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2021.07.19

旅客機の「テスラ」となるか!? 2026年「ユナイテッド航空」が「ハート社製」電動旅客機を運航!?【Eマガジン】

アメリカの航空会社「ユナイテッド航空」の発表によると、傘下のコーポレートベンチャーキャピタルファンド「ユナイテッドエアラインズ・ベンチャーズ(UAV)」が、電動旅客機開発のスタートアップ企業「ハートエアロスペース」(以下ハート社)への投資を実施したという。

この投資は「ブレイクスルーエナジー・ベンチャーズ(BEV)」と、米アリゾナ州フェニックス市を本拠地とする「メサ航空」と3社合同で行ったもの。

ちなみに「BEV」は、マイクロソフトのビル・ゲイツ、アマゾンのジェフ・ベゾス、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグのほか、中国・アリババ創業者のジャック・マー、ヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソン、ソフトバンクグループの孫正義なども名を連ねた、気候変動に取り組む企業に投資をするためのファンドのことだ。

スウェーデンのヨーテボリ市に拠点を持つ「ハート社」は、現在19席仕様の電動旅客機ES-19を開発中で、同旅客機は2020代末までに250マイル(約402キロ)を上限として、旅客を乗せた運航の開始を見込んでいるという。

EVと同じタイプの電池を使用

このUAVの投資に加えて、ユナイテッド航空では条件付きで100機のES-19を購入することに合意。

この購入合意は、同機が最終的にユナイテッド航空の安全基準、経済性基準、運航基準を満たすことが条件となる。

ユナイテッドの戦略的パートナーのメサ航空も同様の条件で、100機のES-19を購入することに合意した。

UAVとBEVは、ハート社への投資を決定した最初の投資企業の一社であり、ハート社の計画と、早ければ2026年にもES-19を市場に出せると自信を表している。

ジェットエンジンの代わりに電気モーターを使用し、またジェット燃料の代わりにバッテリーを利用するハート社のES-19では、運航における排出ガス量はゼロ!

まさに「温室効果ガスの削減」を目的に設立されたBEVが投資するに充分な内容だ。

また、ES-19機は19席の座席を有し、競合する他のどの電動旅客機よりも大型で、電気自動車で使用されているのと同じタイプのバッテリーを使用して運航するようにデザインされている。

運航が開始された際には、ES-19機はユナイテッド航空の米国内ハブ空港を中心に100以上の路線で使用される予定。「シカゴ-パーデューユニバーシティ線」や「サンフランシスコ-モデストシティカウンティ線」などが含まれるという。

電動旅客機時代の到来!

ハート社CEOであるアンダース・フォースランド氏は、

「電動旅客機の時代はすぐそこまで来ています。そしてその技術はすでに存在しています。今回、弊社のES‐19機を市場に出すにあたり、ユナイテッド航空、メサ航空、BEVとパートナーを組めることを大変誇りに思います。短距離の航空輸送を電動化するという弊社のミッションを進めるにあたり、これ以上に強力なパートナーは考えられません」

と述べた。ユナイテッド航空社長のマイケル・レスキネン氏も、

「電動旅客機の進化において、短距離のリージョナル航空市場が大きな役割を果たすことを期待しています。バッテリー技術の進歩に伴い、将来、より大型の電動旅客機の実現が見込まれますが、弊社では航空機電動化への旅の開始をそれまで待つことはできません。

だからこそ、今回、弊社の取り組みをハート社と一緒に開始することを楽しみにしており、共に、電動航空機の供給を拡大させ、今後5年以内にそれらの電動航空機を旅客機として導入してまいります」

と述べている。

ES-19機が運航を開始したら、気候変動を引き起こす原因となる二酸化炭素を排出しない、エコで利便性の高いフライトを選択することが可能となる。

自動車に続き電動旅客機時代が到来し、ハート社は航空業界のテスラとなるのだろうか。

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