MOBILITY

2021.10.27

カチ上げ!「VG45センチュリー」をGASSERスタイルにしたらこうなった!【モデルカーズ・チューニング】

センチュリー◆Builder:小川残念堂 ◆Base:アオシマ1/24

ショーファー・ドリブン(運転手付きで乗る)の高級車として、トヨタのラインナップ中、その頂点に君臨するセンチュリー。

1967年のデビュー以来2度のモデルチェンジを経て、現在は3代目となるが、そのデザインモチーフは初代から連綿と受け継がれており、現行モデルもクラシカルな風格を漂わせている。

初代モデルは1982年のマイナーチェンジでVG40系へと進化、コーナリングランプが設けられ、奥まったフロントグリルが表面へ露出して堂々とした形状となるなど、かなり近代的な形となった。

政財界の要人や官公庁に使用されているところから、新車時の購入には厳重な審査が行われるとの噂もあるが、もちろん中古車市場ではそのようなコントロールは不可能であるから、古いセンチュリーが様々なカスタムに使用されているのは、皆さんもよくご存じのことだろう。

最近では焼き芋デコトラに改造された”芸術作品”が注目を集めたが、そのような有名車以外にも、ローライダー風カスタムやVIPカーなど、様々なカスタマイズが数多くのセンチュリーをベースに行われてきた。

ここでご覧頂いているのもそんな車両のひとつと言えるが、アオシマ製プラモのVG45型センチュリー(初代後期型のロングタイプ)をベースに制作されたもので、改造プラモデル雑誌「モデルカーズ・チューニング」に掲載された作品である。

【写真3枚】独特なスタイルのセンチュリーをじっくり拝んでみる

分かる人にはわかるギャッサースタイル!

何をモチーフとした改造なのか、「分かる人にはわかる」というスタイルなので、よく分からない人の目には「車高が高いから……ビッグフット四駆? でも前輪が細いし……」と、意味不明なものに映ってしまうだろう。

実はこれは、アメリカのドラッグレースでかつてよく見られた、”GASSER”(ギャッサー)スタイルをセンチュリーにアプライさせたものなのである。

ギャッサーの名は、ニトロメタンやアルコール燃料ではなくガソリンを使うクラスの出場車両であることに由来するが、その特徴は、大きなトルクを受け止めるための太い後輪と、荷重移動をスムーズに支えるために高く上げられたフロントエンドおよび細い前輪などである。

作品ではシャシー周りを完全に自作し、このギャッサースタイルを再現。

ボディはリアエンドを大幅に短縮しおり、ADO16か、あるいは5ドアハッチバックのようなスタイルに見えるが、センチュリーのオリジナルボディを思い起こせば、発進時にリアを路面に擦ってしまうことを避ける現実的な対処であることが頷けよう。

独特のカラーリングで一見”イロモノ”にも見えるが、着色されたウィンドウもギャッサースタイルの特徴のひとつで、この作品ではボディと合わせてグリーンとし、ターンシグナルも同色として統一感を持たせている。

非常に高い工作精度で仕上げられた、本気の遊びに基づく作品なのである。


モデルカーズ・チューニング其の四

写真:服部佳洋

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