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2021.02.24

55年前の「セドリック」を「EV」に魔改造!? YouTubeで200万回再生「Eセドリック」ができるまで!【Eマガジン】

この130セドリックはピニンファリーナによるデザインで、同年代 のマセラティ・メキシコやセブリング、クアトロポルテにも似ている?

ヴィンテージなルックスをそのままに、古いエンジンのかわりに最新のハイパワーモーターをコンバートし、電気自動車に改造する現代のホットロッド「コンバートEV」。

ここでは実際に1966年型の日産セドリックをEV化し、EマガジンYoutubeでそのレポートの様子を伝えている「Eセドリック」プロジェクト初期の様子をお伝えする。

【写真12枚】セドリックをEVに改造する様子

改造EVは新時代のホットロッド!



2019年の1月10日、米ブルームバーグの配信記事に「EVコンバートは新時代のホットロッド」という記事が掲載され、LAのEVコンバートショップ「EV WEST(弊誌創刊号にて紹介)」と並ぶ世界のEVコンバートショップとして、横浜の「OZ MOTORS」が紹介された。

同社代表の古川さんは、2010年からEVコンバートビジネスをスタートし、VWビートル、スバル360、BMWイセッタにメッサーシュミット、ホンダシティにFIATパンダなどなど、今までに数十台以上のクラシックカーをEVにコンバートしてきたスペシャルリストだ。

今回は、そんな「OZ MOTORS」にEマガジン編集長の陰山が1966年式、日産セドリックのEVコンバートを2019年の3月に依頼したときのものだ。


「OZ MOTORS」のガレージに収まる、ボルボ・アマゾンとコンバートEVのe-Bug、代表の古川さん。e-Bugは車両以外の改造費で300万円〜、今回紹介しているセドリックのようなオーダーメイドのコンバートEVは500万円〜となっている。

火も出た! 故障だらけのガソリン車時代!

ベースとなるセドリックは、1年半前にネットオークションで手に入れた個体。

長い間放置されていたため、エンジンはかかるもののペイントはカサカサにヤレ、サビでボディサイドに穴も空いていたが、捨てるには惜しいということで、とある日産ディーラーの片隅で眠っていたものだ。

長野から積載でクルマが運ばれてきたときは、スタッドレスに土がついた状態であまりにもみすぼらしかったが、個人的趣味で即座にローダウン&タイヤホイール交換を敢行し、外観こそスマートに? 生まれ変わったが、問題はその機関にあった。

まず、購入後すぐに機械式ガソリンポンプが死んで、エンジンがかからず電磁式に交換&ガソリンタンク内のサビをクリーニング。

その後、ドライブ中にクラッチが戻らずJAFでドナドナしてマスターシリンダーを交換。

さらにタイミングベルト交換時に電圧異常でレギュレーターを交換。

マフラーのサビ穴ですっかり直管マフラーになっていたためサイレンサーを交換。

ラジオの電源を入れたところ、ドライブ中に背もたれのスイッチから煙が出て発火!!
など度重なる「旧車あるある」で出かけるたびにトラブルが続発。

しかも車内が異様にガソリン臭く、妻や息子からも「気持ち悪くなるから乗りたくない」といわれ、家のオブジェになりかけていたのだ。

しかし、その悩みは「OZMOTORS」のEVコンバートですべて解決する!


パソコン用? のようなEV電子部品たち


EVコンバートパーツ一覧。リーフのリチウムイオンバッテリー(実際は×40個)。充電ポート(公共の充電器用)車載用の充電ケーブル(家庭用)。電子スロットル。カットオフスイッチ(12V&駆動用バッテリー用)。ヒューズ(DC/DCコンバーターなど)。ターミナルカバー。インバーターユニット。クーリングプレート。コンタクター(モーターとバッテリーのリレーに使用)。インバーターハーネス。Netgainmotors製100kw(120馬力)モーター。アダブタープレート(モーターとミッションをつなぐ)。バッテリーマネージメントシステム(ハーネス、温度センサーなど)


最後のガソリンを数リットル入れ、EVに生まれ変わるべく「O Z MOTORS」にクルマを持ち運ぶと、すでにEVにコンバートされて最終調整を行なっていた1965年式ボルボ・アマゾンがガレージに収まっていた。

クルマの構造が似ていることもあり、セドリックに搭載されるバッテリー容量やモーター出力は、このアマゾンと同じにすることに決定した。

大まかなスペックは日産リーフのリユースバッテリーモジュールが40個(20kWh)。

アメリカ製モーター(100kW)はカナダ製のアダプターを介しミッションベルハウジングと結合。

その他インバーターとDC/DCコンバーター、出力コントローラーに各種配線など、実際にインストールされる部品を並べてみるとびっくりするほどコンパクトで、その部品もクルマ用というよりはパソコンやサーバー関係のパーツといった印象だ。

実際「OZ MOTORS」のガレージは、複雑な配線とパソコンによるセッティング&インストール作業が行われていて、ストックされる部品の倉庫は電子機器専門店のストックルームかと思うほど。


「Norry’s Auto」のノリさんにエンジンの取り外し作業を行なっていただいた。自動車分解整備の認証工場である同社は、車検整備や各種整備修理、板金修理、自動車保険などクルマ ・バイクのことならなんでも力になってくれる。住所:神奈川県横浜市都筑区大熊町544-1Tel: 045-534-9203 E-Mail: norrys_auto@yahoo.co.jp


ここから必要な部品と配線などをクルマに合わせてピックアップしていく古川さんの姿は、とても印象的だった。

インストールされる部品を撮影し、セドリックで向かったのは自動車分解整備の認証工場である「N o r r y ’ sAuto」。

ここでエンジンや補機類の一切が取り外され、モーターがインストールされるのだ。

ノリさんの手によりエンジンその他がどんどん外されていき、モーターの仮装着まで1日半で終了。

産伝統のL20エンジンの代わりに装着されるモーターのあまりの小ささにビックリ! 

この大きさで最大出力は120㎰でトルクは235Nm!  ガソリン車時代よりも大幅なパワーアップが見込まれるのであった。


完成をイメージするため、トランスミッションにアダプターを介して当ててみるとこのような感じとなる。ボンネット内はモーターのほかDC/DCコンバータなどが入るものの基本的にはスペースに余裕ができる。テスラのようにフランクができそう?

【写真12枚】セドリックをEVに改造する様子



当時の改造の様子はYouTubeでも公開しているので、ぜひご覧あれ!

 
お問い合わせ:オズコーポレーション http://oz-motors.com  







【Eマガジン編集部】

写真:近藤浩之 文:陰山惣一

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