MOBILITY

2021.01.18

21歳「ガレージハウス」計画! 「アバルト」「ハイエース」に「アグスタ」「エイプ」「MTB」を詰め込んでついに完成!【ガレージライフ】

床は防水加工を施したコンクリートを打ち、 REMCOのガレージドアをチョイス。愛車のABARTH 595 COMPETIZIONEシリーズ4、 MVアグスタF3が鎮座する。

少年のころからの夢、マイファクトリーは、自らの感性を表現しながら、進化し続けていく。
 
資金は豊富ではなかった。21歳で計画し、27歳で手にしたガレージハウス。
 
夢中になったバイクいじりがそうであったように、お金が貯まれば手を加えていこう。
 
そんな思いで生まれた我が家は、まさに自らの心のキャンバスなのであった。
 

高校生の時、一台のバイクを買った。乗り回すだけでは飽き足らず、見よう見まねでエンジンを分解し、バイトで稼いだお金でパーツを購入してはチューンナップを繰り返した。
 
やがてその対象は車にも広がり、愛車のメンテナンスに明け暮れる日々が続いた。
 
「でもね、エンジンを下ろしてバラバラにするのはいいのですが、屋根付きのガレージでないと日が落ちるまでに組み上げなくてはならない」

「もっと、思う存分メンテナンスがしたい! という思いが募って、じゃあいっそのことガレージハウスを建てようと。たまたま知り合いがザウスで家を建てたタイミングで、相談に出かけたのです。実はまだ21 歳の時でした」とIさんは振り返ってくれた。

【写真10枚】若干21歳で計画したオシャレガレージを見る!
 
建築家に任せつつ将来はDIYも


 
要望は、食事をしながらガレージが眺められること。それ以外は基本的にお任せしたそうだ。
 
提案されたプランにも、大きな変更を求めることはなかった。
 
その理由は、「建築の素人の私があれこれ注文を付けると、結局、素人がつくった家になってしまうから」というものだ。
 
「まだ若いこともあって、予算にも限界がありますから、最初から自分が思い描く理想をすべて叶えることはできないと考えていたのです」

「こだわりは、またお金が貯まったら後から自分で付け加えていけばいい。建築家が手掛ける、構造的にもデザイン的にも“骨格がしっかりしている”住まいなら、そういったDIYによるプチリフォームも素敵に映えるはずですから」
 
とはいえ普通の人なら意識が向かわず「お任せ」にしてしまうような部分にIさんはこだわった。
 
たとえばオークのフローリングは、張り合わせ部分に溝ができないタイプをチョイス。
 
ウッドデッキの床をリビングと同じ方向に貼ることで、室内空間をより広く感じさせる工夫も施した。
 
壁に埋め込んだエアコンも、壁を設けない2 階フロアやFIX 窓も、「ちょっと神経質なくらいのディテールが好き」というIさんが建築家の藤原さんと何度も意見を交わし、少しずつ煮詰めていったものだ。
 
時間をかけて愛着が増す家
 
打合せスタートから完成まで2 年を要したが、その分だけ満足度はすこぶる高い。
 
「一般的な住まいの場合、完成したその時が一番きれいで、月日が経つ中で劣化していきますよね。でもこの家はどんどん進化というか、自分好みに変えていくことができると思っています」
 
「古材のタイルを貼ったり、壁紙を漆喰に塗り替えたり。キッチンをモールテックスで塗るというのも面白いかな。まだまだ表現したいことは山ほどあるのです。そうやって時間を重ねるほどに愛着が増していく我が家にしていけたらなと考えています」
 
ガレージには高校時代からカスタムしているというホンダエイプ、アバルト595、MVアグスタF3。屋外にはこれまたカスタムされたハイエースが鎮座する。
 
念願の食事しながら愛車を眺められるガレージハウス。クルマにバイク、ダウンヒルなど趣味を全開で楽しめる工夫が満載だ。


ガレージオーナー Iさんのコメント

●お気に入りのポイント

リビングがとても気に入っています。ウッドデッキからの光を感じながら映画を見たり、音楽を聴いたりしているとすごくやすらぎます。


●ちょっと失敗

メンテナンスをするのに、ガレージをもう1台分広く設計したほうがよかったかな、と。


●これからの夢

どんどんこの家を自分なりに手を加えていきたいです。もう一軒、新しく建てるのもありかも(笑)。


建築家からのコメント


株式会社フジハラアーキテクツ藤原誠司さん


Iさんのご要望を叶え、さらに心地いい空間に仕上げるために、私が特にこだわったのがリビングとウッドデッキのつながりです。

建ぺい率の関係上、外空間を作らなければなりませんでしたが、リビングと隣り合わせにすることで開放感が生まれます。

こうすることで“行き止まり”が感じなくなり、ストレスなく暮らすことができるのです。

また、I邸は外観フォルムもポイントの一つ。

外からの視線を遮るとともに、写真にはありませんが、オーバーハングさせた玄関の屋根が個性を放ち、訪れるゲストをやさしく迎え入れてくれるデザインとなっています。


プロデューサーからのコメント


ザウス株式会社 大阪店 原田さん


初めてお会いした際、明確なご要望とその潔さに「この若さで!」と驚いたことを今も覚えています。

バイクとクルマいじりの延長に家の建築があり、どれに対しても妥協をすることなく、「ホンモノ」へのこだわりを貫かれる姿勢は7年経った今も続いていることが今回の取材でもよく分かりました。

この家には「まぁ取りあえずこれで良いか」がありません。

「今すべきこと」と「後からできること」の違いを理解し、住みながらご家族に合わせた暮らしを作り上げていく楽しみ方は、私も勉強させていただいています(笑)。

取材協力 / ザウス株式会社
https://www.garagehouse-co.com/


GarageLife 別冊 ガレージのある家 vol.44

text / Shinji YUKI(結城伸士) 取材協力 / ザウス株式会社

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