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2020.12.25

まるでミニ東京駅! 100年以上の歴史と新しさの同居する「台中駅」の魅力【台湾・台中散歩】

レトロ感あふれる赤レンガの旧駅舎、まるでミニ東京駅のような容姿をしているのが台鐵の台中駅。

台中駅は高鐵(台湾新幹線)にもあるが、高鐵駅のほうは台湾高速鉄道の2007年の開業に合わせて新設された駅で、台中の中心街から大きく外れた場所(台鐵の新鳥日駅に併設)にある。よって台鐵側が本家本元の台中駅である。

現在の台中駅は2016年の山線市内高架化事業によって新築された3代目で、未来的でダイナミックなデザインが光る。

しかし台鐵の台中駅は、高架化によって使命を終えた2代目駅舎だ。実は2代目駅舎は3代目駅舎のすぐ隣に保存されており、将来的にはこれを含めた駅前を、「鉄道文化園区」として整備する計画だという。

台中駅自体は日本統治時代の1905年に作られたもので、100年以上の歴史を誇る。

【写真】台鐵の台中駅の詳細はこちら

東京駅をデザインした辰野金吾氏による

そして2代目駅舎はやはり日本統治時代の1917年に竣工したもので、バロック様式のモダンなデザインが施され、その容姿はどこか東京駅丸の内駅舎を彷彿とさせるものがある。

それもそのはず、この駅舎のデザインには、東京駅をデザインした辰野金吾氏の意匠が取り入れられているのだ。

赤煉瓦造りの外壁や、中央ドーム部周辺の造形など、東京駅と共通の香りを感じることができどこか懐かしい

その文化的価値により、1995年に政府より第二級古蹟に指定、さらに2005年には増築などの手が加えられていた外観を、建設当時の姿に修復復元されて国定古蹟に指定されて現在に至る。

駅舎と共に味わい深い第一ホームも保存される予定で、日本時代の遺構を大切に扱う台湾の姿勢には、感謝と尊敬の念を抱かざるを得ない。



お土産「九個太陽」にも注目!


台中駅の近所には、台中名物の太陽餅の人気店「九個太陽」がある。

太陽餅とは、パイ生地の中に甘い餡を入れて焼いた、台中が発祥といわれる焼き菓子。

重厚な中華風のお菓子が多い台湾だが、この太陽餅は洋風テイストで外の皮はサクサク、中の餡は程よい甘さという軽い食感が魅力だ。
約800店あるといわれる台中の太陽餅店の中で、ガイドさんがこの九個太陽を薦める理由は、お店の若き職人・呉さんの実力。

若い人のニーズにも合う現代風の太陽餅、冠軍太陽餅を開発し、年に1回開催される太陽餅の全国大会で優勝、全国区の人気商品になったということだ。

新幹線を利用すると高鐵台中駅に到着するため、在来線に乗り継ぎ足を延ばさないといけないが、ノスタルジックな文化財として残されている台鐵・台中駅。

高鐵・台中駅から電車を乗り継ぎ普通列車で4駅目。中央に時計塔、赤レンガと白い石材の面影やコンクリートのアーチは、和と洋を融合させたデザインが模してあり遺産として残された歴史的建物だ。

ちなみに2019年のデーターでは1日の乗降客は5万2,000人。多数の駅弁なども販売していて人気の商品となっている。

台鐵・台中駅

台中市中区台湾大道一段1号

Photo/伊藤岳志   Text/石原 淳

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