MOBILITY

2021.09.07

1100馬力! ポルシェの最新「EV」コンセプト「ミッションR」をミュンヘンでお披露目!【Eマガジン】

ポルシェAGは、ミュンヘンで2021年9月7日(火)から開催される「IAA MOBILITY 2021」にて、最先端のテクノロジーと天然繊維強化プラスチックなどの持続可能な素材を、ポルシェが持つモータースポーツへの情熱と融合したコンセプトカー「ミッションR」を発表する。

進歩的なデザインに加えて非常に低く構えたこのフル電動コンペティションカーは、ポルシェ特有のルーフラインであるフライラインが特徴。

ミッションRに搭載された新開発の2つの電気モーターは、予選モードで最高出力800kW(1,088PS)を発生し、約80kWhのバッテリー容量と革新的な回生システムによって、出力を失うことなく加速することが可能だ。


「ポルシェは夢を実現する人々のためのブランドです。これはモータースポーツにも当てはまります。私達はサーキットで革新的な強さを体験し、新しい道を追求する勇気を示し、車のオーナーにスポーツカー然とした性能で喜びを与えます。

フォーミュラE世界選手権への参戦に加えて、私達はここでE-モビリティの次の大きな一歩を踏み出します。このコンセプトモデルは、フル電動カスタマーモータースポーツに対する当社の展望を示します。

ミッションRには、ポルシェを強くする全てのもの、つまり性能、デザイン、持続可能性が具現化されています」とポルシェAGの取締役会会長のオリバー・ブルーメ氏は述べる。

ポルシェは、31年前にポルシェカレラカップドイツを始めて以来、4,400台以上のカップカーをヴァイザッハで製造および販売してきており、高い評価を得ている。

これらの信頼性の高い高性能レーシングカーをベースに、世界中で「ポルシェカレラカップ ジャパン」をはじめとした合計30のワンメイクカップシリーズを開催。

2021年のモータースポーツシーズンの開始とともに一部シリーズで導入された911 GT3カップの最新モデルは、タイプ992をベースとしており、ポルシェミッションRは、フル電動カーによるワンメイクシリーズの未来を示している。

【写真20枚】フル電動のコンセプトカー「ミッションR」!

予選モードで1,100PSをわずかに下回るミッションRは、静止状態から100km/hまで2.5秒未満で加速し、最高速度は300km/hを超えるという。サーキットでは、現行のポルシェ911 GT3カップと同じラップタイムで周回した。

新設計の電気モーターとバッテリーセル(革新的なダイレクトオイルクーリングを装備)によって、ポルシェミッションRは、レースモードで500kW(680PS)の定出力を発生し、ディレーティング(熱条件によるバッテリーの出力低下)も取り除かれている。320kW(435PS)の電気モーターがフロントアクスルに駆動力を供給し、リアには最高出力480kW(653PS)が供給される。

また、高度な900Vテクノロジーとポルシェターボチャージャーによって、わずか15分で5-80%のSoC(充電状態)にバッテリーを充電することができ、最大340kWで充電することが可能だ。ミッションRは、ノーズセクションとリアウイングに「ドラッグリダクションシステム(DRS)」を備えた、ポルシェアクティブエアロダイナミクス(PAA)も装備する。

これは、ノーズセクションの2つのサイドエアインテーク(各々3つのルーバー付)と、調整可能な2セクションリアウイングで構成されている。

革新的なバッテリー式エレクトリックドライブコンセプトに加えて、CO2の低減と持続可能性にも重点を置くコンセプトカーのボディは、主に天然繊維強化プラスチック(NFRP)でできており、その基本素材は農業で得られた亜麻繊維で作られている。

このエコロジー素材は、フロントスポイラーリップ、ディフューザー、サイドスカートに使用され、インテリアドアパネル、リアバルクヘッド、シートなど、ミッションRのインテリアにも幅広く使用されている。

インテリアデザインは、あらゆるエリアでドライバーに焦点が当てられており、ステアリングホイールスイッチ間に人間工学的に配置されたディスプレイにはレース中の関連データが表示され、ステアリングコラム上のモニターには、サイドミラーカメラとセンタールームミラーカメラからの画像が表示される。

シートの右側にあるタッチディスプレイを使用すると、ドライバーの生体認証データを呼び出すことができ、車内にある他の多数のカメラを使用して、ライブストリームにエキサイティングなシーンを提供することも可能だ。

【写真20枚】全高1190mmと、低く構えたボディ!

ポルシェは、ミッションRプロジェクトによって、リアルレースとバーチャルレースをこれまで以上に近づけており、まったく同じ形式のモノコックドライバーズモジュールは、eスポーツシミュレーターとしても機能する。

カーボンファイバー複合材料で造られた安全構造は、優れたドライバーの保護性能、軽量性、および独特の外観を兼ね備えているのだ。

ポルシェのエンジニアとデザイナーが"exoskeleton"(エクソスケルトン)と名付けた新開発のカーボンルーフ構造は、セーフティーケージとルーフパネルを組み合わせたもの。全長4,326mmのポルシェミッションRは、現行の718ケイマン シリーズよりもわずかに短いにも関わらず、全幅は著しくワイドな1,990mmで、全高も1,190mmと大幅に低く構えている。

ポルシェはここ数年のあいだに、ミッションE(2015)とミッションEクロスツーリスモ(2018)のコンセプトモデルによって、最初のフル電動スポーツカー モデルシリーズのプレビューを行っている。

そして、この2台のコンセプトモデルに倣ったスポーツセダンのポルシェタイカン(2019)とクロスユーティリティーモデル、タイカンクロスツーリスモ(2021)は、すでに世界市場で成功を収めている。

ポルシェは、ミッションRによって、カスタマーモータースポーツの未来についての展望を提示するものなのだ。

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