LIFE STYLE

2021.06.10

「妖精」と呼ばれる、小さくて可憐な「雪割草」を知っていますか?【アクアスタイル】

雪解けのころに花が開き、訪れる春の息吹を感じさせてくれる花。それが「雪割草」の呼び名の由来だ。

キンポウゲ科ミスミソウ属の雪割草は、主に冬から春にかけてよく日が当たる、やや湿度の高い山の斜面などに自生している。日本にはミスミソウやスハマソウ、ケスハマソウ、オオミスミソウなどが各地に分布している。

雪割草の魅力はやはり花の美しさ。小さくて可憐な花は妖精にたとえられるほどだ。また、ほか他の山野草と比べようのないくらい変異が豊富で、その花の多様性にも惹かれる。

花弁の色や柄、花の咲き方、雄しべや雌しべの色や形、葉の形状なども品種によってさまざま。

シンプルな一重咲きから二段咲き、三段咲き、千重咲き、妖精咲きなどの華やかなものまで、まさに雪割草の七変化といえる。

江戸時代から改良された花

古くは江戸時代から改良されていたとされ、個々に優美な雅名がつけられていた。さらに、数十年前の雪割草ブームから専門の育種家の努力によって、より美しい多彩な品種が生み出されてきている。

雪割草は暑さに弱く、長雨や強風が苦手。

春はよく日に当てて、水を切らさないように管理しよう。特に新葉の展開期の水切れには要注意だ。葉が完全に展開したら、今度は過湿に気をつける。

初夏からの直射日光は避け、風通しのよい涼しい場所で栽培するとよいだろう。

用土は通気性の高い多孔質ものが適している。水はけの悪い用土だと過湿になって根腐れが起きやすい。

植え替えや株分けは2~3年に一度、秋もしくは新葉展開後の春に行うとよい。

人工交配や実生で個性的な花形を増やすことができたら、一層きらびやかで美しい雪割草の世界が楽しめるはずだ。


【写真3枚】多彩なバリエーションから「七変化」とも。


平野 威

雑誌や書籍の編集執筆を本業とするグリーンアドバイザー。園芸とアクアリウムの本を数多く手がけている。現在は多肉植物の栽培のほか、山野草やコケ・シダ類にも関心が高い。

協力:大野好弘(アシスガーデン)



アクアスタイル vol.7

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