スカイラインGTS-Rでのレース参戦を続ける傍ら、市販車から変更できない部分を盛り込んだ高性能なベース車両を開発し、’89年8月にBNR32型スカイラインGT-Rとして登場させた。
 
のちにグループA史上最強のエンジンとなるRB26DETT、その排気量2568㏄はターボ係数1.7をかけた際に4500cc以下(最低重量1260㎏)クラスになるよう設計されていた。そして、そのあり余るパワーを確実に路面に伝えるべく採用されたのが、電子制御トルクスプリット4WDの「ATTESA(アテーサ) E-TS」である。

【写真33枚】タミヤ製 R32 GT-Rの作り方を見る!
 
まさに、グループAレースで勝つために開発されたのがBNR32型スカイラインGT-Rであり、レース用ホモロゲーションモデルとして、限定車「NISMO」も追加されたのであった。
 
思い起こせば、自分が初めて模型雑誌というものを購入したのは、中学2年の時。その誌面を飾っていたのが、当時新製品として発売されたばかりのタミヤ製BNR32型GT-Rだった。
 
まさかそれから29年後、自分が完成させたタミヤの同キットが模型誌に掲載されるとは……。色々と感慨深いものがある。
 
腰高なメーカー広報車を再現!?
 
さてこの作例は、現代のスポーツカーと違い腰高で内側に入り込んだホイールが特徴の当時のメーカー広報車を再現すべく、サスペンション、ホイールを中心に改造したものだ。
 
ボディ関係については、ヘッドライト形状の見直しとリアフェンダーのボリュームダウンに主眼を置き、実車資料と見比べながら細部をブラッシュアップした。
 
エンブレムはホビーデザイン製のものを使用したが、実車の質感に非常に近いメタルデカールである。
 
キットには、R32からR34までの第2世代GT-Rの特徴のひとつでもあるRB26DETTエンジンも含まれているが、この作品は所属する模型クラブの展示会用に制作したものなので、エンジンをオミットしてしまっている。この点についてはご了承いただきたい。(清水正幸)

modelcars 285

photo:Yoshihiro-HATTORI(服部佳洋) text:Masashi-HATA(秦 正史)

RECOMMENDED


RELATED

RANKING