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2020.11.26

「建築家の自邸ガレージ!」3台のワーゲンを収納する、緑に囲まれた牧歌的ガレージハウス【ガレージライフ】

3台のクラシックワーゲンのうち、2台のビートルはご主人の、中央のカルマンギアは奥様のもので、カルマンに乗るために、AT 限定からマニュアル免許へ更新したそう。

大切なクラシックワーゲンを収めるために築き上げたガレージハウス。ここで紹介させていただくのは『株式会社Remo 一級建築士事務所』の代表であり建築家の板倉崇勝さんと奥様の愛子さんが手掛けられた自邸である。
 
お二人はこれまで、戸建てや集合住宅、店舗物件や家具、そして国内の案件だけでなく、海外からも建築デザインのオーダーも受けるなどグローバルな活躍を見せてきた。そんな板倉ご夫妻が理想を形に落とし込んだガレージハウスを拝見してゆこう。

【写真13枚】VW好き建築家の自邸ガレージ!
 
これまではリノベーションした中古住宅で生活していたという板倉さん、その家には2台格納できるビルトインガレージが備わっていたが、それはガレージライフを楽しめるようなものではなく、あくまで “車庫”として使うためのものだった。
 
古くからクラシックワーゲンに親しみ、現在も複数台所有しており、広さ的にも余裕のあるガレージライフを送りたいと数年前から考えていたと言う板倉さん。生活圏内でよい土地がないかと探し始め、現在の場所にたどりついた。
 
牧歌的風景になじむガレージハウス
 
ガレージハウスの周囲は田畑に囲まれた牧歌的な風景が広がっており、しかもそれらは調整区域であるために、今後建築物ができることもない。
 
その環境を気に入った板倉さん夫婦は、土地を購入しガレージハウスのプランを練り始める。ご主人の担当するパートはガレージ、階段を含むエントランスホール、そしてウッドデッキ。それ以外は愛子さんが設計を担当した。
 
興味深いのは、板倉さんはご夫婦で設計を行うのだが、ぶつかることなくどちらの意見も尊重したうえで素晴らしい作品を作り上げてきたということで、今回の自邸でもその結果が見事に表れていたのだ。
 
ガレージを覗くと3 台のクラシックワーゲンが余裕を持って収められていた。カブリオレ、カルマンギア、オーバルどれも良いコンディションで保たれており、しっかりと整備されていることが伝わってくる。
 
ガレージフロアはジャワ鉄平石!
 
特徴的なのは床材に採用されているのは“ジャワ鉄平石”と言われる石材。鉄平石というのは建築物の内外装用石材として古くから使われている物であり、外構の石畳を作る際などにも用いられてきたものであるが、その多くは国産の石である場合が多い。
 
今回使われたのはインドネシアのジャワ島から持ち込まれたものであり、模様や風合いに味があるものだ。
 
実はガレージハウスの設計を進めて、最後の最後まで決まらなかったのが、このガレージの床材だったそうで、セラミックタイルを張る案や土間コンクリートを磨いて仕上げることなども考えていたとのこと。
 
しかし、ガレージ前の外構を石畳とすることが決まっており、ガレージと外とのコントラストを強くつけるよりも、外から流れるような繋がりを持たせることで一体感をもたせようと考えて、サイズこそ異なるものの外構と同じくジャワ鉄平石を用いることが決まったという。
 
建築家の自邸までして決めることが難しいということからも、ガレージフロアの重要さを改めて知らされることとなったのだが、実際に石畳とされたガレージは、クラシックモデル、特に欧州車には良く似合う。
 
目地部分は最初のうちは触ると白くなるが、それが徐々に取れてゆくとさらに落ち着いた表情となり、石にオイルなどが染み込んでゆくことも経年変化として楽しむことができる。
 
あえてそのように育ててゆく過程を楽しむことができるガレージフロアとされているのである。
 
迫力の大開口ガレージドア!
 
床以外のガレージの見どころも紹介してゆこう。ガレージドアには『文化シヤッター』のフラットピットが採用されている。しかも最大開口幅の6mタイプで、ダイナミックな開閉を楽しめる。
 
そもそもリビング的にガレージを使おうという意図があったそうで、シーリングライトプロジェクターを設置するなど、ガレージにいる時間を快適に過ごすことができる工夫もされていた。
 

取材協力: 株式会社Remo一級建築士事務所
 

ガレージオーナーに聞きました!
 
●一番気にいっているところは?
間口6m のオーバードア、石畳のフロア、プロジェクター。
 
●ちょっと失敗したところは?
コンセントを数多く設置しておけばもっと便利だったと思います。
 
●次の夢はなんですか?
ようやくガレージライフのスタートラインに立ちました。これから楽しんでいきたいです。

読者へのアドバイスを!
無難な仕様にすると後々飽きてしまうかもしれません。視点を変えて面白い仕掛けを。

GarageLife vol.85

Photo&Text/Dan-KOMATSU(小松 男)

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