MOBILITY

2021.10.23

あえてノーマル顔!「ブタケツローレル」'80年代仕上げは「べったり車高」で当時風の仕上げが最もイカす!【モデルカーズ・チューニング】

C130ローレルSGX ◆Builder:金子正信 ◆Base:アオシマ1/24

日産ローレルといえば、今は懐かしい「ハイオーナーカー」の元祖的存在だ。

1968年に登場したローレルは、全8世代にわたる長い歴史を持つモデルとなったが、その中でも特に高い人気を獲得したのが、1972年にデビューした2代目ローレル、C130型であろう。

基本コンポーネンツを同時期のスカイライン(C110系、いわゆるケンメリ)と共用して開発された、スポーティかつ豪華で、ゆったりとしたサルーン。

現役当時はセドグロに次ぐ車格の豪華車として、中古車となってからは走り屋/街道レーサー御用達車として、そして現在でも国産ヒストリックカーを代表する1台として、衰えることのない人気を誇っている。

特に2ドア・ハードトップは、独特のボリューム感ある後ろ姿と、テールランプ埋め込みバンパーが醸し出すアメリカンなムードから、「ブタケツ」「棺桶」のニックネームを持つ。

C130ローレルは前述の通り、中古車となってからは街道レーサーたちに引っ張りダコの人気車となったが、その理由は、すでに述べたスカイラインとの関係性が影響したものだ。

当時のスカイラインは、「サーフィンライン」と呼ばれる独特のプレスが入ったリアフェンダーが、そのボディデザインの特徴だったが、このプレスが被さるように造形されたホイールアーチの形状から、太いタイヤを後輪に履かせてㇵの字シャコタンにすることが困難だったのである。

その点、基本を共用しイメージ的にも似通っているローレルは普通に丸いリアホイールアーチを持っているため、シャコタン方面へのモディファイに最適だったのだ。

そんなC130ローレルの人気は現在のプラモデル業界においてもしっかりと反映されている。

C130の現在入手しやすい唯一のキットであるアオシマ製1/24は、ノーマル版だけでなく、そうした街道レーサー的仕様でも様々なパッケージングでリリースが続いているのである。


【写真4枚】ノーマル顔がシブいにも程があるローレル、フロントを見る!

フロントはあえてノーマルで残した’80年代仕様で!


そんなアオシマのC130ローレルを、さらに色々と手を加えて完成させたのがこの作品だ。

叩き出しの前後フェンダーにべったりした車高、リアにぶら下げた吊り革など、まさに街道レーサー! といった趣だが、フロント周りは角目への変更はなくほぼノーマルのままとされ(エンブレムは変更)、ベースのローレルの良さを最大限に引き出した作品と言えよう。

これについては、作者自身の「ノーマルの顔つきが好き」という気持ちによるところも大きいようだ。

フロントにはスポイラーを装着するがその他に目立った追加物もなく、リア周りもエンブレムやマフラーなどは変更されていない。

といって手を抜いた作品という訳では全くなく、グリーンのマジックカーテンや、車内に散らばった雑誌、ロールバーや吊り革など細かい作り込みがなされ、リアリティと当時感を盛り上げている。

また、基本となるボディにも、サイドウィンドウ形状の修正やリアピラー部のノッチ加工など、もはや定番となった改修が施されている点も見逃せない。

迷うほどの「匠の技」を感じさせてくれる1台だ。


モデルカーズ・チューニング其の四

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