MOBILITY

2021.11.24

世界に1台!最も有名な「S30型Z」!あのMr.Kの愛車を再現【モデルカーズ・チューニング】

ダットサン240Z◆Builder:岩井辰裕 ◆Base:ハセガワ1/24

「フェアレディZ」は、日本を代表するスポーツカーとして、言わずと知れた存在である。

「スポーツカー」と呼んで差し支えない車種は、日本にもいくつか存在するが、その歴史の長さ、ルーツの深遠さ、そして世界に与えたインパクトの大きさなどにおいて、比肩するものはない。

その初代モデルであるS30系が登場したのは1969年のこと。

それまでのオープンスポーツカーであったフェアレディ(SR311)のモデルチェンジとして生まれた初代Zだが、その誕生にあたっては日本国内同様に、いやそれ以上に、北米市場に受け入れられることが目標だった。

クローズドボディの快適性、豪華さと、充分な高性能を持ちながらも扱いやすい操縦性、そして既存車種とのパーツの共用・流用による低コストとその結果によるお求めやすさ。

何より、ロングノーズのファストバックボディはあまりに格好良く、そのスタイルの良さは圧倒的だった。

発売されるやいなやたちまち大人気となり、北米マーケットでは予想以上の大ヒットを記録、欧州製のスポーツカーを駆逐してしまったほどだというから、ただごとではない。

そんなラグジュアリースポーツである初代Zのイメージリーダーとして、’71年に追加されたのが、2.4リッターのL24エンジンを搭載した240ZGだ。

海外仕様と同じL24搭載モデルがこの時国内向けにもリリースされた訳だが、中でもZGは、スマートに延長したノーズコーン(エアロダイナノーズ、一般的にはGノーズと呼ばれている)と、ワイドなタイヤに対応できるオーバーフェンダーを装着していた。

Gノーズとオバフェンのスタイリッシュさは憧れの的となったのだが、オイルショックのあおりを受けて途中消滅。

しかしZGのルックスは人気が高く、その後もGノーズの装着がドレスアップの定番手法となったりもしているのである。

S30フェアレディZは新車当時からプラモ化が多く、現在も1/24スケールではタミヤ、ハセガワ、フジミの各社からキットがリリースされている。

ここでご覧頂いているのはハセガワのZGをベースにした作品で、改造プラモデル雑誌「モデルカーズ・チューニング」に掲載されたものだ。

【画像3枚】世界一有名なS30Zはこれだ!

Zの父、ミスターKの北米時代の愛車を再現

このGノーズを装着したZは北米仕様として制作されているが、ZGは輸出されていないし、そもそもオーバーフェンダーがないところを見るとZGでもない。

と言って架空のモデルでもない……などと、Zに詳しい方にはもったいをつけても仕方ないだろう、この作品は「フェアレディZの父」として知られるMr.Kこと片山豊氏の愛車を再現したものなのである。

片山氏とは、北米市場でのクローズドルーフ・スポーツカーの必要性を説き、Zの商品企画そのものに大きな影響を与えたとされる、北米日産社長(当時)だ。

その片山氏が在米時代に乗っていたのがこの黄色い240Zで、北米向けには無かったGノーズと、ワイヤーホイールを装着していたことで知られている。

作者は実車同様にボディをイエローでペイントし、フジミのワイヤーホイールを装着、そして各部の灯火類を北米仕様化、リアウィンドウに自作のルーバーを取り付けることなどでこの有名なZを制作、片山氏へのオマージュとしたのである。


モデルカーズ・チューニング其の五

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