LIFE STYLE

2021.04.19

カワイイ!「保護ねこ」と写真家との「癒し」時間!  震災を乗り越えた「ねこ」から「しなやかな生き方」を学ぶ!【ねこ】

ねこ好きの写真家たちが切り取った、可愛いねこの姿が見られるこの企画。

今回登場する山口規子さんは、自宅で飼っている3匹のねこを被写体に「ねこの温もり」を表現してくださいました。

自然体のねこたちの姿を見られるのは飼い主の特権ですが、山口さんが何気ない一瞬を巧みにカメラで捉え、私たちに"可愛い"のおすそわけをしてくれます。

みんなの性格は三者三様。家族にだけ見せるお茶目な表情を切り取っていただきました。


良い写真を撮る秘訣とは?

日本国内はもちろん、海外を飛び回って旅をしながら写真を撮るのがライフワークだという山口規子さん。

旅行やファッション、料理を中心に、撮影するジャンルは多岐に渡るそうです。

一般的に、良い写真を撮るには被写体のことを好きであることが重要といわれますが、山口さんはまさに好きを仕事にしている印象。

そんな山口さんに撮っていただいたのは、キジ白の"ナミイちゃん"はお姉さん。

茶トラの"きつねくん"(愛称キーちゃん)はお兄ちゃん、グレーがかったキジ白が妹の"クウちゃん"の、3匹のねこたちです。

子どもの頃からそばにいたねこ

「私は子どもの時から生活の中にいつもねこがいたので、機会があればねこを飼いたいと思っていました」

「大人になってから初めて飼ったのは、4年ほど前に亡くなってしまった先代ねこのファーウマちゃん」

「マンションに捨てられていたところを保護したのがきっかけでしたが、一匹だけは淋しいだろうと思い、その都度出会いがあったねこ(捨てねこ)を飼うようになったんですよ」

山口家のねこは、みんな保護された子たち。

それぞれ運命に導かれるかのように山口さんに出会い、今はこうして仲良く安心して暮らしているのです。

震災で彷徨っていた仔猫のナミイちゃん

「最年長のナミイちゃんは、2011年の震災で被害を受けた海岸で彷徨っていた仔猫で、友人のつてで出逢い、手のひらサイズの時から育てています。今は何にも動じない落ち着いた長女になりました」

「次に迎えたキーちゃんは、船橋の海浜公園でひどく弱っていたのを見つけて保護」

「人間に虐待を受けていたのか、はじめはとっても臆病でした。そのせいか今でも人間を信用しておらず?餌をもらうときだけ私たちに感謝している感じ(笑)」

「そしてクウちゃんは寒空の中道端にポツンといた迷いねこ。しばらく飼い主を探す告知をしていましたが、ガリガリのガリ子さん状態で見つけたのもあり、捨てられたのだろうと判断し、うちの子になりました」

「甘えん坊な性格で、食用食旺盛、いたずらの天才な末っ子です」

撮影で何日も家を空けることもある一方で、自宅での作業する時間も多い山口さんにとって、ねこは癒しの存在。

家にいる間は四六時中ねこの気配を感じ、視界の中にもいつもねこが。

彼らは日々を共にする家族であって、たまに学びも与えてくれる存在でもあると山口さんは言います。

しなやかに生きるねこの姿!

「ねこたちは常に自分の気持ちを大切に自由に暮らしていて、常に平常心で私を迎え入れてくれるです」

「私にはできない自由を満喫する術を持っているから、本当に羨ましいなって思いますよね(笑)」

「また、何が起きても何事もなかったかのように、しなやかに生きている姿は見習うべきところがあります」

「ほかのねこに自分の好きな場所を取られたり、嫌なことがあってもすぐに『水に流す』術を持っています」

「自分もそうかもしれませんが、最近の人間はこの『水に流す』ってことがどうも苦手になっているように思いますしね」




ブツ撮りをするために山口さんが撮影台やストロボなどを用意し始めると、すかさず台に乗って、仕事の邪魔をしてくるというクウちゃん。そして、やっぱり興味があるのか印刷をしている時もプリンターの上に乗り、吸い込まれていく用紙にちょっかいを出してくるのだそう。

「あるとき、発売前の新しいカメラレンズテスト撮影で、ねこの毛並
みの質感を撮りたいと思ってクウちゃんにモデルを頼んだことがあるんです。そうしたらまるでモデルのように台の上に立って、いろんなポーズをとってくれました。なーんだ、いつも撮影台の上に来てたのは、邪魔するためじゃなくて写真を撮ってほしかったんだね。とそのときに気がつきました。クウちゃんは写真が大好きなねこなんです」


【写真30枚!】飼い主にしか見せない! ねこの可愛すぎる瞬間はこれだ!



フリーランスフォトグラファー 山口規子さん


栃木県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業後、株式会社文藝春秋の写真部を経て独立。

現在、旅行誌、女性ファッション誌を中心に活躍。

『イスタンブールの男』で第2回東京国際写真ビエンナーレ入選、『路上の芸人たち』で第16回日本雑誌写真記者会賞受賞。

近著に『トルタビ~旅して、撮って、恋をして~』や、写真集『柳行李』など。

料理や暮らしに関する撮影書籍も多数。

公益社団法人日本写真家協会(JPS)理事。


【ねこ】

写真/ 山口規子  文/ 鈴木純平

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