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2020.12.15

ジブリ飯!「千と千尋」謎の食べ物「肉圓(バーワン)」が食べれる人気店「台中肉圓」をレポート【台湾・台中探索】

これが台中肉圓の肉圓。とろっとモチモチした生地に肉団子が包まれ、甘みのあるタレが絡められている。緑の葉っぱはパクチーだ。値段は40台湾元(148円)。

個人的には、どこからの線引きでB級グルメなのかは実は良くわかっていないのだが、台中に限らず台湾には、いわゆるB級グルメ的なものが多いことで知られている。

街中を歩いていても、個人のお店やら屋台やらでさまざまな“それ”を食することができ、夜市に出掛ければ、それこそすべてが“それ”というような状況。

逆に、台中では世界的なファーストフードチェーンなどは日本に比べて少ないように思うので、初めて台湾に訪れた日本人にとって、手頃な食に関してはかなり新鮮なものとして目に映るだろう。

とはいっても、豚の血を固めた寒天状のものが入っている「猪血湯」や「臭豆腐」などは確実に好みが分かれるところなので、ある程度下調べはして行ったほうがいいのは確かだ。

200年以上前から存在し、台湾全域で食される、肉圓

そんな台湾のB級グルメとして名前が挙がることが多いのが、「肉圓(バーワン)」という食べ物。

半透明の生地に包まれた餡(基本的には肉に野菜やタケノコなどを混ぜたもの)を、芋や米などの粉と片栗粉などを練った生地で包み、蒸したり揚げたりしたものにタレを絡めて食べるというもの。

ジブリアニメ「千と千尋の神隠し」で、お父さんがちゅるんっ!と美味しそうに食べていたアレに似ている。

日本でよく見る例えればその構成は肉まんや餃子と似ているのだが、その食感はそのどれとも違うものとなっている。

台湾で200年以上も前から食されており、台湾全域で肉圓のお店があるということだが、地方やお店によってソースなどの味はずいぶん異なっているという。実際、ここで紹介しているお店の他、夜市の屋台でも肉圓を食べたのだが、タレの味などはやっぱり少し違っていたように思う。

【写真6枚】ジブリの「肉圓(バーワン)」とサイドメニュー!

80年以上続く肉圓の老舗で、人気店の「台中肉圓」

事前にある程度下調べをして……、と書いておいてナンだが、実は台中に着くまで肉圓というものを知らず、ガイドの方に連れられお店に入った時点では、いったい何が出てくるやらといった状態。

そのお店の名前は「台中肉圓」。すでにこの時点で答えはでていた訳で、さらにお店の入り口で“それ”を揚げ、盛り付けまでしていたというのに。これは余談だが、台中のこの手のお店は、店先で調理をしてその奥の席で食事をするというスタイルを多く見かける。

完全なオープンキッチンという訳で、手際よく働くスタッフの姿も見られるので、なかなか楽しいものだ。

あとで聞いたところによれば「台中肉圓」は、台中で肉圓といえば必ず名前が挙がる程の人気店だという。白がベースの店内は明るくクリーンな印象で、奥の壁には80年老店という文字が。つまり80年以上続く、肉圓の老舗ということだ。

もちもちした生地に、甘目のタレがよく合う

席に着いてほどなくすると、肉圓が運ばれてくる。大き目の茶碗のような器の中に、白い餅状のものが入っており、その上に赤茶のタレがかけられ、パクチーが添えられている。

店先で揚げているのを見ているが、実際の肉圓は揚げ物とは思えない印象。フォークを入れてみると、ぷにゅぷにゅモチモチとした生地の中に、豚の肉団子が入っている。

口に運ぶと、食感はフォークを入れた印象そのままで、甘みがあるタレが口の中に広がる。やはり口に入れても、揚げ物という感覚はなかった。

お店によっては匂いのキツいものもあるようだが「台中肉圓」の肉圓は、それは感じられず食べやすい。

タレは甘みが強いので、味がものたりない人はテーブルの上に置いてある調味料を足すと、辛みを加えることができる、結構辛さがあるので、量を調節しながら入れたほうがいいだろう。

ちなみに生地と肉団子の味付け(特に生地は)はそれほどされておらず、タレの味で食べる感じだ。パクチーは無くすことも可能だという。

肉圓に加えて注文した冬粉湯(30台湾元、約110円)は、塩ベースの春雨スープ。さっぱりした味で、肉圓ともよく合う。

この他、魚のつみれが入った魚丸湯も用意されている。というか、メニューはこれまでに紹介した3品のみ。

メニューに日本語の併記はないが、肉圓以外の湯と書いてあるメニューがスープだとわかっていれば、注文に困ることもないだろう。

お店は台中駅から徒歩7分、肉圓だけなら男性のおやつにちょうどいい量なので、昼食の混雑が収まった午後の時間帯に訪れるものいいだろう。

食事を終えたら、近くにある「台中文化創意產業園區(台中文化創意産業園区)」へ行ってみるのもよい。

台中旧酒造工場を歴史的建造物として保存し、その空間を活かして再利用した文化園區(文化園区)のエリア内には、酒文化館(お酒文化館)、生活設計館(ライフデザイン館)、國際展演館(国際展示館)、書院(講学所)など、合わせて21棟もの建物が楽しめる。

また、不定期に各種芸術文化イベントが開催されているので、腹ごなしを兼ねた午後の散歩にもうってつけの場所だ。


台中肉圓
 address:台中市南区復興路三段529号
 Tel:04- 2220-7138
 営業時間:11:00~20:00
 定休日:不定休

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