MOBILITY

2020.11.21

「セリカXX」北米名「スープラ」を40年前の1/20キットで再現! 角目4灯がシブすぎる! 【モデルカーズ】

トヨタ・セリカXX 2600G ◉グンゼ(現GSIクレオス)1/20

スープラのルーツがセリカXXである―というより、その海外仕様の名がスープラであったことはよく知られている。
 
スペシャリティカーとして成功を収めた初代セリカは1977年にモデルチェンジ、2代目・A40系へと進化した。
 
北米市場を重視し、設立されたばかりのCALTY(カリフォルニアに本拠を置くトヨタのデザイン・スタジオ)がデザインを担当。
 
ちなみにこのA40系セリカが、CALTY担当のデザインによる市販車の第一号である。
 
派生車種としてセリカXXがデビューしたのも、デザイン同様に北米市場を睨んでのことだったと言ってよい。
 
つまり、北米で人気を誇ったダッツン・Z(ズィー)の対抗馬を、という訳である。
 
そこでトヨタが採ったのは、ライバル・日産のスカイラインGTやブルーバードGT/G6と同様の手法。
 
すなわち、4気筒エンジン搭載車であるセリカのノーズを延長し、直列6気筒エンジンを押し込む、というものであった。

【写真72枚】40年前のセリカXX、驚きの制作過程!
 
スープラが北米向けネーミングとなったワケ


 
こうして開発されたセリカXXは、ベース車2代目セリカ登場から半年ほど後の’78年4月に発売、北米仕様のセリカ・スープラは翌’79年に市場投入された。
 
北米向けネーミングが別名となったのは、「XX」という語が、彼の地では成人映画を表わすものであったためと伝えられている。
 
アメリカの映倫であるMPAAのレーティングでは当時、性描写だけでなく暴力的なシーンやダーティワードを含む作品を「X」として成人指定を示したが、これを逆手に取ってポルノ映画業界が「XX」や「XXX」といったランク付けを自らの作品に与え、その過激度をアピールしたということだ。
 
なお、「X」によるレーティングは’90年に「NC-17」と呼ばれる細かな分類に変更されており、現在では「XX」と言っても猥褻な映画を連想する人は少ないだろう。
 
クラウン、マーク2の直6を搭載!


 
初代XX/スープラについてもう少し詳しく述べよう。ノーズ延長によりホイールベースはセリカの2500mmから2630mmへと伸び、全長は4410mmから4600mmに。
 
18R-Gを筆頭とする4気筒ユニットに代わり搭載されたのは、クラウンやマークⅡ用の直列6気筒EFI、2563ccの4M-EU(最高出力140ps)。
 
国内向け(XX)には税制上有利な5ナンバー車として、やはりクラウン/マークⅡ用の直6、1988ccのM-EU(125ps)も用意された。
 
セリカにはクーペとリフトバックがあったが、XXはリフトバックのみとし、ボディ前後のデザインを変更。
 
フロントマスクは角型4灯ライトと大型ウレタンバンパーによる精悍な顔つきに改められ、グリルにはかつてのトヨタ2000GTを思わせるT字型のメッキのアクセントが輝く。
 
テールレンズは後のX50系クレスタのような横長の形状のものを装着、ガラス調のBピラー・ガーニッシュと相俟って高級感を演出した。
 
インテリアもワイン色などが基調の豪華なもので、コノリー・レザー製本革シートまで用意。
 
サスペンションはセリカのまま前ストラットに後4リンク/コイルであったが、後期型ではリアサスがセミトレに改められた(セリカも同様)。また、エンジンは2.6から2.8の5M-EU(2759㏄/145ps)に変更されている。
 
この初代XXのプラモ化には、1/24ではLSによるもの(アリイからは再販されず)、1/20ではグンゼ産業(現GSIクレオス)のものがあった。
 
アメリカでのキット化がないところを見ると、Zカーほどの人気を博すには至らなかったのだろうか。ここでは、1/20国産旧車キットと言えばこの人、坂中氏による見事な作例をお見せしよう。

photo:Yoshihiro-HATTORI(服部佳洋) text:Masashi-HATA(秦 正史)作例制作:坂中善之

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