MOBILITY

2020.11.28

天井高6m! アメ車が似合う巨大ログハウスは「ショップ」併設のガレージハウス【ガレージライフ】

三和シヤッターの電動スチール扉を装備したY邸。1965年式フォード・マスタングと1969年式エルカミーノはお客様から預かっているもの。

愛知県春日井市。整備された住宅街の幹線道路沿いに『HOT STUFF』というアメリカ車の専門店を兼ねたガレージハウスがある。
 
施主のYさんは約10 年前に手に入れた約180坪の土地に、クルマ8台が入るショールーム兼住居を建てることを計画。
 
兄の友人である建築家・松田重信さんに相談しプランニングを依頼することとなった。
 
松田さんは創業28年になるログハウスを得意とするビルダー『LOGRAF』の代表。ログハウスといえば丸太小屋を想像するが、製材機械で均一にカットした角ログ材を組み、街中にも似合うモダンなログハウスを建築することもできる。
 
カーショップということで、クルマを多く収納しなければいけないことや、なによりアメリカ車に似合う個性的な家を望んでいるYさんの要望に、このログハウスはピッタリであった。

【写真15枚】ガレージ付き巨大ログハウスを見る
 
大空間ガレージも実現できるログハウス
 
最近ではRC造や鉄骨造により大きな開口と大空間を実現するガレージハウスが増えているが、ログハウス工法でも同じように大きな開口部を実現できるのである。
 
「日本の昔の建築はすべて木造で組まれており、大工の減少とともにパネル工法の住宅メーカーが増えました。ただ、今でも木造できちんと構造計算をすれば、大空間を生み出す建築が可能なのです」と松田さんは語る。
 
4人家族のYさんが希望したのは、ガレージに加えて、家族と過ごすシンプルかつ“ムードのある家”というもの。
 
ムードのある家とは、人によって解釈が異なるが、Y氏のことを幼いころから知っている松田さんにとっては、それほど難しいものではなかったという。
 
プランニングしたのは木の躯体の良さを活かし、精神的に豊かになるリビングを中心とした住宅。
 
建物はショールームを併設する大きな躯体で、居住スぺースはリビングを中心にどの部屋も広々としていて、6mもの天井高を持つ2階リビングが一番の特徴となっている。
 
間取りはスキップフロアをアクセントとし、リビング横にキッチンとバスルーム。リビングからつながるロフトが、Yさんの長男と長女の部屋となった。
 
天然木の空間の中にアクセントを!
 
ログハウスではあるものの、すべてが天然木の素材にしてしまうとアクセントがなくなるということで、所々に人工石が使われ、床にカーペットを敷き詰めるなど工夫が施されている。
 
真っ赤なヤマハ製のアイランドキッチンも天然木の空間の中でアクセントとなり、収納スペースだけも最低限とした大空間のリビングは、竣工から9年経過した今もなお快適な空間を保っている。
 
しっかりメンテナンスをすることで年月が経つほどに味わいを増すログハウス。自然素材の中で育む子育ては豊かそのものであるように思える。
 
「5年に1度くらい外壁の塗料を塗りなおすことで長持ちが違いますよ」というこちらの都市型ログハウス。Y邸はシンプルかつ天然素材に囲まれた快適なガレージハウスだ。
 
「リビング中心の間取りは快適で個性があり、何より家に帰ることに今でもワクワクし、とても気に入っています」とはYさん。気になる費用は、ショールーム込みで約5000万円とのこと。
 
延べ床にして489平米という巨大な天然木のショップ&ガレージと考えるとその費用はとても良心的といえるのではないだろうか。

ガレージのある家 vol.32

photo / Keigo KIMURA(木村圭吾) text / Jun ISHIHARA(石原 淳)

RECOMMENDED


RELATED

RANKING