MOBILITY

2021.09.24

激レア! 1964年「トヨタ・パブリカ」は「東京五輪」仕様のコンバーチブル!? 【Tipo】

京都府にお住まいのMさんの愛車は、1964年式のトヨタ・パブリカ・コンバーチブル。

1961年に発売された初代パブリカ前期型の700(UP10)をベースに、屋根を取り去り、ドアをサッシュレスとしたのがコンバーチブルで、1963年10月に市販されている。

製造はセントラル自動車(現・トヨタ自動車東日本)が担当した。

パブリカは1966年4月にビッグマイナーチェンジを行って800(UP20)となり、これにもコンバーチブルが用意されたため、生産台数、現存台数とも800の方が断然多い。それゆえ700のコンバーチブルは極めて希少かつ貴重なモデルと言える。

【写真12枚】美しすぎる前期型パブリカ700のテールフィンは必見!

パブリカはバンもレストア!

もともとMさんはレストアがお好きで、以前MGB GTを4年かけて直したこともあったそうだ。その後パブリカに興味を持ち、まず800のバンを入手してレストアを始められた。

ところがその段階で、この700コンバーチブルの売り物情報が入り、迷わず購入。8年程前のことで、それからは2台同時にレストアされたそうだ。

このコンバーチブルは前オーナーにより内外装は美しく仕上げられていたが、動かしていなかったのか機関は状態が悪く、Mさんが自分で修理された。部品取りの車両も手に入れて、ないパーツは作り、補器類は全て外してブラスト&再メッキされている。

700コンバーチブルは3種類もある!



ところで700のコンバーチブルは1種類だと思っていたのだが、Mさんによると3種類あり、これは3番目の仕様なのだそうだ。

最初はセダンと同じ高さのフロントウインドウで、コラムシフトのままだった。次にフロントウインドウが低くなり、その次にフロアシフトになったとのことだ。

Mさんは、「子供の頃700を見た記憶はないんですが、今見ると800より顔が穏やかで、テールフィンが大きいのもかわいいですよね」といたくお気に入り。

実は700のバンも入手されて、これも今レストア中という。

ディテールもかわいすぎる!

そしてこのコンバーチブルは、ディテールもかわいい部分が多い。例えばインパネ下にあるDEMICON と書かれたものは、ヒーターの吹出し口だ。

空冷エンジンのパブリカならではの装備で、800になると普通の吹出し口になるので、700の専用部品だったという。ただしMさんは、北海道で入手した部品取り車から、より強力な燃焼式ヒーターを外して移植したので、DEMICON は飾りになっている。

またフロントグリルに付く純正フォグランプと、現車の生産年に行われた東京オリンピックのバッチは、いずれもネットオークションで入手したものだそうで、時々こうした貴重なパーツが売りに出ることもあるそうだ。

普段は800のバンを足に使い、コンバーチブルはツーリングやイベントの時に乗ることが多いとのこと。関東のミーティングに行ったこともあるそうで、「100㎞/h巡行も普通にできて快適ですよ」とのことだった。

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文:中島秀之 撮影:タナカヒデヒロ

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